くせ毛で長髪の日雇いバイト「モジャー(あだ名)」が「太陽と地球の距離は絶妙な位置にあり、誰かが意図的に配置したとしか思えない」と熱く語っておりましたが周りからは「変な宗教でもやってるんですか?」と聞かれる始末。
60代とは思えない若いルックスでインテリな雰囲気なのに、髪の毛がもじゃもじゃなだけでインチキおじさん扱いされるのは不憫でなりません。
そんな思いを胸に訪れた先は理論と観測の両面から天文学を研究する日本の研究所・大学共同利用機関である国立天文台。
麻布に東京大学の研究所として天文台が作られ、後に三鷹に移転した施設で天文学のエキスパートであるモジャーにぴったりな場所。
国立天文台の前身である東京帝国大学附属東京天文台は、1888年(明治21)に東京麻布に設置されました。三鷹に移転したのは1924年(大正)関東大震災の翌年です。国立天文台となったのは1988年(昭和63)のことです。三鷹構内には移転当時の面影を残す大正から昭和初期の貴重な建物や望遠鏡が点在しています。
引用先:| 国立天文台 三鷹キャンパス 音声ガイド
国立天文台へのアクセスはバスがおすすめ
①JR三鷹駅からバスで23分 天文台前下車[鷹51 調布駅北口行き
②京王線調布駅北口からバスで15分 天文台前下車[境91 武蔵境駅営業所行き他]
③JR武蔵境駅からバスで14分 天文台前下車[境91 狛江営業所行き]
バス停は国立天文台入口の目の前
隣の「天文台裏」バス停からでも(一応)入場出来ますが[見学者は原則立ち入りご遠慮エリア]を通過する事になってしまうので気を付けましょう。
【入場料は無料】
正門の内側右手の受付で入場手続き(名前の記入)後に、守衛さんから見学ルートや内覧施設の説明を受け
格好いいビジターシールを胸に付けての見学(・∀・)
屋根が丸くて年季溢れる国立天文台施設の数々
【見学できる場所は青色のエリア】
第一赤道儀室
1921年建築の国立天文台三鷹に残っている最も古い観測室で、建物内には「太陽観測用20cm屈折赤道儀式望遠鏡」という大層な名前がついている大きな望遠鏡があります。
赤道儀とは星の動きに合わせて追尾する機能を持った架台(望遠鏡を動かす部分)で、望遠鏡の回転軸を地球の自転軸と平行にセッティングしてこの軸を回すと地球の自転による太陽の動きを追うことができます。
職場で「汚らしい」とか「髪がベタベタしてる」とか「レゲエが好きそう」が非難轟々のモジャー、だだ髪が縮毛なだけでこんな人格否定寸前の中傷を受けてしまうのでしょうか?屈折してしまいますよ(´・ω・`)
太陽系ウォークでは太陽系の大きさを140億分の1に縮小しての各惑星の紹介、モジャーの仰る通りに地球に氷・水・水蒸気があるのは太陽からちょうど良い距離にあるためです。
水星から火星まで各惑星の距離はほぼ同じ位なのですが
火星から木星までの距離がとても長く途中に小屋まで建っております
更には天王星以遠の惑星の距離は省略状態…スペースが足りなかったのですかね??モジャーが子供だった頃は冥王星も惑星扱いでした。
惑星=正規雇用・準惑星=非正規
施設内は所々に見学者立入禁止の道があったりします
天文台歴史館(大赤道儀室)
太陽系ウォークの先にあるのは国立天文台の中で一番大きいドーム、そして日本で一番大きい屈折望遠鏡があります。
建物はボロいけど中に人が入ると明るくなる自動照明システム
光学望遠鏡には大きく分けて鏡を用いて光を集める反射式とレンズを用いて光を集める屈折式があり、屈折式のメリットは扱いがシンプルで性能が安定している点、最大口径65cmの望遠鏡は現在研究観測から退いて、天文学の歴史を語る資料としてココで展示されております。
天文台歴史館の左手の小道を進めば1930年に建設された太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)があります。太陽の重力によって光のスペクトルがわずかに長くなる一般相対性理論(アインシュタイン効果)を検出するために作られた施設で、現在は老朽化のため外部の見学のみ。
天文学の父ガリレオは振り子の等時性を発見したといわれ、振り子の長さが同じであれば、大きく揺れても小さく揺れても往復にかかる時間は同じ現象。
そしてアインシュタインの相対性理論は、絶対的な原点を置かずに観測者の立場によって互いの時空間が相対して変わり、時空間は歪むものととらえる理論。
それらの現象・理論を応用して日雇い作業中は手を抜きまくる天文学のエキスパート「モジャー」
プラネタリウムは事前予約制・展示室は随時入場可
4D2Uドームシアター(プラネタリウム)は事前予約制で残念ながら見れませんでした
・開催日時:第1土曜日・第2土曜日の前日・第3土曜日の13:30, 14:30, 15:30(都合により開催日時・定員・内容を変更する場合あり)
・上映時間:約45分(入替時間を含む)
・参加申し込み方法:インターネットでの事前予約(残席があれば4D2Uドームシアターにて当日受付)
スケジュール | 国立天文台 4D2Uドームシアター公開
ドームシアターの隣は展示室で観測装置の模型等があり館内の入場が可能です
入口のガチャガチャ以外に心惹かれるモノは特に無くボッーと館内を眺めているだけの僕(ノД`)
薄々は感じていたのですが天文と物理・数学は密接に関わっており、子供の頃から数字が苦手な僕は何の事だかさっぱり分かりません。
毛髪はモジャーと同じくせ毛(僕は短髪)で似た髪質の僕ですが頭の中身はモジャーと全く違うのです(>_<)
モジャーの勝ち誇った顔を思い出しイライラして休憩スペースでお茶を飲みます、見学中は飲食はNGなので気をつけましょう。
国立天文台の広大な敷地に点在するレトロな建物と観測器具
旧図書庫は20世紀末まで資料を保管していた建物
子午線資料館(1925年建設)
1925年建設ここで子午儀を使ってこの場所の経度を決定したり時刻を決める観測が行われておりました。
当時観測に使用したレプソルド子午儀は国の重要文化財として指定された貴重なもので、現在は役目を終えてひっそりと展示してあります。
ゴーチェ子午環室(1924年建設)
子午環は子午線上の天体の位置を精密に観測できるように工夫された望遠鏡は1903年のフランス製、麻布で試験的に使用され、三鷹への移転後に主要装置として本格的に稼働しました。
扇風機みたいな機械です、これから夏になり日雇い現場でも扇風機を使う機会が増えますが、ガチガチに固めた髪型が乱れるらしくモジャーは強い風が大嫌い。
自動光電子午環(1982年建設)
奥の野原にポツンと建っている自動光電子午環は見学コースでは比較的新しい建物、ゴーチェ子午環では観測者による誤差が欠点でしたが、自動光電子午環では光電マイクロメータを用いることにより正確な位置測定が出来ました。
現在はお役御免でドームは天文機器資料館として収蔵品が展示
モジャーが若かりし頃に使用してたっぽいパソコンが展示してあります。
モジャーも少年時代は直毛だったのでしょうか??思春期の成長過程により頭蓋骨が大きくなりに頭皮が引っ張られ、それにより毛根や毛穴の形が変わっていくことで髪質が変化していくそうです。
仕事のない日はヘアワックスをつけずに洗い晒しの髪のまま、かなりのアフロ状態で近所を散歩しているモジャー。
電波望遠鏡とコスモス会館の平日ランチ
電波望遠鏡とは天体や星間物質が発する電波を観測するための装置で、このアンテナは1971年から1993年まで野辺山で観測に使われていたものです。
こちらは1970年三鷹キャンパス内に完成した6mミリ波電波望遠鏡は直径6メートルと小型でありながらも、画期的な成果を挙げ日本の宇宙電波天文学に大きく貢献しました。
何だか縮毛矯正機に見えてしまうのは僕だけでしょうか??
国立天文台には平日のみ開店している食堂があり見学者も利用可能、営業時間は11:40~13:00とランチタイムのみ。
ほっけ(270円)とご飯(140円)の組み合わせに心動きましたが、結局ラーメン(440円)を注文しました。
豊かな自然に囲まれた食堂でお手頃価格のランチは格別
そしてラーメンはやっぱり縮れ麺(・∀・)ノ モジャー
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台
住所:東京都三鷹市大沢2-21-1
電話:0422-34-3600
H.P.:https://www.nao.ac.jp/
見学可能日:毎日(12月28日〜1月4日を除く)
見学可能時間:10:00~17:00
予約:少人数の場合不要・当日見学者受付(守衛所)にお立ち寄り下さい