日本三大がっかりスポットといえば
①札幌市時計台 / 北海道
②オランダ坂 / 長崎県
③はりまや橋 / 高知県
そして次点で守礼門/沖縄県が定説ですが、僕としてはそれほどガッカリではないと、常日頃から力説しております。
理由は
①知名度に過剰に期待してた分がっかりしただけで思い出と話のネタになる
②日本屈指の観光地(高知は微妙)で気軽に無料で見学出来るからイイじゃないですか
③周辺にはリカバー出来るスポットが数多くあり(高知は微妙)例えがっかりでも「じゃ次行こうか」になりそれほど落ち込まない
ちなみに僕は3ヶ所(4ヶ所)全て行った事がありません(x_x)
真のがっかりスポットの定義は
①知名度皆無で何の為に存在しているのかさっぱり分かんない
②アクセスが非常に不便で観光地的要素が全く無し
③がっかり以外の周辺スポットは0(ゼロ)他に行く所も無くがっかりとトラウマを沢山抱え込みながら帰るはめになる
①~③全てに当てはまる施設に真・がっかりスポットと命名する事を勝手に決めました。
口コミでは「いらない」とか「迷惑」とか「邪魔」とか非難囂々
真・がっかりスポットで僕が真っ先に思い浮かべるのは、やはり茨城県石岡市にある気象庁地磁気観測所、アカデミックな名称で格好いい建物を想像しがちですが実際はこんなの…僕が幼稚園の頃まで住んでいたボロアパートによく似ておりトラウマがまた1つ増えてしまう建物(>_<)
実質はボロアパート見学会なのに事前予約が必要というハードルの高さ。
施設見学は随時受け付けています。見学の時間は
月曜日~金曜日(祝休日・年末年始は除く)の09:00~12:00、13:00~17:00です。
業務の状況によっては、ご希望にそえない場合もありますので、あらかじめご承知おきください。
見学には事前予約が必要です。見学を希望される方は、来所3日前(土日祝日を除く)までに受付窓口までご連絡をお願いします。地磁気観測所 総務課
電話 0299-43-1151
E-mail kakioka@met.kishou.go.jp
住所 〒315-0116 茨城県石岡市柿岡595
地磁気の観測は1883年(明治16)に東京の中央気象台(現在は気象庁)で始められました。
地磁気を正確に観測するにあたって大きな障害となるのは、磁気を帯びやすい金属類や磁界を発生させる電気、特に常に一定方向へ流れる直流電流、都心部の電車の発展などに伴って、当時都市化が進んでいなかった1912年(明治45・大正元)茨城県石岡市に移転しました。
そんな観測所のせいで周辺の鉄道が交流や非電化で運転しております
・常磐線
取手~藤代間で直流から交流に切替
・水戸線
小山~小田林間で直流から交流に切替
・つくばエクスプレス
守谷~みらい平間で直流から交流に切替
・関東鉄道常総線
非電化
そして駅徒歩○時間レベルの「陸の孤島」にあるのが伝わってくるマップ(ToT)
磁石(コンパス)の指す北極(磁北極)は本当の地球の軸の中心である北極からは少しずれている、というのをご存じの方も多いと思いますが、磁北極は単にずれているだけではなく、毎年少しずつ移動しています。図は1600年から2000年までの磁北極の移動の軌跡で、カナダとグリーンランドの間をウロウロしています。
その磁石の示す先がずれていってしまっては、自分たちはどこに向かって行くのかわからなくなってしまいます。更に地図を作る時の基準もずれますから、正確な地図もできません。ではどうするか。答えは簡単、同じ場所で磁石の針の指す方向を測り続ければいいのです。
測る方は同じ場所で変わっていないのですから、方向がずれたとすればそれは磁北極の方がずれたわけです。
しかし地球の磁力(地磁気)は、地表面ではたいへん弱いので、単に同じ場所というだけでは不十分で、できるだけ同じ条件で測定することが必要です。
同じ場所、同じ条件でずっと測り続けることで、磁極の移動が観測できる。これが重要なわけで、町ができて鉄道ができても観測所が移転するわけにいかないので、鉄道事業の方で工夫するしかなかったわけですね。
同じ場所は分かるのですが、同じ条件という事でずっとボロ小屋なのは如何かと思いますが。。
イラストでは美化されておりますが
画像引用先:地磁気観測所|地磁気観測所について|業務内容
実際はこれもん(イラスト右上周辺)
まずはイラスト①の本館総務部にお伺いします
約100年の間継続して磁北極を見守っている観測所、本館は大正14年築(この中では)立派な建物。
暇そうだから(失礼)ここで働きたいと思いましたが、通勤時間と専門知識の無さで不採用間違いなし。。
そしてここが地磁気観測施設 イラスト②
ここで北をずっと見守っているのです、たくさん小屋があってこりゃ集団ストー○ー(´・ω・`)
高精度で安定した地磁気観測を行うために、KASMMER(カスマー)と呼ぶ観測システムを設置しているとの事ですが、とてもそんな風には見えません、せいぜいニワトリが卵を生む場所を設置してる位じゃないかと勘ぐってしまいます。
柵内は立入禁止、電気機器や鉄製品の持込みは計測に影響をきたすので職員でも持込不可みたいです、侵入してスマホの位置情報ONでテザリングしまくったら滅茶苦茶怒られるだろうな~と妄想。
そして戻る道で更にあやしい建物を2つ発見
空中電気室(大正14年築) イラスト③
大気中の電場の変動を観測しています。
実験室(大正13年築) イラスト④
観測施設は鉄など磁気を帯びた建材を使えないため煉瓦造り、屋根は非磁性の銅板葺きで雨どいも銅製。観測中に暇だから建物内でギンギンに電気を使ってオンラインゲームをやってたらウケますね(・∀・)ノ
正面入口で想いを馳せます、がっかりと散々言ってしまいましたが、100年以上の歴史があり戦争中も休む事なく観測し続け、観測精度の高さは広く国際的に認められており、長期間にわたるその観測データは人類の財産となっております。
余計な人達がわんさか来ない様にわざとダサく古ぼけたがっかり環境にしているのでしょう、ずっと見守っている事も大変なんだな~と思いながら木にぶら下がるブランコを眺めている僕は端から見たら不審者(ス○ーカー)に間違われる事必至でしょう…。
見守ってますからね…(´д`)ハァハァ
陸の孤島へのアクセス
上野駅から石岡までは特急利用だと1時間、普通列車だと2時間弱程、常磐線は土浦から先は本数が一気に減りますので時刻は要確認。
JR常磐線「石岡」駅から10km以上の道のりで、バスで約30分そしてバス停から徒歩で約15分、帰りは休憩も含め2時間半程かけて歩いて石岡駅まで帰りましたが、歩道の狭い場所もありややデンジャラス(x_x)
石岡駅西口
2番バス乗場から柿岡車庫行きのバスに乗車
車内で撮影、バスがボロいのか道路が悪いのか…多分両方でしょうけどメチャクチャ縦揺れする車内、もう帰りは歩いて帰ろうと決意しました。
「内宿(うちじゅく)」バス停で下車【料金 580円】
少し石岡方面に戻り酒の看板が目印のこの場所を右折
ずんずんと進みます
通りを渡りクランク状に曲がって農道(?)を進みます。
突き当たりを右折して
トラクター(>。<)が走る前の道を左折
少し歩くとゴミ集積場があるので、そこを右折
すると周りより(失礼)更に一層ボロい建物が出てきて到着
見守ってますからね…(´д`)ハァハァ
気象庁 地磁気観測所
住所:茨城県石岡市柿岡595
電話:0299-43-1151
H.P.:https://www.kakioka-jma.go.jp/