だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。

荒川を知る資料館「アモア」と「岩淵水門」治水に挑んだ歴史

今回の台風19号で、荒川が人工的に造られた放水路である事を知った無知な僕です。

 

まえがき

あの日(10/12)はずっと家におりました、幸いにもで自宅は集合住宅の3階でやや高台、最寄りにある有名河川は荒川なのですが、周辺は公園や人工湖もあり「まぁ大丈夫だろう…」と高をくくり、やたら風の音がうるさいので音量上げて音楽を聞きながらのスマホ三昧、ゴロゴロしてやり過ごしておりました。

ツイッターから岩淵水門が閉門するツイートが続々と入ってきます、荒川の水門である事とある程度の場所は知っていたのですが、治水における役割と閉門がどれほどの事なのだかは知る由もありませんでした。

閉門は平成19年9月の台風9号以来で今回で5回目との事、それだけ非常事態だったのですね。
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昭和初期までは今の隅田川の流路に荒川が流れていました。今の荒川下流域は人や機械が掘って作った人工の荒川放水路なのです。
明治43年洪水により荒川流域に大きな浸水被害が発生しました。これを契機として荒川下流改修計画が策定され、人工の川荒川放水路約22kmがつくられました。

旧岩淵水門は荒川放水路ができたときに、放水路と旧河道(隅田川)との分派点に設けられ、隅田川に荒川の洪水が流入するのを制限していました。

つまり元々は隅田川が荒川で今の荒川は人工的に造られた川って事ですよね?f:id:earth720105:20191022164953j:image

うぅ…近所に暮らしておりながらオヤジになるまでそんな事は露程も知らなかったのです、地図を見ると旧水門と新水門の2つがあり、更に近くには荒川の治水について学べることが出来る荒川知水資料館(アモア)があります、台風から一週間経った休日の今日訪問してみました。

 

アクセス

・東京メトロ南北線赤羽岩淵駅(3番出口)から徒歩で15分
・東京メトロ南北線志茂駅(2番出口)から徒歩で15分
・JR赤羽駅(東口)から徒歩で20分

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僕は志茂駅から向かう事にしました
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適当に川の方向に歩いていたら壁にぶつかりました、向こう側は荒川なのでしょうか?遠くに水門が見えるのでそちらを目印にテクテク歩いて行きます。
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少し歩くと道が見えて来ました
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ここは新河岸川で向こう岸に資料館が見えます
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荒川知水資料館(アモア)

入場無料

1階

常設展示スペースに荒川流域のイラストマップ、親しみやすく分かりやすいデザインでいきなり興味津々。
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自宅周辺は更に見入ってしまいます
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思ったより橋が多く、そして至る所に水門が、下流特に隅田川が氾濫すると都心部に直撃するのが地図で見るとよく分かります、故に治水は昔から力を入れていた事でしょう。
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ドジョウ・フナ・コイ等、荒川で見られる魚が水槽で飼われてます。
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360度ぐるっと荒川船の旅、モニターで臨場感のあるビジュアルなのですが、今日のコースは秋ヶ瀬取水堰から荒川河口まで、思いきり近所であまり新鮮味ナシ…
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2階に登る階段には荒川にまつわる色々な記事が、写真と共に展示してあり興味深い内容です、いくつか紹介します。

・荒川放水路の開削に伴い、家を立ち退いた人々も数多くいました、現代だったら用地買収は不可能だった事でしょう。
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・平成14年竣工の荒川では最新の橋「五色桜大橋」曲線が多い橋で格好イイ。
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・昭和56年長瀞を渡す水管橋が完全して荒川最後の渡船(渡し)が消えました、それは長い間栄えた荒川の渡し船の歴史に幕が下りた瞬間です。
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2階 

・企画展示スペース
~あらかわのカニ~荒川に生息するカニの種類や生態についての展示
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カニにやさしい人になるために!
水そうをたたかない!
水そうに手を入れない!
水そうに食べものを入れない!

と書かれてあります

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見てるだけの僕はカニにやさしい人です
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・常設展示スペース
災害に対する対策・取り組みのパネル展示
堅苦しい内容ですが、こうした災害の直後だと他人事でない思いが強く真剣に見てしまいます。
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今話題の高規格堤防(スーパー堤防)についても分かりやすい説明がありました
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つい先日まで僕の想像していたスーパー堤防
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荒川放水路をつくった主な技師たちの紹介があります、中でも青山士は日本人でただ一人パナマ運河の建設に参加してそのノウハウを荒川放水路に生かしました。
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単身でパナマ運河の建設に参加するなんてすごいバイタリティですね
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青山士 - Wikipedia

模型があり背景がイラストでとてもリアル
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備えあれば愁いなしで、非常食の見本があり参考になります、個人的には温めずに食べられるカレー職人に興味津々、賞味期間はなんと3年、今度探して食べてみたいです。
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3階
ベランダに出ると放水路の模型、一瞬お子様用プールかと思いました、但し監視カメラ設置でイタズラ厳禁との事、皆さん考える事は同じなのかも知れません、眺めは旧岩淵水門よりエルザタワー55(川口のタワマン)の方につい目が行ってしまいます。
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個人的に面白かったのが転倒ます形の雨量計、雨がますに溜まるとカターンと右(左)に倒れるのですが一回のカターンが雨量1mmらしいです。
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雨量計をスタートさせたはいいのですが止め方が分からずにそのまま資料館を後にしました…1階に降りてもカターンの音が響いておりました。。ゴメンナサイ(>_<)

 

岩淵水門

資料館を出て岩淵水門へ、向かいに集合住宅があります、よくこんな川っぺりに建てたな~と思って調べたら国土交通省の独身寮、大雨の度にドキドキですね。。
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そして旧岩淵水門(赤門)
先日の台風の爪痕で遊歩道に土砂が積もって通行不可、自然の猛威を感じます皆さんも撮影しておりました。
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旧岩測水門のあらまし
昔川下流部分は現在の隅田川の部分を流れていましたが川幅がせまく、堤防も低かったので大雨や台風の洪水被害をたびたび受けていました。そのため明治 44年から昭和5年にかけて新しく河口までの約 22km の区間に人工的に置られた川 (放水路)を造り、洪水をこの幅の広い放水路(現在の荒川)から流すことにしました。

現在の荒川と隅田川の分かれる地点に、大正5年から大正13年にかけて造られたのがこの旧岩淵水門(赤水門)です。その後日岩題水の老朽化などにともない昭和50年から新しい水門(旧岩淵水門の下流に造られた青い水門)の工事がめられ、昭和57年に完成し旧岩淵水門の役割は新しい岩淵水門(青水門)に引き継がれました。
長年、地域の人々を洪水から守り、 地元の人たちに親しまれた旧岩淵水門は現在子どもたちの学習の場や人々の想いの場として保存されています。

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水門の橋を渡って小島に向かいます
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小島はちょっとした公園の様になっており、様々な人達が寛いでおりました。河口で釣りを楽しむお子ちゃま達、我ながら良い写真です。
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こちらが分岐点手前が隅田川で奥が荒川
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今度は新水門(青門)に向かいます、土手の下は水浸し、かなりの水位だった事がここでも伺えます。
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間近で見ると更に堂々とした造り
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岩淵水門

増水時に、荒川の水が隅田川へ流入することを防ぎます。
岩淵水門は、大正13年に完成した旧岩淵水門の老朽化、地盤沈下による高さの不足のため、昭和57年に旧水門の下流約300mに建設されました。平常時は、水門を開放し船の通行を確保するとともに、隅田川の水質を浄化するために荒川の水を流下させています。増水時には水門をしめて隅田川への流入をくい止め、首都東京を水害から守る大切な役割を担っています。

・操作水位 :荒川平常時水位より約27m上昇したとき
・ゲートの大きさ :高さ16.7m×幅20.0m×3門
・ゲートの重さ :214トン (1門あたり)
・ゲート開閉時間 :約50分

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今回の台風に耐えた岩淵水門と荒川放水路の2段構えはまさしく盤石、このエリアが氾濫すると都心部に被害が直結する重要なエリア故に、昔から治水に時間と予算をかけて取り組んで来た事を実感しました。

 

 

~政治の重要な案件に治水があるむしろ治水をしないと政治とは言えない~

この言葉と噛み締めながら岩淵水門を後にしました、ここからは少しだけ上流になりますがこの写真をあとがき代わりに貼りたく思います。

あとがき代わりの写真

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荒川知水資料館
■開館時間
平日   9:30~17:00
土日祝 10:00~17:00(問合せや案内対応は10:00~16:00)
(入館は閉館時間の15分前まで)

■休館日
原則として毎週月曜(祝日を除く)、祝日の翌平日、お盆、年末年始

■住所
〒115-0042 東京都北区志茂 5-41-1

■TEL
03-3902-2271
■FAX
03-3598-2132

■交通
・JR埼京線・京浜東北線・高崎線 赤羽駅東口より徒歩約20分
・JR赤羽駅より都バス「豊島5丁目団地」行き「岩淵町」または「志茂2丁目」下車徒歩10分
・地下鉄南北線赤羽岩淵駅または志茂駅より徒歩約15分
・専用駐車場はありません。
・ご来館の際は、公共の交通機関をご利用下さい。

■入場料 無料
・団体でご来館の際は、事前にご連絡下さい。
・館内及び周辺にレストラン、コンビニエンスストア等はございません。