先日図書館で「東京23区外さんぽ」という本を見つけました著者は泉麻人さん
中学生の頃知人に面白いと勧められ「東京23区物語」を購入、テンポが良く独特の切り口の文体に魅了されて以来、泉さんの著書を好んで多く読むようになりました。
ファンを自称しておきながら未読の著書であった事がお恥ずかしい限り、でもやっぱり好きな作家で今回も心に残る印象的なフレーズがありました。
泉さんは「都心方面を昔のレコードのA面とすれば」とたとえて、本書のテーマである23区外については「こちらはちょっとマニア好みのB面の魅力、といってもいいかもしれません」と述べる。
とても魅力のあるフレーズです、僕自身も23区外(武蔵野市)の中学高校だった事もあって、西荻窪の貸レコード屋に毎日寄って帰宅すればカセットにダビング三昧の中学生時代、そして定期代を遊び金に使ってしまい、仕方なく1時間以上かけて練馬区を南下して自転車を飛ばし通学した高校時代と西東京多摩を思い出し「あの頃は人生B面って感じだったかな?」なんて振り返ってしまいます、ちなみに現在は人生ダウンロード(落道)。。
人生B面時代はレコードからCDへの移行が急速に進んでいった時期、そんなCDも今となってはストーリーミングに押され風前の灯で時代はどんどん変わっていきます。
著書の一番冒頭に出てきたスポットであり、僕にとっても東京B面度の高い田無タワー。
高校時代の自転車通学路で通り過ぎていた新青梅街道を少し遠回りして寄り道すると見えてきていたタワー、懐かしさも含め近日中に訪問する事を決意。
時代は変わっても僕のB面スポットはあの時のままなはず!早速検索してみました。
スカイタワー西東京
あれ?名称が変わってる…あの頃は田無市だったけど今は西東京市だからでしょうか?
建設の経緯
1980年後半、当時無線に欠かせないアンテナの設置スペースが不足しており、首都圏では高層ビルや多くの建物の中に鉄塔を建てることが難しく、また高層化により電波が遮られ通信に影響を与えるケースも見受けられました。
このような状況を改善するため田無ファミリーランド・グループを中心に東京都、田無市(現・西東京市)の出資を受けた株式会社田無タワーが設立され、1989年6月マルチメディアタワー「スカイタワー西東京」(地上高 195m)が設立されました。
地元では正式名称決定前の仮称であった田無タワーの名でもっぱら呼ばれている。
僕はてっきり以前は「田無タワー」で、現在は「スカイタワー西東京」に名称変更だと思っておりました、ホント毎度の事ながら無知な僕。。
ライトアップ
翌日の周辺地域の天気予報を色分けで表しており天気予報のタワーとして親しまれています。
晴れ:紫 曇り:緑 雨:青
アクセスマップ|スカイタワー西東京
多くの駅からのアクセスが可能です、冬の平日の今日昔を懐かしみながら西武池袋線「ひばりヶ丘」から徒歩で向かいました、調べてみると徒歩28分の表記でしたが、ダラダラ歩きながらで結局40分位かかってしまいました。
ひばりヶ丘駅から新青梅街道を目指して南下、途中でタワーが見えて来ます、昔だったら保谷市を抜け田無市に入った位の所でしょうか?今は両市共に同じ西東京市。
新青梅街道にぶつかり左折
だんだんタワーが大きくなっていきます
洒落たイタリア料理店かと思いきや、何とバイオリン専門店でした。
タワーに近づくにつれて晴れてきました、目の前はゴルフ練習場で向かいはパチンコ屋のいかにも西東京の街道沿いな立地にそびえ立っております。
タワー下には管理会社の㈱田無タワーのオフィス
タワー内の見学は不可、泉さんの著書ではタワー内見学のエピソードが書かれていたのですが…電話で問い合わせてみたら一般の見学は出来ないとの事です。
仕方なく柵の外から入口を撮影、狭い通りを通っておしまいの虚しい訪問となってしまいました。
ですがここからが本番、近くには新青梅街道沿いとは思えない(失礼)充実した科学館があるのです。
多摩六都科学館
堂々した建物で都心の科学館・博物館と比べても遜色なしでまるでレコードをB面からA面にひっくり返した気分。
早速入場してみました
入場料
展示のみの見学520円を予定しておりましたがプラネタリウムが素晴らしいらしく太っ腹に1040円を支払って入場(当日の入場券で再入場可)
プラネタリウムはかなり良かったです、スケジュールが合えば、上映時間を合わせて是非見ておく事をお勧めします。
館内案内
地下1階
イベントホール・ミュージアムショップ・チャレンジの部屋・からだの部屋・しくみの部屋
1階
カフェ・休憩室
2階
地球の部屋・自然の部屋・サイエンスエッグ(プラネタリウム・大型映像)他
地下1階
チャレンジの部屋
まずは宇宙船エンデバー号に乗船
中に入りハシゴを登ると上にコクピットらしき物が見えます
実物元素周期表に見入ってしまいます、さすがにレア元素は実物ではありませんでした。
そして圧巻だったのが「ムーンウォーカー」月の重力を体験出来ます、月の重力は地球と比較して約1/6、シートベルトを着用して搭乗すると6倍の高さにジャンプ出来ます、初めはビックリしましたが2回目以降は慣れましたある意味慣れって怖い。
1Kgの重さが星によって違います、太陽の1Kgは僕は片手で持ち上げられません、後で調べたら重力は地球の約28倍との事で一番左側の重りは約28kgだったのです。
ジャイロ効果
車輪を回して回転テーブルに乗って車軸を傾けるとテーブルが回り始めます、職員さんが付き添っております、ムーンウォーカー搭乗時にお世話になったお姉さんです。
からだの部屋
次の部屋に移動、からだをテーマにしたスペースです。
聴覚を試してみました、遮音スペースで色々な音を聴きます、いきなり大音量で「ドカドカドカ~」と来られたらどうしようかと思いましたが大丈夫でした。
次は触覚を試してみます、横の穴に手を入れて物を触り手を抜くとランプが光る仕組み。
竹でした
今度は嗅覚を試してみます、僕はゆずも分かりませんでした、いかにいつもは目に頼って匂いを嗅いでいたのを実感。
僕の反射神経と動体視力の結果
渡り廊下には目の錯覚を起こすイラスト
しくみの部屋
部屋の中央にはリニアモーターカーのミニチュアがあり、ボタンで走り出し往復します。
時計の部品が展示、何がどこの部品だかさっぱり分かりません
ハンドルを回すと色々な動きをする機械(?)遊園地のアトラクションみたいで面白い
2階
地球の部屋・自然の部屋
後で写真を見直すとどっちがどっちの部屋だか分からなくなってしまいました(>_<)なのでまとめて紹介いたします。
地下1階が体験メインに対して2階は展示メイン、故にお子様の定着率が低く、ゆっくり見学できるスペースになっております。
ジャングルが展示されていたり
他にも魚の標本や動物の剥製もありましたが僕的にはちょっとパスでした。。
でも石には興味深い僕、透明な石で2重に見える方解石は知っていたのですが、テレビ石の存在は初めて知りました。
光る石たち
相模川・多摩川・荒川の石
パソコンで大昔からの大陸の移動を閲覧、右端に日本らしき島があります、こうやって見るとホント辺境の地ですね日本って…。
正直僕も周りのお子様同様に地下1階と比べると滞在時間はかなり短めでした。。
プラネタリウム上映時間を待ちながら館内を徘徊
カフェ
ミュージアムショップ
定期購読していた「小学○年の科学」の付録にあったみたいな商品が販売しております。
所々にベンチがありました、座り心地もよくまったりしながら毎度のごとくスマホの画像の整理をしました、他にも子供の休憩室や図書室もあり、その気になれば一日中楽しめる館内です。
上映時間が近づいてきたので2階のサイエンスエッグに向かいます
プラネタリウムドーム「サイエンスエッグ」は直径27.5m、世界最大級の大きさで、足元から頭上まで星空や映像に包まれる傾斜型のドームです。
投映機「CHIRONⅡ(ケイロンⅡ)」は1億4000万個を超える星々を映し出し、最も多くの星を投映するプラネタリウムとして世界一に認定されています。大型スクリーンに微細な星の輝きが広がり、奥行き感のあるリアルな星空をお楽しみいただけます。
プラネタリウム内
上映中は撮影不可で飲食も不可、そして若干お子様のはしゃぐ声があります。
今回の上映「全編生解説プラネタリウム 赤い星・ベテルギウスの灯(ともしび)」
解説のお姉さんが美人で声も素敵でリラックスした豊かな時間を過ごせ、本気でここでアルバイトとして働きたいな~と思ってしまう位です。
僕自身ド近眼で星がちゃんと見えるかな?と不安な部分もあったのですがオリオン座は一応自力で発見、おおいぬ座のシリウスはオリオン座の割と近くにある事を新発見。
ベテルギウスは地球から642.5光年離れた星、今地球から見える星の光は642年前に発せられた光で、更に星の寿命が近づいている星なので、もしかしたら(寿命を終えて)爆発している可能性もあるみたいです。
宇宙の広大さとお姉さんの声に包み込まれながらの大満足のプラネタリウム鑑賞で、後日他のプログラムもぜひ鑑賞しにお伺い致します。
泉麻人さんの著書に習った西東京さんぽの一日でした
蛇足ながらこのブログ(だいだらぼっちの激安おでかけバンザイ)を始めたきっかけは、ネットで見つけた朝井麻由美さんの「ソロ活」の記事を見て憧れて、僕なりのお散歩記事を書きたいなとやんわり思いながら始めそして駄文を書き綴っている現状です。
後々に泉さんと朝井さんのお二人が親子だった事を知り「文章から伝わる雰囲気が共通するな~やっぱりお二人共僕好みの文章だ」と感心し、そして嬉しくなった事を覚えております。
多摩六都科学館
住所:東京都西東京市芝久保町5-10-64
TEL:042-469-6100
開館時間:9:30~17:00(入館は16:00まで)
当日のチケットで再入館ができます
駐車場:9:15~17:15 (開館延長、イベント開催の場合は終了後まで延長します)休館日:HPを参照