いつも迷彩服を着て働く日雇いバイトの抜作(ぬけさく・あだ名)、戦場の国境地帯で戦っている兵士のつもりなのでしょうが、端から見ると境界知能のオッサンで歯がたった1本しかありません。
そんな抜作に先日好きな寿司ネタを訊ねたところ「ネギトロ!」と滑舌の悪い声で返してきました、トロはマグロの高級部位ですがネギトロはマグロのすき身などを叩いてネギと混ぜた食材、やはり歯が1本だけなので柔らかい食感を求めつつも、トロを食する経済的余裕が無いのかもしれません。
「普通は好きな寿司ネタと聞かれたら魚の名のつくネタを言うだろうに」と憤りながら向かった先は、北千住駅から徒歩10分ほどの場所にある「双子鮨」でした。ボコボコになったトタン看板とボロボロ(失礼)の店構えが、僕には抜作の姿と重なり合ってしまい仕方ありません。 
〈目次〉
とんねるずや北川景子も訪れた双子鮨
千住龍田町にある大門商店街の一角に佇む「双子鮨」創業60年以上を経た年季のある外観は入り辛い雰囲気を醸し出しておりますが、かつてはTV番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」で、きたなシュラン二つ星にも認定された穴場店。
定休日は火曜で営業時間は11:30~19:40ですが、寿司飯がなくなり次第閉店となることもあり早めの来店がオススメ、外観の渋さと味のギャップも魅力のひとつでもあります。
特徴としては良い寿司を手頃に”提供するスタンスで海鮮丼が850円からという破格の価格、かつては学生は大盛り無料というサービスも行われておりましたが、現在は物価高の影響により中止しております。
店内はカウンター6席と4人座れる小上がりが1卓
壁には訪れた数々の芸能人の写真やサインがあり「火曜サプライズ」でDAIGOと北川景子が初めて出会ったお店としても有名な双子鮨、握りを食べたDAIGOはMCの石塚英彦に感想を求められ「SNSN」とDAI語で答えます(意味は新鮮)これに北川景子は顔を隠すレベルで大爆笑。
更にはまぐろをロックに食べる「まぐROCK食い」を披露したDAIGO、石塚英彦から「北川さんもやってみて」という振りが飛んでDAIGOとともに並びまぐROCK食いをしたそうです。
抜作もここへ来て握りを食べて今からでも遅くないのでお笑い芸人を目指したらイイでしょう
絶品メニューの双子鮨の握り特上(2500円)
人気メニューはお手頃価格ながらネタがドッサリの海鮮丼ですが、今日はDAIGOと抜作を意識して握り鮨の特上(2500円)を注文しました。
~にぎり~
並寿司 1600円
上寿司 2000円
特上寿司 2500円
まぐろ握り 1800円
中トロ握り 4000円
【特上寿司】
(写真上左から)トロ・真鯛・赤身・えび
(写真下左から)玉子・イクラ・ウニ・穴子・ネギトロ巻き
まずは玉子を食べながら思い出すのは、先日に日雇い現場で帯掛け作業が出来なくて交代となり、帯掛機の前で商品を10個だけ数える作業をしていた抜作。
写真引用:自動帯掛機 UP-240 | 株式会社ユウコス
帯掛けの後で商品を完全包装するのですが、抜作は完全包装はおろか、通称「海苔巻き」と言われている簡易包装すら出来ません。
写真引用:ギフト包装有料について|ご当地レトルトカレー通販専門店【カレースタジアム】
そして食べたお寿司の数は数えられるのですが、商品の数はたまに間違えて流してしまい、周りから「あいつは数も数えられない」と揶揄される始末。
しまいには別作業を終了した当ブログ最多キャラの日雇いバイト「K田君(略名)」が抜作の場所に乱入して来ますが、彼に繊細な白身魚である鯛の味なんか分かりっこありません。
香ばしく炙られた穴子に甘めの秘伝タレがたっぷりの絶品ネタですが、K田君だったらこれにたっぷりと醤油を浸して食べる事でしょう(´・ω・`)
社員にガリガリと怒鳴られていつもの如くショボンとなる抜作とK田君、2人は本来なら捨てられる部位を主原料としているネギトロと一心同体なのです。
時間の重みが店のアイデンティティとなり多くの訪問者の記憶に残る双子鮨、そして時給で働き多くの発注者からクレーム記録として残る抜作とK田君。
北千住駅へ向かう帰り道で、抜作が好みそうな防衛省自衛隊東京地方協力本部を見つけました(´・ω・`)
双子鮨
住所:東京都足立区千住龍田町16-7
電話:03-3881-9732
営業時間:11:30~19:40
定休日:火曜日