だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

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埼玉ニューシャトルとは?昭和に開業した新交通システムは延伸を阻んだ団結小屋もある珍路線

先日職場の日雇い仲間を集め、大宮駅前の居酒屋で飲み会という名目の決起集会を開いた「美魔女N子(略名)」
2時間飲み食べ放題のコースで仲間と一致団結して、仕事の愚痴や周りの人間の悪口を言うつもりだったみたいですが、完食(完飲)しないと追加オーダーを注文出来ない店側有利のシステムでしかも終了40分前から早々とラストオーダー、元を取る事が出来ずに怒り心頭のN子は来月に改めて別の場所で決起集会を行うみたい(>_<)
そんなN子を思い出しながら訪れた駅は新交通「埼玉ニューシャトル」の大宮駅でした。
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〈目次〉

埼玉ニューシャトルとは?

ニューシャトルは「埼玉新都市交通伊奈線」が正式名称の第3セクター路線、全区間が高架で東北・上越新幹線に沿って敷設されており、殆どの区間で橋脚を新幹線と共用しているのが最大の特徴。
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当時東北・上越新幹線建設反対を訴える地域住民への見返りとしてついでに建設したオマケ路線、同じく新幹線建設を反対する地域住民への為に施設された埼京線とは違って、普通の鉄道を建設する程の需要はない地域との判断により新交通システムとなってしまった路線は、大宮駅から内宿駅までの12.7Kmに13の駅があります。
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1日乗車券を720円で購入、裏が黒くなっておりますが自動改札機は利用できません。
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日雇い仲間2人と新天地の日雇い現場に行くのですが、単に家から近いという理由のオマケ的扱いで働き始めたN子を彷彿とさせる埼玉ニューシャトル。
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起点の大宮駅では用地の問題からホーム1線しか無く、折り返し設備がない為にループ状に周りながら大宮駅を出入りする鉄道では体験出来ない急勾配と急カーブ。
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「作業場をグルグル回っていればイイんでしょ!」と言わんばかりに仕事時間をやり過ごしているN子に見えて仕方ありません。。
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開業が1983年(昭和58)だった事もあり新交通システムながら自動列車運転装置(ATO)を搭載しておらず、乗務員による手動ワンマン運転を行っているニューシャトル。
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高架を走る車窓からの眺めは傾斜が少ない関東平野のほぼド真ん中
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そして進行方向右側は基本新幹線のフェンス
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単線なのかと思ってしまいましたが、新幹線の向こう側に反対側のホームがありしっかりとした複線です(丸山~内宿間は単線)。
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ニューシャトル観光のメッカ「鉄道博物館駅」

隣駅の「鉄道博物館駅」まで座れない程度に混雑しておりますが、終点に近づくにつれて徐々に人が減っていきます、やっぱりニューシャトルを語る上では鉄道博物館駅は欠かせない存在。
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鉄道博物館には美魔女N子同様に年季のある車両が多数展示されております
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オンタイムでは空気的な扱いですが、作業が終わりオフタイムとなれば労働組合長的存在のN子、決起集会の召集には余念がありません。
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そんなN子にとっての新幹線といえば、1964年(昭和39)の東海道新幹線開業に合わせて国鉄が開発した初代新幹線車両「0系」
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`若かりし頃ボーイフレンドと一緒に新幹線に乗って大阪万博に行った思い出が、昨日の事の様に思い出されます
「あの頃私は若かった(´・ω・`)」f:id:earth720105:20241104074659j:image

月日の流れは早いものです…
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ニューシャトル「丸山車両基地」の撮影スポットは東北新幹線高架下

再びニューシャトルに乗車して、路線のメインポイントでもある丸山駅へ向かいます。
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丸山駅手前から今まで併走していた新幹線の高架下へと入るニューシャトル
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今まで対等だと思っていた日雇い仲間が要職を任され上の立場となり、自分は閑職にまわされる下の立場になってしまうN子、日雇いバイトにもヒエラルキーが存在するのでしょう。。
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丸山駅と埼玉新都市交通の本社・車両基地は同じ敷地内にあり、駅前のすぐ東側に本社、さらに東へ進むとすぐ車両基地入口。
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3形式14本を運行し全ての塗装が異なり、どんな色の車両が来るのか楽しみがあります。
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東北新幹線と上越新幹線がV字に分岐する三角形の場所にある丸山車両基地、周辺は金網に囲まれておりイマイチの撮影。
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オススメの撮影ポイントは東北新幹線高架下、ここだけは一部金網の無い場所があり、待機中の車両を間近に見る事ができます。
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お休みしている車両を見ていると日雇い仕事を干されて、怒り心頭になっているN子を思い出して仕方ありません。
「何で私だけ休まされるのよ(`Д´)ノガオー」
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ニューシャトル延伸の歴史を残す「団結小屋」

再びニューシャトルに乗車して、路線の終点である内宿駅へ向かいます。
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1983年に開業した時は大宮~羽貫間の暫定開業で、1駅先にある内宿駅までの延伸は1990年までの月日を要しました。
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「内宿~羽貫」間の高架下には30年前に地権者と左翼活動家が立てこもった「団結小屋」が現在も残っております。
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この場所は当時鉄道側と地権者の間で交渉が難航し、更には左翼活動員の介入により解決の見通しが立たない泥沼化の状況となり、埼玉県は土地収用法に基づく行政代執行に踏み切ります。
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地権者と活動家は激しく反発し団結小屋で立てこもりを実行、それに対して埼玉県警は機動隊を投入、立てこもった人達は公務執行妨害罪で検挙され反対運動は鎮圧されました。
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ニューシャトルの用地売買反対運動は空中権を巡った争いだったので、この土地は鉄道会社の所有ではない私有地の為に、団結小屋は現在も撤去されておりません。
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職場の組合長で活動家でもあり、まとまる話もこじれさせるN子にとっては集会を開くのに最適な場所でしょう。
「来月の決起集会はココに決定(・∀・)」
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