日光に旅行に行くとか言っておきながら、3年以上過ぎても未だに行く事の無い日雇いバイト「川ちゃん(仮名)」ちなみに旅行を断念した言い訳は
3年前 特急に乗りいいホテルに泊まりたい
2年前 急に仕事が忙しくなった
1年前 コロナで東京から来ると嫌がられる
大きなお節介ですが都内から日帰りでも余裕な往復時間なのだから気が向いた時にでも行けばイイのに。
実は行く気なんか全然ナイのに「旅行に行く」と言って充実した休日を過ごしてるアピールをしたいだけかも知れません。そんな事を思いながら日光市の「足尾銅山観光」でトロッコに乗車した次第です。
行程はわたらせ渓谷鐵道(桐生~間藤)を往復
復路で通洞駅近くの足尾銅山観光に立ち寄り、その後神戸駅でランチして桐生駅に戻りました、まずはがっかりスポットである足尾銅山観光の話から始めます。

〈目次〉
トロッコと洞窟の足尾銅山観光
脱力感満点の観光スポット「足尾銅山観光」
わたらせ渓谷鐵道「通洞駅」から徒歩5分、わたらせと言えばトロッコが有名ですが、いくつかの種類があり混乱している方も多いかと思います。
まず、わたらせ渓谷鐵道を走るトロッコ列車は「トロッコわたらせ渓谷号」と「トロッコわっしー号」の2種類があり、土日を中心に運行する臨時列車で、トロッコ整理券は520円(大人)。

そして足尾銅山観光トロッコは5分間位だけ乗る遊園地のアトラクション以下のがっかりトロッコで入坑券(乗車券)は830円(大人)。
確か15分おきに動いていおり渡良瀬川を近くに臨む事が出来ますモチロン乗客は僕だけ。
出発後にすぐ黄色い機関車を切り離し、トロッコで洞窟に入りますが、何か時間稼ぎのイベントに見えて仕方ありません、だったら始まりからトロッコで行けばイイのに(´・ω・`)
地下鉄みたいなホームで降りる様に促されます
僕「いつ頃ここに戻って来ればイイのですか?」
オジサン「歩いて戻って下さい」( ゚Д゚)エッ
貰ったパンフレットをよく見てなかった僕も悪いんですけど事前に説明ぐらいせい!
そしてトロッコオジサンは何だかイラッとする物言いだったのです、しょうがなく暗闇の中を歩く僕。。
展示してあるマネキンを見てると益々イライラしてきます(`Д´)ノ
洞窟を抜けると銅資料館の入口、ようやく変なマネキンから解放されてホッと一息
採掘された様々な鉱石は少しだけ興味深く
一方外に出た場所にある削岩機の体験コーナーはただ音がうるさいだけでした
見学(?)した洞窟は通洞坑(つうどうこう)
明治18年開坑に着手し、11年の歳月をかけ本山坑と貫通させ、足尾銅山の大動脈となった、昭和48年閉山となり日本最大の銅山は歴史を閉じた。

ついでにこちらも閉じてほしいものです
ようやく解放されたと思ったら時代錯誤のお土産屋さん、婆さんそんなに僕を見つめないで下さい。。
何も買わんよ…と思いましたがメタルビートルを見つけて少しだけ心が動く僕、でも購入はせずに退散。
コロナ対策推進宣言の表記がある食堂、多分時短営業中なのでしょう…ちなみに週末のお昼時なんですけどね。。
足尾銅山観光を後にします、また来る事は絶対に無いだろうと思うと少しだけ感傷的な気分になりますが
とどめがこれ…ココを運営している爺さん達のギャグセンスにはもうウンザリ。。
わたらせ渓谷鐵道 スマホで撮り鉄
1番の楽しみは「わたらせ渓谷鐵道」を完乗する事、足尾銅山観光には途中でチラッと立ち寄っただけで、今回のメインは車窓から見える渡良瀬川なのです。
桐生駅のJR券売機で1日フリーきっぷを購入して(1880円) いざ出発!
初めて乗車する「わたらせ渓谷鐵道」にワクワクそしてネームプレートはみどり市のゆるキャラ「みどモス」
桐生駅を出発してすぐに渡良瀬川を渡る列車
ですが逆光でいつにも増してダメダメ写真
バス停みたいな駅名の運動公園駅
相老(あいおい)駅では東武鉄道からの乗換組がチラホラと乗車
大間々(おおまま)駅はわたらせ渓谷鐵道の本社と車両基地がある駅
わたらせ渓谷鐵道株式会社(公式サイト)|Watarase Keikoku Railway Co.,Ltd.
ホーム先にはトロッコ列車「わたらせ渓谷号」が待機中
トロッコ列車の運行日・時間・予約状況は下記リンクをご覧下さい空席状況|トロッコわっしー号|わたらせ渓谷鐵道株式会社(公式サイト)
窓ガラスのないオープンタイプのトロッコ列車ですが、僕が撮った「わっしー号」は写真の左💧全然良く分かりませんよね(x_x)
文字通り渡良瀬川に沿って走る路線ですが、神戸(ごうど)駅までは進行方向の右側、神戸駅先からは左側が渡良瀬川の風景が多い車窓で僕は勝手に「神戸スイッチ」と名付けました。
都心に比べ少し遅れて咲いた桜も満開でこの時期に相応しい名の花輪(はなわ)駅
そんな僕を「けっ!シロートが」と思いながら車両の先頭で一眼レフを持って撮影する剛の者
撮り鉄の皆さんが多いわたらせ渓谷鐵道、やっぱり景色がイイですからね、高価そうなカメラで撮影しております。金曜でこの人数ですから土日はもっと混雑するのでしょう、特にこの神戸駅は沿線内でも1番の人気スポット。
観光客目当ての地元オヤジが駅待合所を占領し「電車が来るよ」とか言って僕達をホームに追い出す始末。
文句言ってやろうか!と思いましたが「ありがとうございます」と言ってホームに向かう大人な対応の撮り鉄さんが隣にいたおかげで思いとどまりました。
あとで本社に電話してやろうと思った心の狭い僕。
またもやイライラしたらお腹がすいてきます、ホーム向こうには客車の中で食事するレストラン清流。
旅気分での客車での食事、そして沿線で食べ物が買える場所は(本日僕が見た限り)ここしかありません。
後は桐生駅に戻るまで食べる事が出来ないと思うとガッツリ食べたいもの、こんな時はやっぱり舞茸定食(1250円)一択、売り切れのメニューが多く選択肢はそんなにありません。
天ぷらのカリカリ具合とキノコご飯の組み合わせが美味しく、お吸い物かと思ったら蕎麦だった器が嬉しい限り、でもサラダにはドレッシングがかかっておりませんでした(T_T)
満足ランチの後は駅近くを流れる渡良瀬川に見に行きます
レストランの名前と同じく清流な渡良瀬川は銅山の鉱害と深く関わった歴史があります。
日本の近代化を支えた足尾銅山。その役割の大きさからして、石見銀山や富岡製糸場のように世界遺産に指定されてもおかしくない価値をもっています。しかし日本初の公害事件を引き起こした場所として、負のイメージで語られることも多いのが現状です。

間藤駅は鉄オタの聖地 ~時刻表2万キロ~
神戸スイッチが発動し、いくつかのトンネルを超えると更に山の景色になる車窓。
そんな景色をスマホカメラで撮る僕を「けっ!シロートが」と心の中で思いながら(多分)車両の先頭で一眼レフを持つ剛のお姉さん。
僕はいじけながらのスマホ撮影
通洞駅で足尾銅山観光に行った帰りに見たトロッコ列車「わたらせ渓谷号」
窓ナシ車両は写真が綺麗に撮れますが、今日はなんだか寒いしスマホカメラだし僕はパス(x_x)
旧国鉄車両が保存してある足尾駅、わたらせ渓谷渓谷鐵道は貨物輸送を目的とした足尾線が廃線した後に、引き継いだ第3セクター路線なのです。
終点の間藤駅に到着、かつては銅山の街として栄えた場所。
以前は間藤駅の先は足尾本山駅まで1.9㎞の貨物専用のレールが伸び貨物列車が走っておりました、国鉄からJRになると同時に貨物列車は廃止、わたらせ渓谷鐵道になった後に正式に廃線となり間藤駅が終点、現在足尾本山駅は立入禁止です。
足尾線は私鉄により開設され、この駅は大正3年11月1日に開業、時はあたかも足尾銅山全盛期であり、鉄道は物資の輸送増強に必要であり国鉄に移ったが、昭和62年に全町民の反対も虚しく赤字により廃止。
平成元年に第3セクター「わたらせ渓谷鉄道」として出発。その間の昭和45年に無人化され淋しい駅となったが、平成6年陶芸教室と合築し現在はカモシカの見える駅として注目されている。

淋しげな駅ですが実は鉄オタにとっては聖地の駅で隠れファンも多い間藤駅。
鉄道の旅の楽しさを綴った紀行文学で知られる作家の宮脇俊三、名著の「時刻表2万キロ」は彼が当時の国鉄全線を完乗するまでの記録を綴ったノンフィクションで、鉄道ファンのみならず多くの人々に愛読されています。ここ間藤駅はその「時刻表2万キロ 」書中で1977(昭和52)年5月28日に先生が20,800キロにも及ぶ国鉄全線を完乗された記念すべき場所であり、先生のファンにとって聖地とも呼べる特別な駅でもあります。わたらせ渓谷鐵道では間藤駅に「訪問記念ノート」を用意いたしました。作品への思いや旅の思い出などを自由にお書きください 。このノートが皆さんで作る第2の「時刻表2万キロ 」となる事を願っています。

川ちゃんも渡良瀬川の流れのように旅に出て欲しいものですが
今年も日光旅行に行かない言い訳を想像してしまいます
「バイトリーダーになったから忙しくて」(ノД`)トホホ…
足尾銅山観光
住所:栃木県日光市足尾町通洞9-2
電話:0288-93-3240
営業時間:9:00~17:00(トロッコ最終 16:15)
定休日:無休
料金 :大人830円・小中学生410円