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湯島聖堂は孔子が見守る昌平坂学問所跡で近代教育発祥の地

38年前の2月1日は僕の中学校受験日で前日には大雪が降っておりました。

翌朝の電車の遅延を懸念する母は急遽受験校の近くにある御茶ノ水駅前のホテルを予約し家族で宿泊した事が記憶にあります。
御茶ノ水駅前の聖橋(ひじりばし)を見る度に、翌日に試験を控える子供のメンタルも考えず突拍子ない事ばかりする母に今更ながらウンザリしてしまいます(´・ω・`)
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そんな僕が受験した中学校の近くにある「湯島聖堂」は東京大学の前身であり学問にゆかりのある史跡。
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湯島聖堂について軽く説明
①儒学者の林羅山が上野の自宅に私塾を開き、儒学の創始者である孔子を祀る廟を建て「先聖殿」と名付けます。
②儒学を重んじていた5代将軍徳川綱吉が先聖殿を現在の湯島に移転し「聖堂」と呼ぶ事にして儒学を広めますが、8代将軍徳川吉宗の頃には実学(工学や医学)を重んじる様になり儒学と聖堂は廃れていきます。
③ですが後の寛政の改革時代に「昌平坂学問所」として幕府直轄の教育機関となり大復活、多くの武士が入門し学問に励みました。
④その後明治政府の直轄下になり閉鎖が決定、儒学の学舎としての歴史は閉じましたが昌平坂学問所と洋学教育研究所を統合し大学校を建設します、そして東京開成学校と東京医学校が合併し1877年(明治10)に文部省管轄の東京大学が創立しました。
(写真は外堀通り沿いにある湯島聖堂正門)
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孔子像を眺め入徳門をくぐり、大成殿を目指して進んでいきます。
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裏口入学を試みる母

思い返せば受験前日に宿泊したホテルでは父親が酒乱で大暴れして深夜に急遽別の部屋にチェックインの大寝不足状態(>_<) 更に翌朝は大雪の影響で試験開始時刻が遅れ、会場で無駄に長い時間を過ごす事となりメンタルはもうボロボロ(x_x) もちろん試験は不合格💧
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そして後で知った事なのですが、突拍子もない事をする母は、受験コンサルタントと称する詐欺師のツテを頼って裏口入学を考えておりました。。
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受験日の夜にコンサルタント(詐欺師)から「お宅の息子は合格点に10点足りなくて合格にさせる為には受験校の先生に上納する100万円が必要です」と自宅に電話がありました、この時点で詐欺話と見抜けない頭の合格点が足りないウチの母。。
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急いで母は祖母から100万円を借り、翌朝に御茶ノ水駅前の喫茶店で詐欺師と待ち合わせをしたそうです。
(写真は聖橋を渡った先にある湯島聖堂西門)
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もし不合格だった場合には、手数料として20万を頂き80万はお返ししますとの約束で、100万円を詐欺師に手渡す人生不合格なウチの母(ノД`)
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そして合格出来た場合には成功報酬で100万円を頂く約束…絶対に詐欺師は学校にツテなんか無く、家でただハナクソほじっていただけですよ (゚σ ゚) ホジホジ.
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もし仮に僕が自力で合格出来たとしても裏口入学扱いで、絶対母からずっと「私のおかげで入学できたの」とネチネチ言われていた事でしょう…今更ながら不合格バンザイですよ。
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湯島聖堂の本丸「大成殿」は土日祝の10:00~閉門(夏期17:00・冬季16:00)
聖堂維持費として200円を納めます(場内の撮影はOK)
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過ぎたるは及ばざるが如し

大成殿内の売店では孔子を始め賢人達のありがたい本が販売しておりました、当時母は各校の偏差値ランキングが載った進学ガイドを買い漁っていた事を思い出します。
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中央には孔子像そして周りには多くの弟子達の像や肖像画、孔子は「過ぎたるは及ばざるが如し」と弟子達に諭しておりました。
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行き過ぎたこと・やり過ぎたことは及ばないことと同じで正しい道では無く物事の中庸を尊ぶべきであるという意味です。
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ちなみに母は80万円は返して貰ったみたいですが(詐欺師は濡れ手に粟で20万円の儲け)母は祖母にお金は返す事なく息子の入学費用という名目で祖母からネコババ。。
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もう詐欺師以上にえげつないウチの母(ノД`)
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湯島聖堂
住所:東京都文京区湯島1-4-25
電話:03-3251-4606
H.P.:http://www.seido.or.jp/
営業時間:4月~9月 9:30~17:00・10月~3月 9:30~16:00