だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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ハラール中華「天山南路 オアシス・ルート」は上板橋にあるウイグル料理店

僕が高校生の時PTA活動の一環として校長先生の主催する「シルクロード研究会」に入会し、週に1回は学校に顔を出していた学歴と学校が大好きで料理が嫌いなウチの母。
「今度校長先生も交えて皆さんでシルクロードに行きましょうね」と見当外れな提案をしていたみたいですが、シルクロードは山あり砂漠ありの険しい道である事を知っているのですかね??どうせどこかの商店街の通り程度にしか思ってないのでしょう…(´・ω・`)

そんな気持ちで訪れた先はシルクロード主要ルートの名を冠したウイグル料理店「天山南路 オアシス・ルート」東武東上線の上板橋駅北口から歩いて4分程の路地の一角にある店は、イスラム教徒の間で食べる事が許された(ハラール)食材で料理するハラール中華の店なのです。
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〈目次〉

「天山南路」シルクロードと縁の深いウイグル料理

シルクロードとは中央アジアを東西に横断する古代の交易路で、陸路・海路を含めいくつかあり主なルートとしては

・西域南道 (漠南路)
中国と西域を結ぶシルクロードの重要な分岐点である敦煌(とんこう)から、さまよえる湖で知られるロプノールの南側を通り、幻の都楼蘭(ろうらん)を経由しタクラマカン砂漠の南側を通るルート、玄奘三蔵(三蔵法師)は復路でマルコ・ポーロは往路で通った記録があります。

・天山南路(西域北道・漠北路)
中国国境にある天山山脈の南麓に沿ってカシュガルからパミール高原を経由する、中国の新疆ウイグル自治区を横断するルート、西域南道とほぼ同じ位の歴史を持ち重要な隊商路として利用されておりました。

・天山北路
トルファンで天山南路と分かれてウルムチを経由し、天山山脈北麓を沿ってイリ川流を越えてかつてあった都市スイアブに至るルート、難所であるタクラマカン砂漠やパミール高原を越える必要がありませんが、北方の遊牧騎馬民族が活動するエリアなので交易路としての利用が制限されており、西域南道・天山南路と比較すると紀元後に新しく開かれたルートでした。
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古来は天山南路の砂漠地帯にあるオアシス都市として栄え、現在は新疆ウイグル自治区においてウルムチ市に次ぐ第二の都市である「コルラ」出身の店主が、2025年1月にオープンしたウイグル料理店「天山南路 オアシス・ルート」。
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ウイグル料理は昔からシルクロードにより香辛料が入った事と、イスラム圏でもある事から戒律に則った食材が使われ、豚肉は使用されず羊肉や牛肉を使った料理が多く見られます。
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ちなみにシルクロードを研究していた料理の嫌いなウチの母に、新疆ウイグル自治区について訊ねると「そんなアフリカの国の事なんて知らない」と返してきました(´・ω・`)
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飲食店では珍しい青を基調とした店内と壁に描かれたイラストがイスラムっぽい異国情緒
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ですが座席に店の材料や私物が置いてあるのは何とも中華クオリティ
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ちなみに店主は漢民族で地元ウイグルにいた頃は、イスラム教徒向けに店で提供する料理をハラール仕様で作っていたみたいです(ネット調べ)。
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17時までランチ営業の天山南路 (オアシス・ルート)でダーパンチー・チャオミーフェンを堪能

ウイグル料理の特徴は香辛料の豊富な使用、ポピュラーなものとなるとやはりラム肉の串焼き(1本・280円)でしょう。
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クミンの香りが食欲をそそる現地ウイグルでは屋台でもよく見かける一品だそうです、羊肉特有の臭みが緩和された柔らかく美味しい肉。
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そしてウイグル発祥の大盤鶏(ダーパンチー)は鶏肉とジャガイモの煮込み料理で、名前の通り大皿に盛られ数名でシェアして食べるのが定番ですが、天山南路では1人用のダーパンチーのランチメニューが用意されております(1280円)。
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鶏肉は骨付きのまま豪快にぶつ切り、ジャガイモ・玉葱・ピーマン・唐辛子と共にスパイシーな味付けで煮込みます。
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骨を取るのが若干面倒くさいですが柔らかく旨味が溢れる鶏肉、ジャガイモはホクホクで玉葱ピーマンはシャキシャキ。
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辛さは控えめでしたが多分日本人向けにしているのでしょう、本場ではラー油や花椒(ホアジャオ)が効いたスパイシーな味わいが特徴みたいです。
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チャオミーフェン(炒米粉)はビーフンを意味する台湾の米粉麺料理ですが、粉モノが多いウイグル料理にも使われており、天山南路定番のチャオミーフェン(新疆炒米粉)は1180円でハーフサイズは680円。
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辛く麺は太く弾力がありもちもちとした食感、太麺ロメスパのナポリタンみたいな外見ですが、味わいは辛い汁なしうどんといった感じです。
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私事で恐縮ですがミートソースや他のスパゲッティを作るのが面倒くさい料理の嫌いなウチの母から「スパゲッティはナポリタンが一番美味しいの!」と子供の頃に洗脳され続けていたトラウマメニュー
ちなみに母の作ったナポリタンがこちらです(↓)
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天山南路(オアシス・ルート)のウイグル水餃子は羊肉

豚肉を使う事が出来ないウイグルの餃子の餡は羊肉で皮はプリッと厚めの手作り水餃子(5個・380円)
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5個だと物足りないという人はランチの餃子セット(1380円)がオススメ、これはラムスープの水餃子が10個程とパイ皮で包んだラム肉の激ウマコラボレーション。
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パイ皮の中身は肉と玉葱でこんな感じ、肉がイイのか調理法がイイのかとにかく臭みのない羊肉には驚きを覚えてしまいます。
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ちなみに料理の嫌いなウチの母はシルクロード研究会で学校に出没した帰り道に、駅前にある中華料理店「みんみん」のお持ち帰り餃子を買ってくるのが日常茶飯事、学校に行く朝は「帰りにみんみん餃子買ってくる」「ミンミンみんみん」としつこく30回位叫んでおりました。

別に母はみんみん餃子が好きだった訳ではなく、有名店で買った食材を少し焼いただけの手抜き料理でごまかしたかっただけなのです。
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そして焼き餃子ばかり食卓に出すウチの母は、当時水餃子の存在は絶対に知らなかった事でしょう、そして餃子の中身が豚肉でも羊肉でも絶対に分からないでしょう。
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母にとっての餃子は焼くだけで済む手抜き料理としての認識でしょうが、シルクロードの舞台であるウイグルは煮て食べる水餃子がメインなのです。
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私事で恐縮ですが餃子を上手く焼く事が出来ない料理の嫌いなウチの母から「餃子は焦げて黒い方が美味しいの!」と子供の頃に洗脳され続けていたトラウマメニュー
ちなみに母の作った餃子がこちらです(↓)
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天山南路 オアシス・ルート
住所:東京都板橋区上板橋3-5-1サンハイツ上板1F
電話:080-6680-2703
URL:https://www.mystyle-aj.com/
営業時間:11:00〜22:00(ランチは17:00まで)
定休日:月曜日