だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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山の辺の道・北コース(奈良~天理)はマニア向けでドン引きの散策路

山の辺の道(やまのべのみち)は、史実に記される日本最古の道であり、最古の神社(石上神宮・桧原神社・大神神社)がある古代を思わせる景観のロマン溢れる散策ルート。

山の辺の道は2コースあります

天理から桜井まで続く道は正確には「山の辺の道・南コース」「山の辺の道・北コース」もあり、南コースのスタート(ゴール)地点の石上神宮(天理)から更に北へ散策ルートが続いているのです。

ありのままの奈良を感じる道として紹介される事もありますが、ありのまま過ぎて単なる地元の爺さん婆さんが歩く散歩道状態(ToT)
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そんな奈良のがっかりスポット「山の辺の道・北コース」を先日ふてくされながら歩いた僕がチェックポイントとドン引きスポットも含めて紹介します。

朝7時から昼12時まで5時間ほぼ歩きっぱなし(x_x)
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〈目次〉

南コース同様に北上するか南下するかは非常に迷う所ですが、天理周辺は大きい道路も多く、雰囲気ゼロの迷いやすい道。
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そんな事もあり山の辺の道北コースは、奈良から天理を目指す南下コースを選択して、奈良公園「猿沢池」をスタート地点にするのをオススメします。
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今年から大規模な修理に入る五重塔
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これからトホホなつまらない道が続く事になるとはこの時点では知る由もありません。f:id:earth720105:20220104062331j:image

チェックポイント1 春日大社

春日大社を参拝してから新薬師寺を目指して山の辺の道北コースに入る計画で歩き始めます。
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しかし春日大社って本殿まで遠いのですね
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スタート地点にたどり着く前に早くもヘトヘト(x_x)
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なるべく迷わずに歩き通せます様に(-人-)ナムナム
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本宮神社遥拝所の奥は禁足地の御蓋山(みかさやま)、これからイヤという位こんな景色を見る羽目になりますが、この時点では知る由もありません。
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春日大社の境内を出て右に進むと左手に公園が見えます、あまりにもそこら中にありがちな風景で、これからの道程がとても不安になってしまうスタート地点。
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チェックポイント2 新薬師寺・鏡神社

薬師寺は680年に天武天皇が皇后の病気平癒を願って創建、一方の新薬師寺は747年に光明皇后が聖武天皇の病気平癒を願って創建、薬師如来を本尊とする点では同じですが、両寺に関係はございません。
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薬師如来を取り囲む十二神将が圧巻の新薬師寺ですが残念ながら時間前(参拝時間は9:00~17:00 拝観料600円)残念がる観光客もいて8時から拝観出来る様にして欲しいものです(`ヘ´) プンプン。

新薬師寺 公式ホームページ 参拝のご案内

そんな時はお隣にある春日移しの「鏡神社」で参拝、 春日移しとは、20年に1度の春日大社建て替え時の旧社殿を移築する習わし、鏡神社は1746年遷宮時の旧本殿第三殿を譲渡したと伝わっております。
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チェックポイント3 宅春日神社(やけかすがじんじゃ)・白毫寺(びゃくごうじ)

散策コースには所々道標があり、行き先や距離を確認して進めば大丈夫
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そして前には地図を持ったご夫婦が歩いており、ついて行けば北コースは楽々コンプリート出来そうとこの時は安易に考えておりました。。
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ドン引きスポット① 標識の無いT字路
「糀料理とビオスチームのお店 えん」前のT字路は要注意、スマホを地図アプリを見ながらでも分かり辛い道で、ご夫婦含め2組の方々がマゴマゴしておりました。
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そして古の道とは程遠いポスティングの仕事を思い出してしまう近所っぽい道。。
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宅春日神社は天児屋根命という神様が、大阪河内から春日大社の御蓋山にお遷りになる際ここでひと休みしたそうです、早々に僕も歩き疲れてひと休みしたい。。
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休みたい気持ちを抑えて先を急ぎ、ハァハァしながら白毫寺手前の階段を登り
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そしたらまたもや拝観時間前(`ε´) プンプン
(参拝時間は9:00~17:00 拝観料500円)
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チェックポイント4 八坂神社

気を取り直して次の目的地は八坂神社、きっと京都の八坂神社みたいに多くの女性が着物姿で参拝している煌びやかな神社を妄想しながら道標に沿って県道80号線を渡ります。
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ドン引きスポット② 柵のあるあぜ道

鹿の侵入防止の為に設けているみたいですが、てか軽い気持ちで来た観光客なら断念しますよココで(T_T)
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わざわざ埼玉県からやって来て、何でこんなあぜ道を歩いているんだ気分が全開(x_x)
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振り返って見てもご夫婦の姿は見つかりません、きっとつまらないし柵が出てきたりで、散策は諦めて駅に向かったのでしょう(>_<)
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僕のボッチ冒険道はまだまだ続きます…ボロ家を通り過ぎて
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ショボショボの川を越えて
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ようやくたどり着いた八坂神社は想像とは違った小じんまりした神社、それは別にイイんですよ何となくは分かっておりましたから。。
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何か近所の皆さんが焚き火をしていて部外者お断りの雰囲気全開、やっとこさやって来てこの光景ですよ、もう回れ右してすぐ次の目的地に向かいました(`Д´)イライラ
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チェックポイント5 白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)・嶋田神社

ここまでヒィヒィ歩いてまともに参拝したのって鏡神社だけ💧
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ドン引きスポット③ 柵扉の先は行き止まり

この柵扉猪出没の為池の堤防保護の柵で山の辺の道「奈良道」散策道(公道)ですので自由に開閉して通行して下さい。
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と書いてありましたので開閉して通行したら行き止まり(ノД`)
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素直に道標通りにあぜ道を下って行けば良かった…
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今回のブログ記事タイトルは「奈良の古道にイヤされて」にしよかと思った瞬間
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今度は金網が出て来ました、多分猪が往来するからでしょう。。
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かと思えばポスティングしたくなる団地にたどり着いたり、全く振れ幅が大き過ぎるコースです。
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あぁ…とっとと石上神宮にたどり着いて終わりにしたい。
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白山比咩神社は全国に点在する白山神社のひとつで小ぶりで美しい神社との事ですが、限りなく誰かの家の庭先にある神社っぽい佇まい。。
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でも久々に参拝の機会に恵まれ、少しだけ山の辺気分がアップ、次の嶋田神社を目指します。
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1886年(明治19)に崇道天皇陵(以前の崇道天皇社)を整備するにあたり、崇道天皇社と嶋田神社は合祀され現在の場所に移転、嶋田神社の祭神は神八井耳命(かんやいみみのみこと)と崇道天皇となっております。
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チェックポイント6 崇道天皇八島陵

立入禁止の上に白壁や門に塞がれており、ほとんど見えないようになっている重い雰囲気の場所、崇道天皇は天皇として即位した事のない人物、では何故ゆえ天皇なのでしょうか?それには大きな理由と大きな怨念があるからです。
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崇道天皇(早良親王)について簡単にまとめ
①早良親王は平安京を遷都した桓武天皇の弟で皇太弟に立てられ将来を嘱望された人物。
②しかし新しい都の長岡京造営の責任者だった藤原種継が何者かによって射殺。
③遷都に反対していた大伴一族が捕らえられたが早良親王も関わっていると濡れ衣を着せられ幽閉の後に淡路島へ流刑。
④早良親王は無実を訴えて絶食し流刑先の途中で死亡(絶食させられた説もあり)。
⑤それから桓武天皇の周りでは様々な災いが起こり、祟りを恐れた桓武天皇は遺骸を淡路から大和へ改葬さらに長岡京を見捨て平安京へ遷都。

そしてこんな怨念の場所で休憩するバチ当たりな僕
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ドン引きスポット④ たくさんの石碑

祟りを気にしながらも円照寺へ向かいます、すると目の前に出てきたのは、子供の頃に遊園地のアトラクションでマサイ族の集落を通り過ぎた時のトラウマが蘇ります。
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確か「としまえん」のアフリカ館でした
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チェックポイント7 円照寺(山村御所)

円照寺は尼寺と聞いてハァハァ気分でやって来た僕ですが、入口門の石碑には「不許酒肉五辛入門内」と刻まれております。
円照寺は一般拝観が一切行われない非公開の寺院
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僕の様な煩悩の固まりは門前払い、回れ右してつまらない景色の北コースに戻ります。f:id:earth720105:20220104155451j:image

チェックポイント8 弘仁寺

円照寺~弘仁寺は3km以上の長い道のりで古都の雰囲気まるで無しアスファルト道路、ハァハァばかりで、もうこの道を歩くのは終わりにしたい。
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五ヶ谷川の流れを見てもイライラが止まりません
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でも次のスポット弘仁寺の標識を見つけると少しだけ元気になりました
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どうせこの寺も門前払いだろと思い、弘仁寺の階段を登りますが
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弘仁寺は素晴らしい景観の寺院、今までの苦労が報われ来て良かったと感じた、僕の中で北コースイチオシの寺院。
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虚空蔵山と呼ばれる小山の中に境内があり、開基に関わったといわれているのが弘法大師、本堂には算額(数学の解法を記した絵馬)が掲げられており数学の寺でも名高い弘仁寺です。
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思えば僕は子供の頃から算数(数学)が苦手でした(ノД`)
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チェックポイント9 白川ダム

道標には4.8kmとか書いてあるし、円照寺からは1区間の移動が無駄に長いのです…しかも徐々に幹線道路に近づいている感じの道だし。。
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休憩スポットとして最適の白川ダムですが、歴史とはあまり関係無いし早く山の辺の道歩きを終了したく湖面をガン無視で先に進みます。
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ホント雰囲気のある南コースとはえらい違い
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ラスト手前は南コースに近づいていく事もあってか若干渋い景色になりました
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今回1番山の辺の道を感じた場所
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標識を見つけ最後の力を振り絞り登ってみましたが
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ドン引きスポット④ 石上大塚古墳
もう何も言う事はありません(T_T)
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最後は舗装路となって、無駄にデカい天理教の施設が見えて来ると「ゴールはもうすぐ」とホッとする瞬間。
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天理教本部の前を通り過ぎますが、もうココがゴール地点でイイのではないでしょうか??
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ようやくたどり着いた石上神宮は昨年同様多くの参拝客
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もう疲れきった僕は回れ右して駅へ向かいました(ノД`)