昨年末に閉園間近で入園を断念した金華山リス村、1年後の大晦日に楽しく訪問する事が出来ました。。
そもそも去年は愛知県の犬山城に立ち寄った後の夕方近くの訪問が失敗の原因。
更に険しい登山コースを日没間近の時間に選択、そしてキツい道の為に途中で諦めて下山、その後にロープウェーで登頂と全くの行き当たりばったりのスケジュール、とどめに日没後の岐阜から大阪方面に向かう電車の外は吹雪いておりました。
今年は昨年と同じ轍を踏まない様、出発前から念入りに準備…したつもりです。
アクセスと登山コース
金色の信長像と地方都市にありがちな若干活気がない商店街のJR岐阜駅前
JR岐阜駅(11・12・13番乗り場)または名鉄岐阜駅(4番乗り場)からN系統(長良橋方面)及び市内ループ左回りバス乗車「岐阜公園・歴史博物館前」下車
料金は220円、12分程度で到着します
バス停を降りると目の前には金華山、リベンジ登山開始。
と行きたいトコですがまずはロープウェー乗り場で作戦を練ります
去年も思ったのですが、働いている女性の皆さんが綺麗で、余計な事にドキドキしてしまうオヤジです。
岐阜公園(総合案内所)から山頂までは4つのコースがあります
因みに去年挫折した僕のコースは①の馬の背登山道…今回はパス💦
①馬の背登山道
距離: 1100m 所要時間: 約30分
旧伊奈場神社跡地から金華山北西側尾根を頂上に向かって直登する金華山登山道の中でもっとも険しく健脚向きです、 土壌は岩盤で立木の根が露出しその根によって登山道が保たれている箇所もあります。
②めい想の小径
距離:2300m 所要時間:約60分
ロープウェイ北側の登り口から北側の斜面を登り、終盤にかけて急勾配になる登山道です。いく箇所に小さな沢があり景色も美しく、山ガールに最も人気の登山道です。
③百曲り登山道
距離:1100m 所要時間:約40分
禅林寺から金華山の西側の尾根を登る登山道、道は比較的険しく傾斜も急であるが難所は安全に登れるよう階段等整備されています。 アラカシやビノキなど見られます。
④七曲り登山道
距離:1900m 所要時間:約60分
森林管理所から金華山の南西の尾根を登る登山道です。昔は城へ登る時この道を使ったと伝えられています、 砦の跡が多く見ることができ、全域平坦な道が続く安心して登れるコースです。
これはもう④の七曲がりに決定ですよ、あまり勝手の知らない場所で怪我でもしたら大変ですからね。時間もお天気もバッチリで行って来ます、あれ?何だか曇ってきた…しかしこの登山口っぽくない入口は何とかしてもらいたいものです。
日陰はやや寒くて背中を丸めての凸凹道ですが
日光が当たるとごきげん緑が多くてイイ景色、改めて写真を眺めると同じ日(時間帯)では無い様な明るさの違い。
途中(山の向こうに行く)ハイキングコースに交わる道もあるので案内板で要確認
ずんずん登ります
あそこはもしかして頂上?って思ったら
リス村に到着しました(^o^)ノ
リス村
金華山に生息するリスは、昭和11年3月に岐阜公園を中心に「躍進日本大博覧会」が開催されたとき、当時珍しいタイワンリスが観衆の見せ物として多数持ち込まれました。
この時にリスが集団で金華山に逃げ込み、野生化したと言われております。金華山にはリスの食べるシイの実やドングリの実が豊富で他に天敵も少なく環境には大変よい場所で多数生息しております。
リス村はこの金華山の野生リスをそのまま自然のなかで子供たちと遊ばせたいと願って、長い年月をかけ調教して昭和40年7月に日本で初めての「リス村」を開村しました。
リス村の周囲は「忍び返し」という外には出られない柵で囲い、自然を大切に太陽と緑の環境の中でリスたちは自由にのびのびと暮らしています。子供たちの手や肩にとまりエサをおねだりしてリスと人間とのふれあいも生まれました。
入園料200円 手袋を借りて餌をのせて貰います
リスまっしぐら
皆さんもリスに夢中
♪ズンズンズン♪
柵の外にいる猫と威嚇し合っているリスもおりました
1年越しの希望を叶える事が出来て大満足、パンフレットを頂いてリス村を後にしました。
岐阜城
更に山を登ると山頂にはかつての織田信長の居城の岐阜城がそびえ立ってます、かわいいリスに比べると織田信長にも興味が薄れてしまいますが一応覗いてみます(x_x)
岐阜城は、岐阜県岐阜市の金華山にあった日本の城。織田信長が、斎藤龍興から奪取した稲葉山城の縄張りを破却して、新たに造営したものが岐阜城である。城跡は岐阜城跡として金華山と、その山塊の2,091,602.74平方メートルが国の史跡に指定されている。その範囲は、現在の国有林の範囲に符合する。
城までの坂道の横に歴代の城主についての説明がありました、織田信長だけでなく色々な武将が城主になったのですね。
復興天守ながら堂々とした佇まい、隣りの観光客が「こりゃ攻め落とせへんわ」と関西弁で語っておりました、周りは関西弁と中国語が飛び交って埼玉県民の僕は肩身が狭い。。
天守内はパネル展示がメインで信長リスペクトの内容。
特に印象的だったのが信長が時代と共に拠点とした各城の紹介でした。
第一章 清須城
1478年尾張国の守護所となった清須城は、平地にある大型の方形館で、二重の堀を巡らせ、庭園が築かれるなど、洛中洛外図に描かれた足利将軍の居館を紡続とさせる雅なつくりであったと考えられます。
1559年信長公は上洛し室町幕府第13代将軍足利義輝に謁見、初の上洛で将軍の居館を目の当たりにした信長公の中に、やがて実現すべき君主の居城のイメージが形成されたのかもしれません。
第二章 小牧山城
美濃攻めの拠点とした第二の居城で戦国大名としての理想の城郭を追求、1563年信長公は美濃攻略の拠点として新たに小牧山城を築き本拠を移します、標高86mの小牧山山頂に築城された山城で信長公が一から築いた最初の城郭です。
堀と土塁で城を守るのが一般的な時代に、石垣を用いることで防備の強化だけでなく居城としての威を示す視覚的な演出効果を果たしたものと考えられます、小牧山城は信長公が自らの居城の在り方を具現化した最初の城と言えるでしょう。
第三章 岐阜城
小牧山城築城からわずか4年後の1567年、信長公は斎藤龍興の稲葉山城を攻略して美濃を平定、稲葉山城を岐阜城と改め、新たな本拠地とすべく大規模な改修が行われました。山頂部には後の天主の前身となる高層の楼閣が建造され金華山の尾根筋にある重要な地点には砦が築かれるなど、山全体が堅固な軍事要塞として整備されました。
近年の調査や研究により山麓の居館の全貌が明らかになってきました、入口には来訪者を圧倒する巨石で石垣が築かれ、将軍の居城の様式を意識した華麗な建造物が随所に配置されていました、信長公の天下獲りはここ岐阜城から始まります。
最終章 安土城
1576年琵琶湖畔の安土山に安土城の築城を開始しました、約3年の歳月をかけて完成した安土城は地下1階地上6階建て約32メートルの巨大な天守を持つ城郭は全て総石垣で普請されるなど、それまでの城にはない独創的な意匠による絢欄豪華な城だったと推測され、天下統一を目前にした信長公の権力と思想を象徴する大城郭だったと考えられます。
1582年安土城は信長公が本能寺の変で倒れた後焼失します、信長公が本能寺で倒れることなく歴史が紡がれたとしたら、その到達点となる城郭はどのようなものになっていたのか、安土城の遺構は様々な想像のきっかけを与え続けています。
最上階からの長良川と濃尾平野、織田信長とリスが見た(見る)景色。
尚、展望台レストランではこの眺望を楽しみながら食事が可能です。
若干観光地価格ですが
信長を見習って下山はアグレッシブなコースで帰ろうとしましたが
急坂を見て即断念、登りと同じ緩やか目の「七曲がりコース」で下山。
僕自身やっぱり天下人に憧れるより、リスと戯れている方が似合っていると感じた昼下がりでした(>_<)
金華山ロープウェイ
岐阜県岐阜市千畳敷下257ロープウェイ料金
大人:片道620円 往復1080円
子供:片道280円 往復540円