だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


スポンサードリンク

磐越西線は風にのって【SLばんえつ物語号乗車記】C57蒸気機関車

職場で日雇いのロン毛(あだ名)は若い頃から新宿の踊れるお店で夜遊びするのが趣味のロック好きオヤジ53歳、しかし現在はコロナ禍の影響で行きつけの踊れる店は休業中、今後やむなく閉店の可能性も十分に考えられます。
「店に行けないのならロン毛にしてたってしょうがナイ💧(涙)」
そう思ったのでしょうか?髪をバッサリ切って職場にやって来たロン毛。。
彼にとっての青春だった場所、その場所に行けない事を悲しみ、自ら青春にピリオドを打ったのでしょう、身につまされる話です。

僕の青春の場所はまだ手の届く範囲にあるはず、そう思って仕事帰りにJRみどりの窓口で買ったSLばんえつ物語号指定乗車券。
f:id:earth720105:20200823084015j:image

磐越西線は5年程前に初めて青春18きっぷを使い、会津若松への日帰り観光を行った際に利用した思い出の路線です。3年程前には非電化区間(新津~会津若松)も体験したく阿賀野川の流れを感じながら新津から喜多方のラーメン屋を目指しました。
今回は蒸気機関車牽引の「SLばんえつ物語号」に乗車した次第です。(写真は前回訪問時に新津駅にて撮影)
f:id:earth720105:20200824061532j:image

「SLばんえつ物語号」は全席指定、指定乗車券は530円で運賃は別途ですが、運賃は青春18きっぷの利用が可能で磐越西線の非電化区間を走る格安のSLの旅が楽しめます。

新潟駅近くのホテルに宿泊して、翌日10時19分の新津駅発のSLばんえつ物語号に乗車。
※SLばんえつ物語号は新津駅発で新潟駅からは乗車出来ません。
f:id:earth720105:20200823091225j:image

9時19分発 新潟~新津(信越本線)

f:id:earth720105:20200823112923j:image

前部分がクロスシートそして後部分がロングシートの新型車両(多分💧)ロン毛の為のロンゲシートもあればイイのに。。そんな下らない事を考えてたらあっという間に新津駅に到着しました所要時間は約20分。

1番の懸念材料はSLの不具合により、急遽ディーゼル機関車の牽引になってしまう事です、後日職場で「SLは来なかったんだって
(゚⊿゚)」とすぐ人のアクシデントをせせら笑うロン毛の顔を思い浮かべると、是非とも運行はSLであって欲しいものです。
f:id:earth720105:20200823113446j:image

向かい側ホームの先頭車両から煙がモクモクと出ております、本日の運行は蒸気機関車(SL)で間違いナシ!ざまみろロン毛(゚Д゚)
f:id:earth720105:20200823114654j:image

快速ばんえつ物語号

10時17分発 新津~会津若松

f:id:earth720105:20200823114927j:image

メチャクチャ大人気
f:id:earth720105:20200823124715j:image

車輪部分に目が釘付けの鉄オタ
f:id:earth720105:20200823125025j:image

国鉄C57形蒸気機関車は、日本国有鉄道の旅客用テンダー式蒸気機関車である。マスコミなどでは「貴婦人」の愛称で紹介されることも多い。鉄道ファン等からは「シゴナナ」と呼ばれている。

国鉄C57形蒸気機関車 - Wikipedia

f:id:earth720105:20200823125250j:image

もう一つの懸念材料は指定席の対面がどんな人なんだろうか?なのです、事前にみどりの窓口で対面に乗客がいる事は把握しておりましたがどんな人だろう??
f:id:earth720105:20200823142537j:image

向かいの席は男梅サワーが置いてあり「左とん平」に顔がよく似た鉄オジサンでした。彼は隣席まで指定券を購入して1人状態にしたみたいです、とん平タブレットで調べたら4人掛けボックスシートはとん平と僕の2人だけ、めでたしめでたし(・∀・)
f:id:earth720105:20200823143826j:image

最初は窓を開けて動画を撮りテンションMaxだったとん平ですが、路線の半分を過ぎた辺りから居眠りしておりました…もう持続力の無さがロン毛そっくり(x_x)
f:id:earth720105:20200823142742j:image

とてもお洒落な客車、以前普通列車で新津~喜多方を乗車した経験上なのですが、座席は会津若松行きなら進行方向右側、新津行きなら進行方向左側の方が阿賀野川の流れが沢山見れます。乗車後に確認しましたが、やはり右側が鉄オタ、左側がファミリーの住み分けがなされている気がするのは僕だけでしょうか?
f:id:earth720105:20200823142920j:image
f:id:earth720105:20200823142939j:image

1号車 オコジョ展望車両
2,3,6号車 普通車指定席
4号車 展望車
5号車 売店・普通車指定席
7号車 グリーン席

甲高い汽笛の音が鳴っていよいよ出発、写真ではうまく撮れませんでしたが、蒸気機関車の煙と共に、線路沿いで見物する皆さんが笑顔で僕達に手を振ってくれます、これはホントSL乗車ならではの醍醐味だと実感。
f:id:earth720105:20200823144807j:image

発車してしばらくして4号車に行き、1号車展望席見物券の行列に並びました、時間帯別に分かれており僕は1番遅い時刻12時40分の整理券をゲット。
f:id:earth720105:20200823145727j:image

もちろん4号車の展望車は随時利用できます、とん平が窓開けて撮影して暑いのでこっちの方が涼しいし(ノД`)

但し長時間の利用はNG、そして清掃時間は指定の席に戻りましょう。
f:id:earth720105:20200823145829j:image

備え付けのスタンプ機でスタンプを押して
f:id:earth720105:20200823150740j:image
f:id:earth720105:20200823150757j:image

こちらも一緒に封筒に入れて
f:id:earth720105:20200823150818j:image

ロン毛の職場にロン毛の名前で備え付けのポストに投函しようかと思いましたが、すぐに犯人が僕だと分かるのでヤメにしました。
f:id:earth720105:20200823150913j:image

そんな僕の下らない考えをよそにばんえつ物語号は市街地(?)を走り抜けていきます。
f:id:earth720105:20200823151228j:image

3号車でやり過ぎな乗り(撮り)鉄を発見…
f:id:earth720105:20200823151307j:image

5号車の売店に移動、お弁当が売っておりましたが行列の長さに断念。
f:id:earth720105:20200823153650j:image

老若男女問わず人気の車両(路線)なんですね…つくづく感心します。
f:id:earth720105:20200823153657j:image

7号車のグリーン席は途中駅の津川駅にて撮影
f:id:earth720105:20200823154116j:image

そして列車はいよいよ阿賀野川沿いを走ります、磐越西線の非電化区間が「森と水とロマンの鉄道」と言われる所以。
f:id:earth720105:20200823154719j:image

咲花駅を越えた辺りから一気に川の風景が広がります
f:id:earth720105:20200823155343j:image

始めは進行方向左側に現れる阿賀野川
f:id:earth720105:20200823155410j:image
f:id:earth720105:20200823155448j:image

三川駅を過ぎた辺りから圧倒的に右側が多くなってきます。
f:id:earth720105:20200823155931j:image
f:id:earth720105:20200823155947j:image
f:id:earth720105:20200823160003j:image
f:id:earth720105:20200823160017j:image

そして津川駅でSLの点検・給水タイムで15分程停車、皆さんいそいそと降りて行き記念撮影。
f:id:earth720105:20200823160633j:image

でも作業員は暑くて大変そう
f:id:earth720105:20200823160725j:image
f:id:earth720105:20200823160643j:image
f:id:earth720105:20200823160744j:image

津川駅ホーム内の待合室
f:id:earth720105:20200823161226j:image

一見のどかな駅っぽいですが、冬は洒落にならない豪雪地帯なのです、以前画像で見ました。
f:id:earth720105:20200823161238j:image

そして再びばんえつ物語号は出発
f:id:earth720105:20200823161932j:image

日出谷駅に停車、磐越西線に多く見かけるレトロモダンな駅標。
f:id:earth720105:20200823162115j:image

誰か住んでいるのでしょうか??
f:id:earth720105:20200823162144j:image

そしてここら辺りから、向かいのとん平は居眠りを始めておりました(-_-)zzz
f:id:earth720105:20200823164353j:image

ここら辺が個人的にはハイライトなのに全くもったいない、あと豆知識なのですが福島県側の呼び名は阿賀川。
f:id:earth720105:20200823164723j:image

阿賀川は福島県会津盆地を流れる川、新潟県に入って阿賀野川となり日本海に注ぐ。

徐々に田園風景も多くなってきます
f:id:earth720105:20200823165107j:image

野沢駅で赤べこが出てきたのは、会津若松が近づいている証拠なはず。
f:id:earth720105:20200823165206j:image

これはSLの煙で決して火事ではありません。。
f:id:earth720105:20200823165239j:image

車内放送があって山都駅で2度めの給水タイム、記念撮影およびホーム脇喫煙エリアで煙草を吸う方々もおります。
f:id:earth720105:20200823171329j:image

ここは蕎麦の街、やはり駅からやや遠めの場所に名店があるのでしょうね…そしてお隣は有名なラーメンの街。
f:id:earth720105:20200823171515j:image

山都駅を過ぎると最後の楽しみにとっておいた1号車オコジョ展望車両に入場の時間です、ラッキーな事に橋を渡る瞬間でした。
f:id:earth720105:20200823173607j:image
f:id:earth720105:20200823173628j:image

小さくて分かり辛いですが撮り鉄の皆さんも手を振っております、こんなに車があるのは名撮影スポットなのでしょうか?後で調べてみましたがどうやら支流の深山川を渡るスポットみたいです(不確かな情報でスンマセン<(_ _)>)
f:id:earth720105:20200823173640j:image

そしてようやく1号車のオコジョ展望車の見学時間がきました、車両の前は蒸気機関車が力強く走っております、皆さん高価そうなカメラにデカいレンズ付けてカシャカシャ。
f:id:earth720105:20200823175239j:image

まぁ僕の写真は毎度おなじみスマホカメラでこんなもんですょ…
f:id:earth720105:20200823175257j:image

トンネルを出て下り坂を走り抜けると列車は会津盆地に入って行きます。
f:id:earth720105:20200823180154j:image
f:id:earth720105:20200823180207j:image

喜多方駅で降りる乗客が多めでした、やっぱりお昼時でラーメン食べたいですものね。
f:id:earth720105:20200823180336j:image

磐梯山が見えてくると、もうすぐこのSLの旅も終わり会津若松駅に到着します。
f:id:earth720105:20200823181723j:image

13時35分 会津若松駅到着

振り返ってみると同じ時間を過ごした割には交わす言葉が少なめだった向かい席のとん平さん、もう少しお話すれば良かったかな?という若干の後悔もありますが、色々な想いを胸に抱きながら風に乗ったばんえつ物語号には余計な言葉はいらなかったと思っております。
f:id:earth720105:20200823183022j:image

お互いに好きな事をやりながらも、時々同じ車窓から同じタイミングでカメラを撮り同じ景色に見入ったのはお互いに豊かな時間であった筈、別れ際に「ありがとうございました」お互いに一礼して席を後にしました、またどこかの列車でお会い出来る時があればと願っております。