「鎌倉は私にとって新たな気づきのきっかけになる場所」とか「#御朱印ガール」とか書き込みして、鎌倉の神社・仏閣の写真をインスタグラムに投稿する女性も多いかと思います。(写真はインスタ映えスポットの極楽寺とアジサイの花)
https://earth720105.hatenadiary.jp/entry/2019/06/05/195504
全くの私事ですが、僕は過去に神社や仏閣の参拝が好きな割にはやたら怒りっぽい女性と不本意ながら仕事する羽目になった事があります。現在はSNSで彼女が投稿した近況を閲覧するだけなのですが、相変わらずの自意識過剰っぷり…Instagramと御朱印に夢中で投稿では堂々と#御朱印ガールの#(ハッシュタグ)
ちなみに年齢は50オーヴァーでぶっちゃけガールではありません(´・ω・`)
源頼朝が、鎌倉に幕府を開いた最大の理由は一方は海に臨み、三方は山に囲まれて、敵の攻撃を守る軍事的要害の役割を果たせるからでした。いわば、ここは城塞都市でした。しかし、逆に言えば、敵の攻め方によっては孤立を強いられる危険も持っていた。そこで、山の軍事的要害性は失わず、人々の往来や物資の運搬のため最小限の道が必要であった。このため鎌倉幕府は山を最小限度だけ切り取って鎌倉と各地を結ぶ道を作った。これが「切通し」でした。
策略好きな御朱印ガール、敵が攻め辛くそして自分が守り易い要害の地「鎌倉」が好きなのが何となく分かる気がいたします(x_x)
冒頭の(記事リンクを貼った)源氏山公園では化粧坂切通しを歩き、そして今回は名越(なごえ)切通しを歩いてみました。
名越切通は、鎌倉から相模湾沿いに三浦半島を結ぶ交通路で、「吾妻鏡」天福元年(1233)8月18日条に「名越坂」として初めて登場し、明治時代になって直下を通る現在の横須賀線や県道のトンネルが開通するまで、 長い間幹線道路として使い続けられた重要な道です。
急峻な尾根を握り割って造られた切通は、時代が下るにつれて通行しやすいように改修したり、地震等で崩れては復旧を繰り返しているため、鎌倉時代の姿そのものではありません。しかしその周辺には、横穴式の供養施設であるやぐらが約 150 基も集中する「まんだら堂やぐら群」や死者を茶毘に付した跡など、中世の葬送に関する遺構が数多く分布するほか、切通の防衛にも関係すると考えられる人工的な平場や大規模な石切場跡 (大切岸)が尾根筋に見られるなど、古都鎌倉の周縁の歴史的景観をたいへん良く残しています。
アクセス(各入口があります)
・大町口(鎌倉駅側)
メジャーな入口ですが、住宅街で道が若干分かり辛く、初めてだと地図で確認しながらの訪問になる事でしょう。
徒歩:JR鎌倉駅から約24分(1.7km)
バス:JR鎌倉駅東口バスターミナル3番 京急バス 鎌31系 所要時間6分180円「長勝寺 」バス停下車 徒歩約6分(400m)
・ハイランド口
ちなみに僕は未訪です(>_<)メインルートから若干離れ、そして切通しの中間地点に合流するので(画像参照)慣れてから行きましょう。
鎌倉遺構探索: 名越坂
バス:JR鎌倉駅東口バスターミナル 5番
京急バス 鎌36系 所要時間15分230円「夕陽台公園」 バス停下車 徒歩約10分(700m)
・亀ヶ岡口(逗子駅側)
おすすめです、ルートは大町口同様に住宅街にあり分かり辛くはありますが、亀ヶ岡入口周辺の切通しはワクワクするものがあり一見の価値あり。
徒歩:JR逗子駅から徒歩約24分(1.7km)
バス:JR逗子駅東口バスターミナル 6番 京急バス 逗29系「亀が岡循環」所要時間19分200円 「亀が岡団地北」 バス停下車 徒歩約3分(180m)
バス停下車後にこちらの十字路を右折
正面にバリケードがありますが、怯まず進んで中に入っていきましょう。
「切通しに入った~」って実感は亀ヶ岡口が一番感じられます
・緑ヶ丘口(逗子駅側)
「小坪階段口」とも呼ばれ、逗子駅からの徒歩ルートの分かりやすさで安心のルート。
徒歩:JR逗子駅から26分 (2.0 km)
バス:①JR逗子駅東口バスターミナル6番 京急バス 逗29系「亀ヶ岡団地循環」 所要時間11分180円 「緑ヶ丘入口」バス下車 徒歩8分
②JR鎌倉駅東口バスターミナル3番 京急バス鎌31系「緑ヶ丘入口」行き 所要時間8分180円「緑ヶ丘入口 」バス停下車 徒歩8分
今回は逗子駅から徒歩で緑ヶ丘口へ向かいました、逗子駅東口駅前のなぎさ通り・県道311号線に沿って歩くルート、方向音痴の御朱印ガールにぜひ挑戦してもらいたいものです。
ほぼ中間地点の逗子ガーデン
切通し内は自販機等がないので、必要であればここで購入。
最初のトンネル(新逗子隧道)を左折してすぐ、写真左側の階段が小坪階段。
(左折した道を)少しだけ進むと緑ヶ丘バス停があります
名越切通し
小坪階段を登るといきなり別世界
更に上に登ります
湿気が多くコケやシダ類が生息しており、道は晴天時でもやや湿り気味、スニーカー着用は必須。
切通しハイライトスポットの「まんだら堂やぐら群」が初めに出てくるのが逗子側ルートのデメリット…
ここは昔、法性寺のまんだら堂跡で、この山のいたるところに、おびただしいやぐらがあります。このやぐら群は、 鎌倉時代には一大霊園でした。やぐら とは、鎌倉時代中頃から室町時代末期ごろに造られたお墓です。岩盤をくりぬいた中に、火葬した遺骨を納める穴などの納骨施設があり、供養塔・石仏などが納められています。
鎌倉史跡ーまんだら堂 / 鎌倉ぶらぶら
まんだら堂やぐら群は、現在150穴以上が確認されています。鎌倉七口のひとつ名越切通しの中にあり、まだ発掘調査中で、普段は閉鎖されていますが、臨時公開の時には行かれます。その時期はHPで公開します、国指定史跡。
柵の外から撮影、古代を思わせる不思議な景色です。
草木は当時も今も変わらぬまま(多分)
御朱印ガールはインチキくさい葉っぱが入ったお酒を勝ち誇って投稿、ここら辺りの草を袋に詰め込んで着払いの宅急便で送り付けてやりたい気持ちです。
メインルートから外れ石切岸に立ち寄る事にしました
途中の石碑や石屏
そして広場に到着、木の欠片が道に敷き詰めてクッションになってとても歩きやすい(^_^)あと眺望の良さはプチ登山で登頂した気分。
そしてココがお猿畠の大切岸
この崖は、鎌倉幕府が三浦一族からの攻撃に備えるために築いた城壁のようなものの遺構だと言われていました。しかし、平成十四年に本格的な発掘調査をしたところ、大規模な石切り場の跡だということがわかりました。鎌倉でさかんに寺院が建立された14世紀ごろ、ここから大量の石材が切り出されていったのです。
何だか東南アジアの遺跡みたいで日本っぽくない風景だな…と個人的感想。
岩肌を見ていると、御朱印ガールが焼いたファンキーなパンケーキの写真を思い出してしまいます。
何だか少し食欲がなくなりました(>_<)気を取り直してメインルートに戻ります。
気分はジャングルの中ですが、しっかり電車と踏切の音は聞こえてきます。
ジャングル脱出!出口はモロに線路沿い
大町口に到着、逗子側からの名越切通しを踏破です。
鎌倉駅近くには鎌倉御朱印ガール達の総本山「鶴岡八幡宮」があります、これは以前僕がインスタ投稿したスクショです(x_x)