だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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【関東鉄道常総線】ディーゼル車の各駅・快速を乗り継いだ日帰り旅は1日フリーきっぷを利用して

気動車(ディーゼル列車)最大の魅力は、力強いモーター音と車窓や沿線から見える架線の無い開けた風景、是非とも連休中に気動車の日帰り鉄旅をしたいと思い立ち、変わり映えがしない関東平野の田園地帯をのっぺりと走る関東鉄道常総線の日帰り旅を敢行しました。
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常総線のビジュアルを見て「プッ…」となる人も多いかも知れませんが、水海道駅以南は複線で平日の7時台は上下線とも8~9分間隔でダイヤを編成するバリバリの通勤列車。

「じゃぁ何で非電化なんだよ!」と吠える皆さんもいるでしょうが、石岡市にあるこの施設がネックになっております。

石岡市にある地磁気観測所から半径30km圏内は、鉄道磁場の発生を避ける観点から、各路線は直流から交流に切替(常磐線・水戸線・つくばエクスプレス)そして関東鉄道常総線は非電化。

「じゃぁ何で交流にしないんだよ!」と吠える皆さんもいるでしょうが、交流車両は搭載している機器等で直流車両よりコスト高で、私鉄や第三セクター路線で交流車両を運用するのはかなりの少数派、よって常総線は今日も元気に非電化で運行しているのです。
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〈目次〉

「常総線一日自由券」は2000円で土日祝に利用可能

JR常磐快速線・普通列車の終着駅であり(取手以北は中距離列車が運行)関東鉄道常総線の起点駅でもある取手駅で常総線乗り降り自由の「常総線一日自由券(大人2000円)」を購入。
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グレードアップ版の真岡鐵道線(下館~益子)も乗り降り自由の「常総線・真岡鐵道共通一日自由きっぷ(大人2300円)」と比較すると若干の割高感がありますが、そこまで足を延ばすとブログ記事が冗長になりメンドイので今回は常総線のみ、どちらの一日乗車券も土日祝(年末年始)のみ利用可能です。
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そんな妥協しまくりで怠け者の僕を乗せて常総線は取手駅を出発
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常総線で最も駅間の短い西取手~寺原間はたった500mしか離れておりません
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「ゆめみ野駅」は2011年(平成23)に常総ニュータウン取手ゆめみ野地区整備に伴って開業した常総線内で最も新しい駅。
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ハーモニータウン新取手

ゆめみ野駅から隣の稲戸井駅まで歩いてみる事にしました、駅前は宅地化が進んでおりますが反対側はこんなもん(´・ω・`)
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歩道が狭く歩行者に優しく無い道を歩いて行き
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寺沢製菓ゆめみ野工房と書いてありますが地方に多く見かけるハローマックの跡地
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そして突如場違いとも思える場所に大型マンションが工事中
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近くで垂れ幕を見るとマンションの未来を考えた大規模修繕工場実施中との事、名称は「ハーモニータウン新取手」築26年の物件です。
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26年前に周りとの調和(ハーモニー)を考えず、こんな大きいマンションを建設しようとした時に未来を考えて欲しかったものです(´・ω・`)
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街づくりのノウハウの無さに敷地内の小川も枯れまくり
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そして向こう側には更なる広大な空き地
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呆然となってハーモニータウン新取手を後にします「何を感じたよ…」
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ついでにテニスコートの修繕もお願いします<(_ _)>
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稲戸井駅前の自動販売機(ノД`)
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駅名は稲戸井村から採られており、村名の由来は周辺の地名である稲・戸頭・野々井・米ノ井を合わせたもの。
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ちなみにハーモニータウン新取手のある場所は取手市野々井です
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戸頭駅も公団取手戸頭団地造成によって1975年(昭和50)に新設された駅で、つくばエクスプレス開業までは常総線で2番目に乗降客数の多い駅でした(現在は3番目)。停車した車窓からは駅前の景色は見えませんでしたが
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列車が動き出せばハーモニータウンを彷彿させるマンションがありました
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速い常総線快速は80km/h超え

守谷駅に到着すると快速が運行しているので乗り換えました、快速はシルバー人材センターのラッピング列車。
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常総線の快速&つくばエクスプレスの快速を利用すれば、下館から秋葉原までなんと最速81分で結びます。JRのルート(下館~小山~東京)では新幹線を利用しない限り太刀打ちが出来ません。
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但し守谷以南の駅ではお役御免で失速し各駅停車
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快速の分際でヘッドマークまで装着し気合い十分の常総線快速
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常総線守谷駅とは打って変わってハイテク感のあるTX守谷駅ホームにさよならして快速ましこ号は出発
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車窓からはハーモニータウンっぽいマンション…
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しかし田園地帯に入ると本領発揮の80km/h超え、モーター音も相成って少しだけ不安を覚える速さ。
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小絹~水海道間にある車両基地もぶっちぎりで走り抜けて行きます
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こちらは今日はお休みの車両なんでしょうか??
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列車はあっという間に水海道駅に到着
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常総線は単線区間へ

昭和感溢れる水海道駅前の自転車置場
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39分後に快速の次にやって来た各駅は1両編成で電車でもない列車でもないディーゼル車
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水海道より先は単線区間
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そして先頭ドアしか開いてくれない駅もあったりします
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緑がだんだん多くなっていき
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関東平野だな~とつくづく感じる車窓
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三妻駅でしばらく停車
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ディーゼル車は関東平野の水田地帯を走り抜けていきます
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簡易構造の駅の割には若者の乗降客が多い南石下(みなみいしげ)駅
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城の形をした地域交流センター

ディーゼル車は石下駅に到着、職場で備品を返却する際に「1番サード石毛です」と下らない事を言う日雇いバイトの「タイゾー(あだ名)」を思い出してしまいます。
f:id:earth720105:20220504094035j:image1986年~94年 第2次黄金期、森時代 | 埼玉西武ライオンズ

駅の連絡歩道橋からお城が見えるので行ってみました
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常総市地域交流センターでした…もうタイゾーの相槌と同じ位に胡散臭い建物(x_x)
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1階:事務室·ロビー·ホール
2階:図書室・研修室
3階:展示室(常総の歴史)
4階:展望室(常総の産業・鬼怒川小貝川の治水と利水を学ぶ)
5階:フリースペース
6階:長塚節デジタルミュージアム
7階:展望室
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全フロア無料で見学出来ますが、撮影は1階以外はご遠慮下さいとの事でした。
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展望室の眺望は施設内では無いと自分に言い聞かせ撮影、川に挟まれた平野のこの地は古代の人によってはとても住みやすく稲作文化が発達したそうです、当時の土器や農耕器具そして近代の石下で生活する人々のマネキン等が展示してあり(無料にしては)見ごたえのある展示物の数々。
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平安時代末期から戦国時代までこの地方を支配した垣武平氏一族の豊田氏が、小貝川沿いに城を築いたのが豊田城です、地域交流センターはその豊田城を模して作られた施設で城や治水の解説も多く時間を急ぐ短い滞在が非常に悔やまれました、撮影可能であれば地域交流センターネタでブログ1記事書いてみたい気持ちもあります。
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事前に連絡して許可を取れば撮影を認めてくれるかも知れないと勝手に想像しているので今度試してみようと思い石下駅に戻りました。
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下妻は2004年(平成16)公開の映画「下妻物語」で一躍知名度がアップした街、駅にもロリータやヤンキーファッションのJKが佇んでいる事を期待しておりましたが
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道着・袴着用で弓を携えたJKが佇んでおりました(ノД`)
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金運&勝負のパワースポット「大宝八幡宮」

大宝(だいほう)駅で途中下車、駅舎と待合室が木造でいい味を出しております。
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駅から徒歩3分ほどの場所には関東最古の八幡宮と言われる大宝八幡宮の堂々たる鳥居、ちなみに日本最古の八幡宮は大阪府羽曳野市にある誉田(こんだ)八幡宮だそうです。
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対馬が金を献上した701年(大宝元年)に創建した大宝八幡宮は金運アップの御利益が授かれ、また戦の神である応神天皇を祀っていることから、平将門や源頼朝も参詣したと言われ勝負に勝つ神社としても知られております。
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拝殿に向かう参道の両脇には狛犬がずらり
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願い石は参拝後にこの石を持った時に軽いと感じたら願いが叶い、もし重く感じたらもっと良くご祈願してください。
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幸いにも僕は余裕の軽さでした(・∀・)ノ
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隣駅の騰波ノ江(とばのえ)駅も趣きのある木造駅舎で関東の駅100選認定駅、映画「下妻物語」でも印象的なシーンとなったロケ地でもあります。
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そしてやってきた下館行きのディーゼル車は萌えキャラのラッピング車両
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「寺原ゆめみ」という関東鉄道の駅務員、相方の「秋葉みらい」はつくばエクスプレスの乗務員という設定
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首都圏最速とも言われるつくばエクスプレスの乗務員のみらいさんに対し、しがない(失礼)ディーゼル車駅務員のゆめみさんは嫉妬を覚えないのだろうか?と余計な事を考えていたら終点の下館駅に到着しておりました。
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下館ラーメンの老舗「筑波軒」

下館では所々にある下館ラーメンの店でご当地ラーメンを頂きたいものです。

下館ラーメンとは?
商都下館では多忙な商人が手早く食事をとれる様にラーメンの出前文化が発達、麺は出前でも味を損ないにくい中細ちぢれの少加水麺を使用し、鶏ガラと野菜を使用した濃口醤油のスープはあっさりとしつつもコクのある味わいに仕上がってます。

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下館駅から徒歩3分の場所にある市役所横の路地にある「筑波軒」は飲食店とは思えない店構え
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この店はグルメサイトで懐かしのラーメンという意見が圧倒的ですが、正直現在の感覚だと麺が伸びて味が薄めで子供の頃に食べた出前ラーメンを思い出してしまった僕…まぁ創業当時からの変わらぬ味を貫き通しているのでしょう、ネット上でのシーラカンスみたいな中華そばという表現は正に言い得て妙、料金も450円とシーラカンス価格を貫き通しております。
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昔を懐かしんでしまうラーメンと出会い若い頃を思い出しながら再び常総線に乗って取手駅に戻る50代オヤジの僕。
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途中の新取手駅で途中下車、実は冒頭の「ハーモニータウン新取手」は20代の頃ダメサラリーマンだった僕が、広告の仕事で毎週新宿からここの駅まで電車を乗り継ぎ駅から20分ほど歩いて、ハーモニータウン販売センターまで折込チラシの原稿を届けておりました。(当時ゆめみ野駅はまだ開業前)
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あの頃通っていた踏切で記念撮影
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相変わらず遮断機の無い踏切(ノД`)