だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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小湊鉄道の観光は「房総里山トロッコ列車」より「キハ200形」がオススメな5つの理由

~驕れる者久しからずただ春の夜の夢の如し~
日雇いアルバイト先で必ずいる単に常連である事を笠に着て威張り散らす勘違い野郎、ですが平家物語の冒頭にある「驕れる者~」の一文の意味は、思い上がった者は長くその身を保つことは出来ず没落するのが世の常という事なのです。

かつての日雇い先にいた「ロン毛(あだ名)」もそんなひとり、トラブルがあって常連だった職場を去ってしまい現在は色々な現場を点々と行っております、少しは1961年より導入されて以来長く活躍する小湊鉄道の主力車両キハ200形を見習うべきなのでしょう。
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〈目次〉

小湊鉄道「房総里山トロッコ列車」土日の乗車は予約必須

ロン毛の自宅最寄りのJR船橋駅、4番線から8時25分に出発する「特急さざなみ」は別途料金がかかるので次の列車を待ちます。
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8時28分発の君津行きに乗車「船橋は特急も停まる都会やからね!」ロン毛の自慢話がどこから聞こえてきそう(T_T)
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船橋から33分ほどで到着する五井は小湊鉄道の起点駅、向こうには昭和で国鉄な車両が並んでおり早速小湊鉄道ホーム側へダッシュ。
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土日をメインに(カレンダー参照)沿って上り下り合わせて1日4本運行の特別列車が「房総里山トロッコ列車」料金は運賃の他に指定席料金の600円が必要です。【小湊鐵道公式サイト】 トロッコ列車のご案内
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特別列車といってもローカル線だし指定席券は当日の現地購入でも十分間に合うだろうと高をくくっていたら「本日のトロッコ列車は満席」との事で休日の乗車であれば事前予約は必須です。
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トロッコ列車の機関車は大正12年製のC型コッペル蒸気機関車をリアルに再現、排出ガス規制をクリアしたクリーンディーゼルエンジンを搭載しているバリバリのレプリカ機関車。
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トロッコ列車よりキハ200形がオススメの理由①支払いがクレジットカードのみ

・トロッコ指定席券の当日予約は不可で翌日~30日先までがweb予約可能
・予約の際にはGoogleアカウント・またはApple IDにてログインが必須
・支払いはクレジットカード払いのみ

【小湊鐵道公式サイト】 トロッコ列車のご案内

面倒くさい予約システムの上に支払いがクレジットカードのみだったら、ロン毛や僕みたいな日雇いの貧民はどうすればイイのですか…もうトロッコ列車に対するモチベーションが一気に下がりまくり。
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その点普通列車のキハ200形は運賃さえ払えばどれに乗ろうがどこに座ろか自由、今回僕は1日フリー乗客券を利用(2000円)。
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2023年4月から2000円に値上げとなりましたが現在は旧料金が印字されたままです(>_<)
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トロッコ列車よりキハ200形がオススメの理由②公園のベンチみたいな座席とリア充ファミリー系の乗客

2,3号車は開放感抜群の窓なし展望車で1,4号車は窓があるエアコン完備の車両。
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どちらもデザイン性を追求した車内なのは良く分かりますが、何だか公園を思い浮かべてしまう木製のベンチが座り心地悪そう。
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レプリカ機関車のせいか鉄オタの雰囲気ゼロでファミリー系の乗客が目立つ車内、こんなリア充車両に間違えて乗ってしまったりでもしたら僕は1駅1区間でギブアップ間違いなし。。
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一方こちらはオヤジ・鉄オタ・撮り鉄女子と落ち着く面子が集合するキハ200形の座席「やっぱりこっちがイイや」と結果オーライ
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キハ200形の廃車について

国鉄キハ20系を基本としつつ独自色を盛り込む形で設計されたキハ200形は、1961年(昭和36)から1977年(昭和52年)までに計14両が断続的に製造され、現在は廃車も噂されておりますが2021年3月に小湊鐵道から以下のプレスリリース発表がありました。

小湊鉄道では老朽化した既存車両のキハ200形について置換えを計画しておりますが、今回JR東日本で運行を終えたキハ40系2両を導入する事により車両の更新を行うことになりました。
今回導入いたしましたキハ40系 (キハ40 1,2) 2020年5月19日に小湊鉄道線に搬入され、現在まで小湊鉄道仕様への改造工事等を行っておりましたが、 今春の営業運転開始に向け最後の仕上げを行っております。営業運転開始の際は弊社HP又はSNS等でご案内いたしますので、 もうしばらくお待ちください。
なお、キハ40系が運行を開始しても、 すぐにはキハ200形が全廃になるわけではありませんのでご安心ください。

ちなみに日雇いアルバイト最高齢の爺さんは1943年(昭和18)生まれで今も現役、爺さんもキハ200も引退とは無縁で今日も元気いっぱいに稼働中(・∀・)
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トロッコ列車の23分後に五井駅を出発したこの列車は、残念な事に途中駅の上総牛久が終点なのです。
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五井~上総牛久間には特筆すべき途中下車駅が無くそして次の列車は1時間以上待つ11:46発の上総中野行き(>_<) 
f:id:earth720105:20230402075835j:imageイラスト引用先:【小湊鐵道公式サイト】 小湊鐵道といすみ鉄道を結ぶ房総横断鉄道

小湊鉄道は市原市の五井駅と大多喜町の上総中野駅間の全長39.1kmを結んでいます。1925年(大正14)に五井駅~里見駅間で開業、1928年 (昭和3)には全線が開通しました。 駅舎などの建造物の多くは、今も開業当初に近い状態で使用され続けていることが大きな特徴で、駅舎10・橋梁5・隧道3・その他4の計22件の建造物が国の登録有形文化財(建造物)として登録されました。

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驕り高ぶり我が物顔で作業していたロン毛はいつもの日雇い現場を途中下車してしまい、新たな現場を探さなければいけなくなりました。(写真は上総三又駅)
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初めて行く場所は緊張して気疲れするものです、ロン毛は不安一杯でやって来た現場で知り合いの爺さんを見つけ安堵の声で「知っている人がいて良かった」とすり寄って来たそうです。
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爺さんの話によるとロン毛は不安で昨晩寝られなかったみたい(写真は馬立駅)
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爺さん「そんな事ぐらいで寝られなくなるかね(゚⊿゚)」
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僕も初めて乗る列車で昨晩は寝られませんでした(嘘)
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停車時間の長い小湊鉄道「里山トロッコ列車」

上総牛久駅に到着すると23分前に出たはずのトロッコ列車がお出迎え、一体どれだけの時間停車していたのでしょうか?
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僕はトロッコ列車に乗れず1時間以上もこの駅でウダウダしていなければならないので、暇つぶしに撮り鉄してみましたが、タイミングが合わずに通り過ぎてしまいました。。
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暇つぶしに現在は国の登録有形文化財になっている第二養老川橋梁を見に行きました。
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撮り鉄に人気の場所かと思いきや国道沿いで交通量が多く、歩道の狭い道は撮影には不向きな場所。
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タイミング良く列車が来るはずなんてありません…仕方なしに駅に戻ります(´・ω・`)
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トロッコ列車よりキハ200形がオススメの理由③上り列車は機関車が最後尾

トロッコ列車の途中停車駅は上総牛久・高滝・里見・月崎の4駅のみ

各駅停車で気ままに乗り降り出来るキハが一番と思いながら上総牛久駅から下り列車に乗車して先を進みます。
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上総鶴舞駅では着物姿のおばさん連中が「これから踊りがあるから見ていって」と誘っておりますが、絶対に降りないと固く心に決める僕、降りる事が出来ないトロッコ列車が少しだけ羨ましいと思った瞬間でした。
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高滝~里見間の左手車窓に見えるのは高滝湖、1990年に完成した高滝ダムによって作られた人造湖で千葉県最大の貯水面積。
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里見駅ではやけに長い停車時間がありそれにかこつけて商魂たくましい地元の方々
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もしかして上り(五井方面)にはあの列車がやって来るのではと危惧していたら
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やっぱり来たトロッコ列車(>_<)ですが何と機関車が最後尾、まぁ下り終点の養老渓谷駅で転車が出来ない為に仕方ないかも知れませんがこれは何とも興醒め。
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この職場はオレの縄張りだとばかりに先頭にいた機関車が、いつの間にか最後尾で引きずられる様に走る姿は、盛者必衰のロン毛をあらわすのです。 
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トロッコ列車よりキハ200形がオススメの理由④撮り鉄人気スポット「飯給(いぶ)駅」はトロッコ列車乗客の乗降は不可

菜の花と桜のコラボが美しい飯給駅は多くの撮り鉄とインスタ狙いと思われる女子でいっぱい、確かにこの風景に列車が滑り込んでくるビジュアルに魅かれる気持ちは良く分かります。
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夕暮れになると線路脇の桜がライトアップされ、駅と列車が暗闇と水鏡に幻想的に映るフォトジェニックスポットとして有名な飯給駅。
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撮り鉄は来たるべき一瞬に向けての準備に余念がありません
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この場所でスマホカメラで撮っていたら「ケッ…このトーシロが」と冷たい視線を浴びるのは間違いなし。
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仕方なく駅ホームの前にある桜の先にチラホラと見える撮り鉄の皆さんを撮影
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そんな事を思っていたらまたしてもトロッコ列車が登場…列車は飯給駅で数秒間だけ停車後に終点の養老渓谷に向けて走って行きます。おそらく信号や踏切などが通過列車に対応していないのでしょう、停車する駅は少ない割には各駅停車の何ともイラッとするトロッコ列車。f:id:earth720105:20230402144052j:image

飯給駅には世界一大きなトイレがあるのですが女子用なので僕は入る事は出来ません。
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地磁気逆転地層「チバニアン」は月崎駅から徒歩30分程

里見駅で上りそして飯給駅で下りとやたらブログ内で頻繁に登場するトロッコ列車ですが、実際は月崎駅から徒歩で「チバニアン」を訪問、その後飯給駅に向かい、列車一往復分の時間は余裕で経過しております。
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~チバニアンとは~
千葉県市原市の養老川沿の地層は約77万年前を境にその前後で地球の磁場が逆だった事が分かる地球の歴史を知る上で重要な場所でその時代はチバニアンと命名されました。
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ですがやたらと小路を歩いた割には単なる川にある崖と観光地的にはさほど重要ではないチバニアン
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駅からチバニアンビジターセンターへの親切な道案内があり、迷う事はさほどありませんがとにかく歩く歩く(T_T)
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途中で養老川を渡り
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やっとこさ到着したチバニアンビジターセンターは見学無料
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地磁気が逆転したチバニアンは新生代第四期更新生の氷河期でマンモスで有名な時代、地磁気は数千年から1万年ほどかけ徐々に逆転していったそうです。
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別に地球がひっくり返る訳ではなく単に方位磁石の指すS極が北になるだけ
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訪問後に飯給駅に向かう切り通しで思ったのは、ロン毛にとって日雇い現場での地位逆転の方がよっぽどの死活問題。
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ロン毛は逆転現象が起きてしまい現在はトンネルの暗闇内を歩いているのです
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夜明けは(多分)やってくると思うので今夜は心配せずにぐっすり寝たらイイでしょう(・ω・)
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トロッコ列車よりキハ200形がオススメの理由⑤トロッコ列車は途中駅の「養老渓谷」が終点

トロッコ列車終点の養老渓谷駅は小湊鉄道終点「上総中野駅」の一つ手前
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養老渓谷~上総中野間は土休日には1日6往復(平日は7往復)しか運行しない閑散区間、しかも上総中野で接続するいすみ鉄道との乗り継ぎは悪く、小湊鉄道といすみ鉄道の列車が並ぶ姿はあまりお目にかかる事は出来ません。
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時刻表の調べ方が分からず行き当たりばったりの僕は、もしかしたらいすみ鉄道が待っているであろう上総中野駅を目指します。(写真は上総大久保駅)
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菜の花色と昭和色の並ぶ列車の風景を期待しますが心の中ではロン毛ばりに不安でドキドキ
爺さん「そんな事ぐらいで不安がる事かね(゚⊿゚)」
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前方の車窓から見えてきたのが終点の上総中野駅、沢山の撮り鉄達と菜の花色のいすみ鉄道がお出迎え、ロン毛が心細く訪れた日雇い現場で知り合いを見つけた喜びが良く分かる瞬間。
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普段は驕り高ぶり威張っている者ほど実は心の中では不安でいっぱいなのです
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~平家物語冒頭~
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
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知っている車両があって良かった…昨晩は心配で眠れなかったんだ(ノД`)
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いすみ鉄道の記事はこちら