平成初期の頃から構想がありながらも紆余曲折を繰り返しようやく2023年(令和5)に次世代型路面電車(LRT)として開業を果たした「宇都宮ライトレール」
LRTとは「Light Rail Transit」の略称で、低床式車両の活用や軌道・停留場の改良による乗降の容易性や、騒音や振動が少なく快適な乗り心地で人と環境に優しい次世代の交通システム。
一方平成初期の頃には大学卒業までに7年という年月を要し、ようやく社会人になってからも転職を繰り返すLong Range Planning(LRP)が全く無いマズ飯写真の「外吉(がいきち・あだ名)」SNS投稿した写真は餃子らしいのですが、僕にはお稲荷さんに見えて仕方ありません。。
〈目次〉
「宇都宮ライトレール」開業までの沿革
JR宇都宮駅東口から清原工業団地を経由して芳賀・高根沢工業団地までの全長14.6kmを走る「宇都宮ライトレール」の沿線には、大手企業の工場が立ち並び多くの通勤者が行き来するエリア、宇都宮ライトレール開業前には鬼怒川を渡る道路橋を中心に激しい交通渋滞が社会問題になるまで深刻化しておりました。
2001年(平成13)宇都宮駅と鬼怒川左岸地域を接続する新交通システムを次世代型路面電車のLRTを採用する方針を固めます。但し当時は次世代型路面電車を日本で導入するのは前例がなく、宇都宮市と栃木県で意見が対立、更には栃木県最大のバス会社の関東自動車はLRT導入に反対の姿勢で、事業が全く進展せずに年月だけが経っていきました。
やがて栃木県知事がLRT推進派の人に交代、関東自動車は吸収合併により経営陣が一新し、周りはLRT導入について理解を示し始めます。LRTの検討部署も市民に説明・合意を得る事に力を注ぎ、ようやく2015年(平成27)第三セクター企業の「宇都宮ライトレール株式会社」が設立、その後工事の遅れ等もありましたが、2023年(令和5)8月26日に「宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地」が開業しました。
こちらは2001年から全く成長の無い外吉の2023年のSNS投稿
開業から1年「宇都宮ライトライン(車両)」と車窓の風景
ライトラインは使用車両であるHU300形電車の愛称
(Utsunomiya) 300は3車体連接であることに由来、3両編成の全長は軌道法の上限の30mに限りなく近づけた29.52mで路面電車の車両としては最大級の大きさ。
車内は紙の中吊り広告はなく、代わりにデジタルモニター画面が並んでおります。
黄色と黒のスマートでハイテクな低床車両に似合わず、軌道法により(特認を受けない限り)最高速度が時速40 kmに制限されている事もありノンビリとした走行。
車やバスによる渋滞に巻き込まれずにスムーズな移動を可能にしましたが交差点では車やトラックと一緒に停車しなければなりません。
路面電車らしい市街地区間・郊外の高架鉄道区間・工業団地の区間など目まぐるしく変わる車窓の風景を床連接車で味わえるのが宇都宮ライトレール独自の魅力。
宇都宮駅東口から平石間は市街地の道路上に敷設された併用軌道区間、宇都宮ライトレール
はサイドリザベーション方式という併用軌道でありながら柵を設けた専用の道路を走ります。
平石から清陵高校前間は鉄道と同様の専用軌道区間、一気にローカルな風景となり鬼怒川を渡る橋梁は車窓のハイライト。
宇都宮市街地とは打って変わったのどかな田園風景が展開するエリア
清陵高校前からは再び併用軌道区間となり日本を代表する製造業が名を連ねる清原工業団地。 総面積は約388haに達し、内陸型の工業団地としては国内最大級を誇ります。
東京から100㎞圏内というアクセスの良さに、関東平野の北端に位置する広く平らな土地と人口も多く豊富な労働力が確保できる宇都宮は、近くに鬼怒川もあり工業用地として多くの好条件を備えており多くの会社がここに拠点を置いております。
ゆいの杜西から鬼怒通りと併走するライトレール、道路沿いにはレストランやスーパーマーケット・ドラッグストアなど多彩なロードサイド店舗が点在しており、景色は再び市街地となる宇都宮ライトライン。
終点の「芳賀・高根沢工業団地」周辺は本田技研工業関連の工場エリア、2つ手前の「芳賀町工業団地管理センター前停留場」で左に曲がった先にあるV字型の谷は最大60パーミルの急勾配、路面電車はルートの設定次第で自動車では容易であっても、鉄道車両には厳しいレベルの勾配を通らされる事もあるのです。
終点芳賀・高根沢工業団地停留所は、広大な本田技研工業の北門に隣接していて、歩道橋や横断歩道でつながっている。そもそも工場への通勤や訪問用に設置された停留所なので、トイレすら無い最果て感のある停留所。
ちなみに外吉も工業団地は大好きみたい(´・ω・`)
宇都宮ライトレール餃子券利用は峰停留所前の「中華トントン」で
宇都宮ライトレールの乗車券は3種類があります
①一日乗車券 1000円
②一日乗車券+餃子券セット 1300円
③一日乗車券+入浴券&お買い物券 2000円
沿線に数ヶ所購入出来る場所がありますが、宇都宮東口停留所前にある「宇都宮駅東口 定期券うりば」購入するのがスムーズでしょう(営業時間:9:00~19:00)
宇都宮ライトレールはICカードでいずれの扉からも乗降できるセルフ乗降出来る信用乗車の為に、1日乗車券は首からぶら下げての乗降、提携店舗で会計が300円引きになる一見お得に感じる餃子券付1日乗車券ですが、1日乗車券(1000円)を購入して店で正規料金を支払っても変わりないのでは…と思ってしまいます。。
300円引きの餃子券が使える店は全部で8店舗
①宇都宮みんみん 宮みらい店 (宇都宮駅東口 ウツノミヤテラス2F)
②宇都宮餃子館 健太餃子 東口店 (宇都宮駅東口)
③来らっせ 本店 (馬場通り MEGAドン・キホーテ宇都宮店 B1F)
④来らっせ パセオ店 (JR宇都宮駅PASEO 2F)
⑤中華トントン (最寄り停留所:峰)
⑥龍華園 (最寄り停留所:陽東3丁目
⑦らーめん正宗 (最寄り停留所:ゆいの杜西)
⑧満天屋 ゆいの杜店(最寄り停留所:ゆいの杜中央)
宇都宮東口停留所前にあるウツノミヤテラスの2階にある①はタッチパネルの注文で店員は若い女性ばかりの綺麗でお洒落な店内。
餃子のテーマパーク的観光スポットでもある②③そして郊外にありがちな中華チェーン店で手軽に入店出来るのがメリットの⑦⑧
宇都宮ならではのオンリーワンな餃子を食べたいのなら⑤峰停留所前にある「中華トントン」一択で間違いなしですが、行列を覚悟しなければなりません。
回転率はそれほど良くなく11名が前にいる行列に並び餃子にありつけるまで1時間近く昼の直射日光の当たる場所で眩しさに耐えなければなりません。
~営業時間~
昼:平日12:00~13:30・土日祝 12:00~14:30
夜:17:00~20:30(売切れ次第終了)
毎週月曜日定休
ランチメニューは4種類のみ
① びっくり餃子セット 850円
② ジャンボびっくり餃子セット 1,100円
セットにはスープとライスが付きます
③びっくり餃子単品 600円
④ ジャンボびっくり餃子単品 850円
座席はL字のカウンターが12席・2人用のテーブル席が2つ・店内で待機する席が2つあり小綺麗にまとまった厨房に期待が膨らみます。
本日(日曜日)のジャンボびっくり餃子は14時過ぎに売り切れ…目の前でジャンボを頬張る客を横目に見ながら渋々びっくり餃子セットを注文しました。
お腹がすいたのを誤魔化す為に外吉が投稿したマズそうな写真を眺めながら餃子がやって来るのを待ちました。
程なくしてやって来た餃子セットの写真がこちら、餃子よりインパクトのある絶品スープを頂く為に絶対セットの注文がオススメ。
玉子と玉葱のほのかな甘味と具材の旨味がを含んだ絶妙な味加減のスープは絶対にリピート確実の逸品。
カウンターから見る限り店主さんは餃子よりスープに力を入れている様に見えるのです、そんなびっくり餃子タレは外吉の醤油+辛子に対抗して醤油+ニンニクにしました。
そしてお会計時に餃子券を出すのを忘れて店を出てしまいました(>_<)