だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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「中野大勝軒」はつけ麺発祥の店で故・山岸一雄さんの若かりし頃の修行店

「大勝軒」と聞いてラーメンを思い浮かべる人とつけ麺を思い浮かべる人、皆さんはどちらでしょうか?

永福町系大勝軒
中太麺で煮干しがガッツリ効いた熱々スープのラーメンが「永福町大勝軒」昭和30年に店主の草村賢治さんが創業した行列必須の人気店、暖簾分けした店舗は主に西東京・埼玉に点在しております。
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東池袋系大勝軒
豚骨・鶏がら・鯖節・野菜などを使用して旨味を抽出したスープに中太麺を合わせた一杯、昭和36年に山岸一雄さんが「中野・大勝軒」から独立し「東池袋大勝軒」を創業、つけ麺(もりそば)元祖の店、弟子も多く暖簾分けした店舗は全国に数多くあります。
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両店はたまたま屋号が同じなだけで、永福町と東池袋には直接の関係はありません。

ですが中野(山岸さんの修行店)と東池袋(山岸さんの独立店)は密接な関係があり、中野店がつけ麺発祥の店と主張するラーメン好きも多くつけ麺元祖の店が「中野大勝軒」なのです。
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〈目次〉

大勝軒の歴史についてほんの軽く解説
①戦後に長野県出身の蕎麦職人4名が昭和22年に荻窪でラーメン店「丸長」を創業。
②4名の中の1人である坂口正安さんが昭和26年に又従兄弟の山岸一雄さんを誘って独立し「中野大勝軒」をオープン。
③順調に売上を伸ばした中野大勝軒は昭和29年に代々木上原に店をオープン、こちらを本店としと中野店は山岸さんに一任。
④昭和36年に山岸さんは中野大勝軒から独立「東池袋大勝軒」をオープン、中野店時代に考案したもりそば(つけ麺)を看板メニューとして展開し人気店となる
⑤平成19年に東池袋の再開発地区に指定され惜しまれつつ閉店したが翌年旧店舗の近くに「東池袋大勝軒」として移転再開、2代目の飯野敏彦さんが店主で山岸さんは会長に就任。(写真は旧店舗)
f:id:earth720105:20220306202405j:image画像引用先:ラーメン(^-^)つけ麺!東池袋 大勝軒 本店@豊島区 池袋

東池袋では「もりそば」の名称で親しまれておりますが中野では「つけそば」と呼んでおり、代々木上原店の坂口光男さん(坂口正安さんの息子)は「従業員の皆で考案されたつけそば」的な微妙な発言をしております。(現在代々木上原店は閉店)

つけ麺(つけそば)発祥の店「中野大勝軒」はマズいの?

そんな最近調べた付け焼き刃知識を携えながらつけそばを食べに中野駅南口本通りを歩く僕ですがラーメン店がとても多いエリア、当時の中野店はもっと東京メトロ新中野寄りの中央5丁目にあったそうです。
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カウンター8卓のみの小じんまりした店舗ですが、東池袋とは一線を画す優しいさっぱりとした味わいのつけそば(650円)はオススメの一品。
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中太麺は柔らかめでスープは少し酸味が強いのですが、東池袋系の甘ったるさは無くギトギトしたつけ麺に慣れている方々は物足りないかも知れません、でもこれが昭和の元祖の味のつけ麺なのでしょう。
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一部では「中野大勝軒はマズい」という口コミもありますが、懐かしのつけ麺というスタンスで臨みたいものです。
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当時は茹でた麺を平ザルですくう際こぼれた少量の麺を丼にまとめて、スープを湯呑み茶碗に入れ、注文が切れたタイミングで従業員が手早く食べていた賄い飯がつけそばのルーツ。
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食後には嬉しい割スープを頂けます、ホームページでは業界に先駆けて化学調味料もいっさい使わなくなって20年以上になるとの事、素材を活かしたシンプルな作りは大勝軒(つけ麺)の印象が変わる一品なのだと実感、これぞつけ麺故郷(ふるさと)の味です。
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つけ麺(もりそば)元祖の店「東池袋大勝軒」はマズいの?

山岸一雄さんは弟子を多く抱え短期間の修行での弟子達が増加し、粗製濫造の暖簾分け展開で店舗数が拡大、そのため一部に大勝軒の屋号ブランドの格調を落とすようなお店もありました。
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20年程前に東池袋旧店舗で修行していたシーナ君(仮名)はダメ弟子の1人、もっとも彼は数ヶ月の修行で音を上げてバックレたクチで修行以前の問題なのですが…辞めてからも旧店舗や暖簾分け店に行き、かつての修行仲間との親交を深めたかったみたいですが、店主や従業員の皆さんも客として来るからイヤイヤ歓迎していたのでしょう。(写真は現在の東池袋大勝軒)
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東池袋店は2人席×4のカウンター6席、残念ながら山岸一雄さんは平成27年に他界して、現在は2代目の飯野敏彦さんが店主を勤めております。
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「特製もりそば」は850円、モチモチの中太麺でスープは独特の甘く酸っぱい味、食後に少しだけ舌がヒリヒリする感覚があります、まぁ年齢があがるにつれて味覚も変わりあっさり系を好む様になっているのかも知れません。
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東池袋店としてはパンチのある味の方向に推し進める2代目の方針なのかも知れません、そして修行した弟子達も各店舗で先代の味を味を踏襲しながらも新たな方向性を求めているのでしょう。
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それに引き換え修行も満足に勤まらずに店を辞め、夜の店のお姉さんからも着信拒否をされてしまうシーナ君は「彼女にメールを送って欲しい」と僕に話を持ちかけます。
彼の希望する送信内容は
・あの頃オレは自分に余裕が無かった
・でも今は不動産会社で真面目に仕事をしている
・だから以前の様に連絡してきて欲しい

これらを彼女が心動く様にまとめてメールを送って欲しいとの事でした…と言うか店の従業員と客の関係で着信拒否食らうなんて通報一歩手前の案件で修復不可能ですよ(´・ω・`)
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仕方ないので以下の文章をメールして送信しました。
振り返れば故郷は場所ではなくてあなたでした (*・ω・)っポチッ

中野大勝軒
住所:東京都中野区中野3-33-13
電話:03-3384-9234
H.P.:https://taishoken.net/
営業開始: 10:30~21:00
定休日:水曜
駐車場:無し