日雇い現場を長期休暇している古参バイトの梅ちゃん(あだ名)、そして(梅ちゃんの)担当作業を棚ぼた式で引き継ぐ事となった、デカい笑い声が奇妙な裏声で無駄なヤル気アピールだけが取り柄のK田君。
自分では昇格したと思っているのでしょうが、周りからすれば何も変わらずアップデートしていないし、そもそも日雇い仕事に昇格ってあるんですかね??
そんな気持ちで乗った列車は、以前はホリデー快速鎌倉の名称でしたが、2022年秋から特急に格上げとなった「特急鎌倉」K田君同様に料金と車両以外は、アップグレードした点は特にない臨時特急列車(´・ω・`)カマクラ…
〈目次〉
特急鎌倉を予約なしで発車30分前に指定席券を購入と
おおむね通年の土休日に運転されている特急鎌倉の停車駅は
【吉川美南-南越谷-武蔵浦和-北朝霞-新秋津-西国分寺-横浜-北鎌倉-鎌倉】
ホリデー快速鎌倉時代の指定席券は一律530円だったのに対して、特急鎌倉(北朝霞~鎌倉)の指定席料金は1880円、格上げになり随分と値段が上がったものです(乗車料金は別途)。
そんな強気料金で臨時(不定期)の運行形態のせいかあまり人気は無いみたく、発車時刻30分前に自動券売機で購入しても、窓際・通路側グリーン席と空席いっぱいで選び放題。
【指定席→在来線→特急鎌倉】へと進み座席・行先を選択して購入、乗車券込みの切符(3340円)もありますが、僕は指定席券のみ(1880円)を購入して乗車料金はSuicaを使用しました。
人気ナシの特急鎌倉同様に梅ちゃんの後を継いだK田君は、奇妙な笑い声とガサツな性格のせいか職場の女性からは不人気、そして職場を永久追放となった梅ちゃんは毎日がホリデー快速。
「特急鎌倉」E653系は昭和の国鉄特急色
北朝霞駅8:15到着の特急鎌倉は7両編成の全席指定で1号車のみがグリーン席
2024年春にホリデー快速鎌倉の頃から運用していたE257系からE653系に変わり、色は往年の特急を彷彿とさせるクリーム&赤のツートーンカラー。
軽量化可能なアルミ押出形材を使用して、従来の工法では難しかった複雑な車体ラインを実現したのが最大の特徴。
そして従来では難しかった日雇い現場での日数制限以上の勤務を、ドサクサ紛れにすっとぼけながら働く事で実現したK田君ですが、特急鎌倉のガラガラの座席同様に周りの人達からは総スカン。
そんなK田君と一心同体の特急鎌倉は、武蔵野線の新秋津・西国分寺に停車して乗客を拾いながら、いよいよ貨物専用路線に突入していきます。
貨物専用路線(武蔵野南線)を走る特急鎌倉
元々武蔵野線は東京中心部を走る貨物列車を郊外に迂回する目的で建設された貨物線でした。
現在では多くの区間で旅客列車が運転されていますが、一部は当初の計画通り貨物列車の専用線となっております。
旅客列車の起点となる府中本町駅より南側、鶴見~府中本町間の約28kmが通称「武蔵野南線(なんせん)」と呼ばれる区間、特急鎌倉は旅客車両の起点駅である府中本町のホーム脇をかすめて通過して南武線との併走区間に入ります。
多摩川を渡った先で南武線の線路が左カーブして離れていくと、特急鎌倉は路線図には載っていない幻のルート武蔵野南線へ、ですが幻のルートに相応しく殆どの区間がトンネルで車窓は真っ暗な状態が続きます。
かつては旅客化の検討もあった武蔵野南線ですがトンネルが大部分を占め地上駅を作れる場所が数少なく、割と近くを南武線が通っている事もあり、莫大な費用をかけてまで旅客化する必要はないのでしょう。
10分ほど経過した辺りで窓の外が明るくなり、進行方向左窓側のA席からはコンテナが多数置かれた梶ヶ谷貨物ターミナルが見えます。
JR貨物にとって重要なエリアのひとつでもあり年間取扱貨物量は約100万トンでJR貨物全体の約1%を占めており、現在地下ではリニア中央新幹線の地下トンネルが建設中、この工事で発生した土砂は梶ヶ谷貨物ターミナル駅から貨物列車で運び出されております。
この区間で乗務員が指定席に座っている乗客をチェックしておりました、ガラガラだからといって指定席券無しで乗る無銭乗車はやめましょう。
かつては古参の日雇いバイトの梅ちゃんにひれ伏しながら作業しておりましたが、突然の長期休暇により一躍メジャー扱いとなったK田君の日雇い事例もあり、将来は武蔵野南線も旅客幹線として活躍する日もあるのかもしれません。
ちなみにK田君は「あいつ(梅ちゃん)はネチネチとうるさかった…」と今となっては思いきり手のひらを返しております(´・ω・`)
品鶴線を走る特急鎌倉
特急鎌倉は武蔵野南線を離れ横須賀線へと入ります、こちらも東海道本線の貨物支線である「品鶴(ひんかく)線」が元々の名称で、当時横須賀線は大船まで東海道線と同じルートでした。
両路線の大混雑を解消すべく1980年(昭和55)のダイヤ改正で、横須賀線の列車は品鶴線へ迂回させ完全分離、現在に至る運転系統となりました。
一方引きつった様な裏声の笑い声が何とも品格のないK田君、特急鎌倉は武蔵野線本来の起点駅である鶴見を通過して、東海道線との併走区間に入ります。
横須賀線ルートを走行しながらも、横浜駅では何故か東海道線のホームに到着する特急鎌倉。
横浜から大船までは再び同じルートを走る両線、梅ちゃんとK田君の再会もあるのかもしれないと思わせる車窓。
「また一緒に仕事できて嬉しいです」とか言って手のひらを返してくるのでしょうね…K田君(´・ω・`)
そしてガサツで品のないK田君を大船観音みたく慈悲深く見つめる梅ちゃん
大船駅は通過して北鎌倉駅で停車する特急鎌倉、隣の鎌倉駅で終点で夕方に折り返し運行を行います。
鎌倉駅には列車折り返し用の設備が無いのでないため、回送となって隣駅の逗子まで回送、その後大船駅まで戻って、構内の留置線で夕方まで待機します。
梅ちゃんも日雇い現場に復帰して、再びK田君と一緒に作業する事を夢見て自宅で待機中(´・ω・`)カナシイ…