だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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山都の蕎麦が絶品 ~喜多方市宮古地区「とのや」の水そばを食べに山都駅から徒歩~

突然ですが美味しい蕎麦ができる土地の条件とは、冷涼な気候で水はけが良く昼夜の気温差が大きい場所がそば栽培に適しております、今回訪問した福島県山都町もそんな条件を全て満たしたそば処。
・飯豊山の麓で比較的冷涼な気候である
・水はけの良い肥えた黒ぼく土壌が多い
・夏から秋の朝方に発生する霧のため日光が遮られ昼と夜の気温差が大きい(開花と結実が同時に行われ収穫量が多くなる)

そんな山都町ですが隣にはあの有名なラーメンの街喜多方があり、少し控え目感のある蕎麦処そんな山都でつゆが水の「水そば」を頂きました(・∀・)ノ
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〈目次〉

磐越西線「山都駅」に下車、隣の喜多方駅で下車したラーメン目当ての乗客を尻目に「やっぱり通は水そばだね!」と優越感に浸ります。
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ちなみに料理の嫌いなウチの母親は喜多方ラーメンどころかサッポロ一番みそラーメンしか知りません(x_x)
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目の前は阿賀川、去年の夏SLの車窓から見た景色を思い出して少し感動。
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駅近くの飯豊そばの里センター「そば伝承館」

まずはスマホで調べた第1候補の店へ、無事営業していたのですが感染拡大防止の観点からか、東北在住の客以外の入店お断りの貼り紙がありました。
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ぶっちゃけ東北在住になりすまそう…と思い入店しましたが、猥雑な店内とたった3名程度の客を相手に2人の給仕係が忙しそうにしている姿にムッとしてつい正直に「埼玉県から来ました」と言ってしまい入店お断り。
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ならぬことはならぬものです(x_x)

少しイライラしながら第2候補の飯豊そばの里センター内「そば伝承館」へ向かいます、喋りで関東人だとバレる可能性があるから「○○会社の福島支店勤務」と言おうといらぬ作戦を立てたりする僕。
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そしたら普通に入口で検温パスして入店、普通はそうですよね、どっから来たかなんて聞きませんよね(`ヘ´) プンプン
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券売機でざるそば(800円)をポチッ
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白い麺が印象的な一品、確か左上はみそ大根だったと思います…麺の美味しさが際立っておりつい忘れてしまいました。
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それにしても観光客目当てのアンテナショップっぽい店でもこのクオリティですか?とビックリ( ゚Д゚)
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向かいの建物にある「そば資料館」は下記の様なそばの歴史や解説のパネル展示主体で、撮影は不可(入場料200円)

山都は飯豊山信仰の表参道の入りロに位置し、飯豊山大権現を肥る山岳信仰や修験の場として栄え、その後江戸時代元禄期以降は庶民信仰へと移行していきます。
そのような背景から、山頂の飯豊山神社詣でに行き交う人々へのもてなしとして、各家庭で自給自足していたそばが振る舞われるようになりました。
それが元となり「ソバの実を挽きそば粉にする」「そばを打つ」 「食べさせる」といった今日のそば産業の礎として発展する事となります。

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残りの2つは「ふれあい館」「ふるさと館」ですがいずれも廃墟(>_<)
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水そばを求めて徒歩で宮古地区へ

残念ながらそば伝承館にはお目当ての水そばはありませんでした。スマホで調べてみると、宮古地区に点在するそば店は「水そば」を提供しておりますが、ここから10km離れた場所にあるのです、タクシーを使って往復するのはお金が勿体ないし。。

「山都のそば」の中でも、水につけて食べる「水そば」として有名なところが、JR磐越西線山都駅から国道459号線を約10km北西に走ったところにある宮古集落である。宮古集落は全戸数30戸のうち12戸が農家の客間座敷を解放した農家食堂としてそば屋を営んでおり、そばの打ち方やつゆ、一品メニューまで、それぞれのお店で独自な製法でそばを提供している。なお料金は宮古地区の組合で決められており、どの店に入っても料金はほぼ同じである。完全予約制となっていた店がほとんどであったが、最近は予約無しでも食べることができるようになっている。https://f-banchan.net/aizu24/

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結局歩いていく事に決めました!ただ今13時過ぎですが往復20km以上なので日が暮れるまでには戻って来たいものです(x_x) 
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ほぼ道なりなので迷う事はナイはず…
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始めのうちは幅広い歩道がありますが、すぐに無くなってしまいます。
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一見平和そうな道ですが、危険なお知らせもあったりします。
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途中の集落(?)では容赦なく家をぶっ壊しており、放水した水が僕の方まで飛んで来るし水傍(そば)💧
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一方こちらは清水、この川の流れを見ていると美味しいソバなんだろうな~と期待が膨らみます、そう言えば料理の嫌いなウチの母が作る年越しそばは毎年「緑のたぬき」にお湯を入れるだけでした。
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今頃やるのでは無くてもう少し前からやっておけ!喜多方市道路建設課(*`Д´*)
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少し進んだら道が広くなっておりました ありがとう!喜多方市道路建設課(*゚▽゚)
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そしてカワイイ単管バリケードが好きな僕
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スノージェットが現れて一瞬怯みますが、以外と段差のある歩道が確保されており安全で快適。
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もし車道のみだったらココで諦めていた事でしょう。。
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マップを見ると全部でスノージェットは3つある筈
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最後はトンネルでした…メチャクチャ暗いし(x_x)
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宮古地区「とのや」の水そばとざるそば

ようやくたどり着いた宮古地区は4月ですが雪がまだ残っております
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3時過ぎで若干ランチの時間を外れておりますがどこかには入れるだろうと高を括り進んで行きます、1番最初に見える店はお休み、しかしそのお隣の店「とのや」は営業中、玄関に入り「すいません蕎麦を食べに来ました」と言ったら、快く店の中(家の中?)に通して頂きとても嬉しいお店、遅い時間帯だった事もあり客は僕ひとりで貸切状態。
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暖かく出迎えて頂き、しかも暖房まで付けて貰い感無量。
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ここら辺りは4月の昼といえどもまだまだ若干寒いのです
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メニューを見て店主オススメの
Dコース(1500円) 料理2点(セイマイときのこ・蒟蒻の刺身)・蕎麦2点(水そば・ざるそば)を注文。
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料理2点(セイマイときのこ・蒟蒻の刺身)・蕎麦2点(水そば・ざるそば)のシンプルながらも蕎麦の旨味を堪能できるコースなのです。f:id:earth720105:20210403175017j:image

まずは出てきたのが水そば、まぁ‥ぶっちゃけつゆを付けない蕎麦なのですが、麺が上質で旨味があるものでないと成り立たないメニューでしょう、旨味とシコシコな食感がクセになりそうな美味しさ。
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続いて来たのがざるそば、店主の勧めで最初は塩だけをのせて食べます「旨い!」
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1番印象に残ったのは、そば通の語る「つゆは少しだけ」が良く理解出来た事です、正直今までは美味しい店で半ば格好つけでチョイ浸けしていた自分が恥ずかしい(ノД`)
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こうやってドップリ浸けてしまうと旨味と食感が損なわれてしまうのです、ちなみに料理の嫌いなウチの母はアナゴのお寿司(タレ付)にも醤油を付けて食べます…もう旨味とか食感以前の問題なのです。。
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2時間近く歩いて来た甲斐がありました、店主と奥さんに「ごちそうさまでした、美味しかったです」とお礼を言って店を後にします。
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宮古地区を流れる清流を見ながらふと妄想してしまいます
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料理の嫌いなウチの母はスーパーで買ったソバを茹でた際に、つゆを切らしていた事に気づきますが、買いに行くのも面倒臭いので一言言ってから食卓に出します。
「今夜の夕食は水そば(ノД`)」

宮古そば処 とのや
住所:福島県喜多方市山都町蓬莱字殿屋敷3376
電話:0241-38-2598
営業時間:11:00~17:00(冬期は15:00まで)
定休日:不定期