料理のキライなウチの母親、もちろん家には電子レンジなど無く、僕が子供の頃にはスーパーで買った安物の油で揚げたベチャベチャの冷たいコロッケが、週に3回の頻度で食卓にあがっておりました。初めて揚げたてのコロッケを食べた時に、今まで食べていたものは一体何だったんだ…と愕然としたのを今でも覚えております。
今日はそんな子供の頃を懐かしみながらコロッケの街「竜ヶ崎」にお邪魔しました。
〈目次〉
龍ヶ崎市駅と佐貫駅と竜ヶ崎駅
JR常磐線の「龍ヶ崎市駅」に到着し東口に降りて関東鉄道竜ヶ崎線に乗り換えます、関東鉄道は佐貫駅の表示で以前は常磐線も「佐貫駅」だったのですが、千葉県君津市にあるマザー牧場の最寄り駅「佐貫町駅」と名前が似ており、牧場目当てで来てしまう乗客もいたり紛らわしく、ついでに市名認知度アップも兼ねて2020年3月に改称しました。
関東鉄道はJRに合わせて改称してしまうと運行が「龍ヶ崎市~竜ヶ崎」と非常に紛らわしくなってしまい、市民からの要望もありこちらは佐貫駅のまま、佐貫駅は常磐線との接続駅であって市の中心街は終点の竜ヶ崎駅周辺なのです。ちなみに市役所では龍ヶ崎を正式な表記の仕方として統一しております、ただし龍は常用漢字では無いので竜に書き改めても別に間違いではありません。
そんなややこしい事の多い竜ヶ崎線の1日フリーパスを購入しようとしますが、乗車券を買わずに乗って終点の竜ケ崎で購入して下さいとの事、そのまま改札をスルーしてホームへ向かいます。
廃線なんてとんでもない黒字路線の「関東鉄道竜ヶ崎線」
キセル気分で乗車するキハ532はディーゼルの1両編成、赤字感全開のローカル線みたいですが見てくれとは違って(一応)黒字路線の関東鉄道竜ヶ崎線。
全長4.5kmで駅は佐貫・入地・竜ヶ崎の僅か3駅で乗車時間は僅か7分、日本で3番目に短いミニ路線で、市の玄関口と市の中心街を結ぶ短距離支線の為
1本の路線の上を1列車が単純に往復するだけの、シンプルでコストパフォーマンス高めの運行形態なのです。
関東鉄道竜ヶ崎線は損益は少ないものの路線自体が短いので営業係数(100円稼ぐのにかかる金額)は100を下回り黒字で留まっているとの事です。
現在市内の人口の中心は北部の龍ヶ崎ニュータウンでアクセスはJR龍ヶ崎市行きのバス便、一方竜ケ崎線利用者は近隣住民や学生、市の中心部に用務のある人達で支えられているのが現状。
コロッケを買いに来る乗車する客も増えて欲しいものです
ちなみにこういったローカル度高めの景色を激しくバカにするウチの母
途中駅の入地駅は「地」地力をつけて「入」入学する受験生にとってはとても縁起の良い駅名
ちなみにウチの母は僕の中学受験で裏口入学を試みた事があります(´・ω・`)
終点でフリーパスを購入するとはいえ佐貫駅で改札をスルーし無人駅の入地で降りるとキセルっぽくなってしまい何とも後ろめたい気持ち、裏口入学もキセル乗車も不正行為なので慎むべきなのです。
竜ヶ崎線は終点の竜ヶ崎へあっという間の全駅コンプリート
そしてローカルな場所でもパチ屋は大盛況
ですがお隣の建物は駅前にも関わらず廃墟ビル(x_x)
2020年1月に竜ヶ崎リブラは閉店し33年の歴史に幕を下ろし現在も買い手が付かなく廃墟状態に…地方都市の衰退をまざまざと実感する光景。
駅前の車両基地には町おこし感溢れるラッピング車両の「まいりゅう号」は市内各中学校美術部の皆さんを中心に龍ヶ崎市の魅力を表現した絵心溢れる車両「そんな事より勉強しなさい!」という料理のキライなウチの母の怒号が聞こえて来そうです(´・ω・`)
竜ヶ崎駅周辺ではコロッケで町おこしを合言葉に肉屋だけでなく飲食店やパン屋でも、特色のあるコロッケをメニューに置いてあり、料理のキライなウチの母も店で買って来てお皿に移すだけで今夜の夕食一丁あがり(・∀・)ノ
店頭で安く食べる竜ヶ崎コロッケ
高橋肉店→服部精肉店(混雑具合によっては逆でも可)→まいんコロッケの順で食べ歩きするのがオススメ(平野精肉店は閉店)
改札を出て今更ながら購入した「竜鉄コロッケフリー切符」は600円、購入した1日は乗り放題で150円分のコロッケ割引券がついております。
片道230円なので往復してコロッケ割引券を利用すればギリギリ元の取れる価格設定、今回僕は飲食店内で頂くコロッケは外し、店頭で安くお腹いっぱいになる店を選びながら商店街を先に進みました。
マップを見ると商店街通りに店が集中しておりますが、1番遠い場所にある平野精肉店は2022年3月で閉店。
案内マップには迅速に閉店の表記をするべきです!駅から30分以上歩いて閉店だったら相当怒りますよ観光客は(`ヘ´)プンプン、そして通りは地方都市の衰退を象徴するシャッター商店街。
様々な業種の店舗が並び連なります、昔は龍ヶ崎の中心部で栄えていたのでしょう(´・ω・`)
喫茶店で一休みも考えたのですが、所持金も少なく店頭で食べるお手頃価格コロッケを目指して先に進みます。
駅から最寄りの店頭コロッケはホテルの斜向かいにあるまいんコロッケ
まいんコロッケ
まいんコロッケのある「どらすて」は商店街のにぎわいや市民の交流及び地域コミュニティ活動推進を目的とした竜ヶ崎コロッケの発祥の施設。
情報052:日本一に輝いた龍ケ崎市の新名物B級グルメ『龍ケ崎コロッケ』/茨城県
ここは竜ヶ崎コロッケのアンテナショップ的存在でイートインスペースは3席あります、肉屋の旨味あるコロッケという点では先にある2店(服部精肉店・高橋肉店)の方が個人的にはお気に入り。
ココは帰り道に立ち寄って帰りの電車の中で食べるおみやげ用に購入するのがオススメ、僕はココで3点(メンチ・ポテトコロッケ・りんごコロッケ)を食べて少々お腹いっぱいの1店目となってしまいました。
ここで割引券を使用して合計金額は300円、ちょっぴり得した気分になり食べるのはポテトコロッケ(右)とりんごコロッケ(左)、サツマイモとりんごの組み合わせのコロッケはちょっぴりスイーツ感覚。
メンチカツは肉の結合が緩めで僕好みの味、油でベチャベチャのハンバーグを揚げたみたいな胃もたれする子供の頃に母が買って来るメンチカツが今でもトラウマ(>_<)
服部精肉店
揚げたてを3つ食べて喉が渇いてしまいますが、飲料を販売している場所が全然ありません…水戸信用金庫の斜向かいの自販機でペットボトルのお茶を購入。
子供の頃にこんな感じの家具屋で母に勉強机を買って貰い、今でも家にあるのを思い出しまたもやトラウマ発動。
そんな僕を優しく迎えてくれたのが、昔ながらの雰囲気でコロッケの期待値が高まる服部精肉店
オススメの3つはこちら
・米粉クリームコロッケ(230円)
地元産の米粉でクリームを作り、 茨城県産のレンコンが入ったコロッケです。当店ではオリジナルでマイタケを入れており風味豊かな味わいがあります。
・手作り山芋和風コロッケ(230円)
とろ~りとした舌触りのヒミツは山芋。 コロッケなのにあっさりヘルシーで女性におすすめ、エビも入っており 当店自慢のコロッケです。
・手作り愛情コロッケ(170円)
手作り愛情コロッケは、ホクホクのジャガイモに玉ねぎと豚挽肉を入れた、創業以来変わらない味付けで、多くの方々に長年愛されているコロッケです。
僕は米粉と愛情コロッケを注文(計400円)、個人的にはまいんコロッケをスルーしてここで最初に食べれば良かったと思ったほどですが、難点はイートインスペースが1席だけ、混雑具合を見極めて先にあるイートインスペースが広めの高橋肉店の次に訪問するのもよろしいでしょう。
米粉コロッケ(左)はクリーミーで旨味が詰まった今回の1番お気に入りコロッケ、店の女将さんとお客さんとの会話が心地よく、サービスで乳酸菌飲料も頂きました。
次回訪問する時にはもっと色々なメニューを食べたく思い、つくつぐまいんコロッケで3つ食べた事が悔やまれます(>_<)
高橋肉店
子供の頃家族旅行といえば毎回鎌倉の父の会社の保養所ばかりだった事を思い出し三たびトラウマ発動(>_<)
やまいちパーマを過ぎれば高橋肉店はもうすぐ、母を思い出すとホント昭和が恨めしく感じてしまいます。
そんな僕を温かく迎えてくれたのが高橋肉店、豚肉みそ漬けが有名な店で肉とコロッケには自信を持ってるであろう店構え。
何より嬉しいのが店舗隣にある広めのイートインスペース、屋外でリッチ感覚でコロッケを頂く事が出来るのは竜ヶ崎の高橋肉店ならでは。
僕もついリッチ感覚で常陸牛コロッケ(400円)を注文、まいんコロッケ3つのせいでお腹いっぱいになった事がホント悔やまれます。
中には柔らかく旨味のある牛肉がこんにちは、次回はコロッケのみならずカツ類も食べようと思いごちそうさまして店を後にしました。
行きの商店街通りを引き返して竜ヶ崎駅に戻ります、子供の頃僕が作ったプラモデルを勝手に捨てるウチの母(T_T)
駅前にある食堂のメニューにはさしみ定食があります、料理のキライなウチの母はコロッケ同様にスーパーで買って来て皿に移すだけのさしみ定食を週に3回食卓に出しておりました(ノД`)ウンザリ
・まいんコロッケ
住所:茨城県龍ヶ崎市上町4839-1
電話:0297-62-1008
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休・服部精肉店
住所:茨城県龍ケ崎市下町4905-1
電話:0297-62-0238
営業時間:8:00~19:00
定休日:月曜日(ただし営業している場合もあり)・高橋肉店
住所:茨城県龍ケ崎市砂町5131
電話:0297-62-2024
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜日