だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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唐招提寺 ~不屈の魂の鑑真(がんじん)とガンジー~

中学生の時にクラスが一緒だったH本君は坊主頭に丸メガネという風貌でした、そうなると必然的に付いてしまうあだ名がガンジー

H本君はガンジーと違って怒りっぽく、からかわれるとムキになって反撃しておりました、からかう側にとってはそれが面白く暴力の応酬が続く始末で、偉大なる魂マハトマが知ったらさぞかし嘆く事でしょう。。
f:id:earth720105:20221203035726j:image写真引用先:“偉大なる魂” ガンジーの足跡を追って | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト
現地の発音に近づけるため、近年では「ガンディー」と呼ぶのが主流らしいですが僕はガンジーで習ったんです(*`Д´*)/

思い返せば日本史の授業中、奈良時代に唐招提寺を建てた鑑真(がんじん)の名が出てきた時にはクラス中から「ガンジー!」の叫び声があがり、H本君の坊主頭に数々の消しゴムが投げ込まれて学級崩壊。そういえば「オセロ~」って叫んでる奴もいました、ガンジーオセロは当時の人気番組「天才たけしの元気が出るテレビ」に登場していたインチキ爺さんです。
f:id:earth720105:20200816075431j:image写真引用先:ヤギヌマ日記 : ガンジーオセロ - livedoor Blog(ブログ)

修学旅行は奈良だったのですが、唐招提寺には訪問しませんでした。授業中に鑑真の名前が出ただけで学級崩壊するレベルです、仮に現地(唐招提寺)に行ったら「ガンジー!」の叫び声と共にクラスの皆が暴徒と化し、国宝の3つか4つは軽く破壊されてしまう事を先生が恐れた為でしょう。
子供の頃から人気者(ウチの学校だけ?)だった鑑真と唐招提寺ですが、オヤジになってからの初訪問となってしまいました。
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〈目次〉

唐招提寺へのアクセス

唐招提寺は近鉄橿原線「西ノ京」駅と「尼ヶ辻」駅のほぼ真ん中にありますが、西ノ京駅下車の方が薬師寺と両方参拝できてお勧め。f:id:earth720105:20200816091716j:image

唐招提寺と薬師寺は同じ最寄り駅

今回僕は時間の都合上、唐招提寺のみのスケジュールで進みました…ゴメンチャイ薬師寺。
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薬師寺を背にして進み
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突き当たりを右へ
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すぐに唐招提寺の南大門が見えてきます(徒歩約10分)東大寺やガンジー等のビッグネームの影に隠れた印象がありますが、法隆寺と双璧を成す位の格がある寺院なのです。そして開基(創立者)は鑑真(がんじん)
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鑑真と唐招提寺

鑑真は唐(中国)出身の僧、仏教の年月が浅い当時の日本は唐からカリスマ僧が来日してくれる事を強く望んでおり、それに応えたのが鑑真。しかし当時の渡航はまさに命がけ、結果5回失敗してようやく6回目にたどり着きます。

1,3,4回目は鑑真の渡日を惜しむ人の密告で失敗、2回目が暴風雨で出戻り、南の島に流されたのは5回目だけ、僕はてっきり毎回性懲りもなく南の島に放り出されたのかと勘違いをしておりました…5回全部が南の島だったらマヌケですよね(´・ω・`)

やっとこさ日本に来た鑑真は都の平城京で大ヒーロー、聖武天皇に戒律を授ける位の身の程知らず…いやカリスマっぷり(写真は東大寺)。f:id:earth720105:20200816103138j:image

754年、東大寺に鑑真和尚を招いて授戒が行われて本格的となりました。このとき日本での授戒第一号が聖武天皇です。戒名は「勝満」と授けられました。

そして鑑真はここの地に唐招提寺を建立して住み続けました、ここは鑑真の仏教に捧げた不屈の魂を象徴するお寺なのです。
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拝観料は1000円で少々高めですが、見どころ満載の唐招提寺は案内図を参考にして参拝。
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ここ金堂の中の5体の像は全部国宝(撮影不可)ハゲかかった金箔の仏像や古ぼけた木像の香りに年期を感じ魅入ってしまいます。f:id:earth720105:20200816135807j:image

マジメに素晴らしい仏像なので詳しくはこちらをご覧になって下さい

金堂 | 伽藍と名宝 | 唐招提寺

ガンジーと唐招提寺

奥の講堂には重要文化財が2体あります、そういえば修学旅行の2日目に皆のイタズラにキレまくったガンジーが神経性胃炎になり寝込んでしまいました、皆の「おいガンジーが七草粥食ってんぞ!」の声が響き渡る古都の夜。
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そして鼓堂(手前)と礼堂(背後)が完成された配置で実に美しい( -人- )
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もっと早くに来れば良かったと悔やまれますが(._.)φ
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もし修学旅行で来ていたら、絶対誰かがここから水を汲んでガンジーにぶっかけて水戦争が勃発していた事でしょう(>_<)
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宝蔵と経蔵は両方とも国宝ですが、ガンジーの反撃から身を守る要塞になっていた事でしょう(ToT)
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赤い消火用バケツを手に取り、追ってくるガンジーに水をぶっかけ、奥の道に走って逃げていく姿が目に浮かびます(x_x)
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開山御廟
境内の北東の奥まった静かな場所に位置する鑑真和上の墓所。

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ついにはここ(開山御廟)の池に落ちてしまいずぶ濡れになるガンジー、そして先生は「お前ら全員旅館まで歩いて帰れ!」ブチ切れてガンジーを先頭にしょぼしょぼと行進が始まった事でしょう。塩の行進とカディー(手紡ぎ・手織り木綿) - ガンディーと糸紡ぎby片山佳代子
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そして宿泊先の旅館で反省文を書かされます、そんな時にボールペンや万年筆で書いた文字をサッと消せる魔法の液体、それがガンジー(ガンヂー)。

ちなみに当時の級長は現在大塚駅前で洋食店を経営するブチ切れシェフでした

開山堂には鑑真和上の御身代わり像があります、撮影不可ですが何とも慈愛に満ちた優しい顔をしておりました。
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争いの無い世の中それが鑑真とガンジー共通の願いなのです
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オヤジになって日雇いバイト先で知り合ったH本さんもガンジー(H本君)と同じような丸眼鏡

こちらは都内にあるメガネ博物館

思い出に浸っていたらオモシロ基地を見つけてしまい、またもやイタズラ心が芽生えてしまいそう。
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戒壇(かいだん)
金堂の西側にある戒壇は、僧となるための授戒が行われる場所です。創建時に築かれたとされていますが、中世に廃され、その後再興されたものの火災により建物は失われました。現在は3段の石壇のみが残り、その上に昭和53年(1978)にインド・サンチーの古塔を模した宝塔が築かれました。

蓮の葉に身を隠しながらガンジーにロケット花火を発射するのにぴったりの場所(・∀・)ノ
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唐招提寺
住所:奈良市五条町13-46
電話番号:0742-33-7900
H.P.:https://toshodaiji.jp/
拝観料金:1000円
拝観時間:8:30~17:00(受付は16:30まで)
駐車場:駐車場(乗用車150台)8:00~18:00 乗用車  60分 550円/以降30分ごと110円