だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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鎌倉の浄妙寺境内にある「喜泉庵」で頂く抹茶が美味しい5つの理由

最近は連日の暑さを凌ぐ為に好物の抹茶ラテの一気飲みをする事が多いのですが、飲料内に含まれている糖質のせいか飲んだ後やたら口内が甘ったるくなり喉が乾く僕。
抹茶は鎌倉時代に中国(当時の宋)から伝わったという伝承が残っており、鎌倉幕府及び鎌倉の寺院とも深い関係があるのです、そんな抹茶気分の真夏日に訪れた先は鎌倉五山の一つである浄妙寺(ぞうみょうじ)。
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〈目次〉

鎌倉五山とは

鎌倉時代に南宋(中国)で仏教の修行を積んだ栄西の臨済宗(禅宗)が幕府からの庇護を受け、時の執権だった北条時頼や北条時宗などによって大寺院が建立、更には幕府が寺格(ランキング)を決めたりして、由緒があり鎌倉好きなら要チェックのお寺なのです。
・鎌倉五山1位(建長寺)

・鎌倉五山2位(円覚寺)

・鎌倉五山3位(寿福寺)
・鎌倉五山4位(浄智寺)

そして鎌倉五山5位が浄妙寺

ちなみに別格上位(殿堂入り)は京都の南禅寺、幕府お膝元の鎌倉ではありません(x_x)

浄妙寺は寺格5位で駅からも遠く、そして近くにあるのは竹寺とも言われる女性人気激高の報国寺があって何とも割を食っている気もします。

そんな浄妙寺ですが、境内にある茶堂「喜泉庵(きせんあん)」での抹茶の美味しさと寛ぎ感は是非とも味わって欲しいものです。
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浄妙寺の入山料は抹茶ラテより安い大人100円

栄西が南宋から茶の種子を持ち帰ったのが現在の茶文化につながる源だと言われており、鎌倉幕府3代将軍源実朝に献上した「喫茶養生記」と健康飲料としてのお茶を勧めたところ武士たちの間にまたたくまに広まりました。
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しかし源実朝は抹茶効果も虚しく鶴ヶ丘八幡宮で甥に斬られて暗殺、源氏将軍の嫡流は途絶えてしまいます。
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鎌倉幕府は初代将軍の源頼朝以外は政治に関わる事が出来ない傀儡状態で実権は執権職の北条氏が握っていたのです。
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蛇足ですが中国は後の時代にお茶を庶民に広める際、手間を掛けて固形にする事を禁止し、茶葉で簡単に飲むことができる煎茶を広めた為に中国では抹茶は廃れてしまいました。
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浄妙寺は比較的早い時期から源頼朝に従軍していた足利義兼が、高僧の行勇を開山として建立た寺で室町幕府初代将軍足利尊氏は義兼の昆孫(曾孫の曾孫)。
昔は境内に23の塔頭を持つ大寺院でしたが現在は総門と本堂位しか残っておらず、同じ鎌倉五山の建長寺や円覚寺と比べとても短めの見学時間になる事でしょう。
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本堂内に入る事が出来ますが(撮影不可)素朴な感じで滞在時間は約5分(僕調べ)。
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本堂裏手にある墓地を見ているともう参拝はもうこれでイイやとなってしまいます(>_<)
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スマホで検索してみると寺自体より境内(敷地内)にある飲食店「石窯ガーデンテラス」の方が有名みたく、近くにある報国寺といい敷地内の英国式ガーデンテラスといいライバル達(?)のおかげで何かと割を食っている浄妙寺(T_T)
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ちなみに石窯ガーデンテラスの定休日は月曜日で、本日(月曜)は閑散としておりました(x_x)
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山門をくぐり、境内を抜けて坂道を上がっていくと、そこには瀟洒な洋館があります「石窯ガーデンテラス」。スコットランド人ガーデンデザイナーが手掛けたナチュラルな庭の、四季折々の美しい景色を眺めながらいつもよりゆったりと、ランチやお茶の時間をお楽しみください。

引用先:石窯ガーデンテラス

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浄妙寺の住所は浄明寺

浄妙寺のアクセスはバスの場合、鎌倉駅東口から京急バス4番のりば「金沢八景行き」「鎌倉霊園正門前太刀洗行き」「ハイランド循環」のいずれかに乗車、バスは約10分間隔で発車しており時間の心配はありません。
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約10分で「浄明寺」バス停に到着、進行方向右手の道は報国寺への道
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写真左手の道が浄妙寺で徒歩約2分程度、ちなみにココの住所は浄明寺です、「妙」と「明」真ん中の漢字が違うのは名寺と同じ地名だと失礼だと遠慮して浄明寺になったそうですが…
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変な当て字を付ける方がよっぽど失礼では無いのか?と思ってしまうのは僕だけでしょうか(´・ω・`)ちなみに鎌倉駅から徒歩だと30分程度かかります。
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喜泉庵の抹茶セットは爽やかさ全開

オススメ① 禅の精神が溢れた店内

禅宗とは主に座禅修行により自らの心を鍛え悟りを開く事を目指す仏教の一宗派で、そんなストイックさが当時の武士達から絶大な支持を集めておりました。
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禅の心を存分に感じる事のできる畳敷きの大広間から見る枯山水庭園や和風な空間で頂く抹茶は格別の味です。
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オススメ②  報国寺の休耕庵と比べさほど混雑はしていない「喜泉庵」

庵内は10席で平日の午前中だった事もあり僕ひとり
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報国寺にある休耕庵は平日午前中でもこれもんで(写真下)週末や休日はもう激混み状態。。
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そんな時はさらりと浄妙寺の喜泉庵に行くのがスマート、ただし「石窯ガーデンテラス」ランチ後の時間帯は多少混雑するのでやっぱり午前中の訪問がオススメです。
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オススメ③  庵内のお姉さんが美人

冷たい抹茶もあり干菓子セットは660円、生菓子セットは1100円
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禅と真逆の心を持った僕は、注文をして厨房でお茶をたてる女性や一生懸命お庭を手入れする女性にハァハァ。
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オススメ④  たっぷり抹茶と足利家の家紋を模した干菓子は餡入り

以前訪れた休耕庵の抹茶はほんの少しで角砂糖みたいな干菓子でした(写真下)まぁ美味しかったですけど。。
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喜泉庵の冷たい抹茶で足利家家紋の干菓子付、本物の抹茶は覆下栽培した生葉を揉まずに乾燥させた原葉を茶臼で挽いて粉末状にしたもので、緑茶を粉末にしたものではありません。
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いつも一気飲みしている抹茶ラテは実は粉末緑茶なのでは?と疑ってしまう位の美味しさと爽やかさで干菓子の甘さも引き立てます。
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僕は本物を知ってるのだと勝ち誇りながら庭を眺めていると益々禅の心から外れているのでしょう(´・ω・`)
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オススメ⑤  ごちそうさま後は足利直義墓へ突撃

坂を登り石窯ガーデン奥には、室町幕府初代将軍足利尊氏の弟「足利直義」のお墓があります。
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北条氏から離反し後醍醐天皇や兄の尊氏と共に鎌倉幕府を滅ぼしますが、尊氏と不仲になり争い敗た後に幽閉され急死してしまいます。
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尊氏が毒殺したとの説もあります
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そんな付け焼き刃の知識で眺めていると抹茶色の墓がドクダミ色に見えて仕方ありません(ノД`)
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浄妙寺・喜泉庵
住所:神奈川県鎌倉市浄明寺3-8-31
電話:0467-22-2818
営業時間:10:00 〜16:30(夏)・10:00 ~16:00(冬)
休日:不定休