お疲れ様!4/1以降で都合のいい日に飲みに行きませんか?
またもやかつての職場の日雇いバイト「惚れオヤジ(あだ名)」から飲み会のメールが来ました、どうせ「好きになっちゃってさ…」とか脈ナシのノロケ話を延々と聞かされるのでしょう、今回も「週末は遠くにいるから行けません」と断る既成事実を作る為に向かった先は、山形県にある山寺の通称で知られる宝珠山立石寺(りっしやくじ)。
※写真は奥之院の隣にある大仏殿
山寺(立石寺)は山全体が修行と信仰の場になっており、1015段ある階段を登って奥之院を目指す参拝ルート、1段ごとに踏みしめながら登って行く事で、煩悩を落としていき正しい人間になっていくと言われておりますが性格の悪い僕でも大丈夫でしょうか?(´・ω・`)
〈目次〉
山寺(立石寺)は山寺駅から徒歩7分
JR仙山線「山寺駅」で下車、秘境感漂うビジュアルの寺ですが、駅ホームからも山寺の巨石が見える位の割と駅チカなお寺なのです。
山寺駅の改札口のすぐ右にコインロッカーがあるので、荷物が多めな人はここに預けてから長い階段(石段)を登るのがオススメ。
駅前にある建物は「山寺ホテル」として明治35年頃建てられました、現在は「やまがたレトロ館」として、山寺の歴史や昭和の資料などを紹介する資料館となっております。
開館時間:10:00~16:00 (無料)
休館期間:冬季休館
山寺登山口へのアクセスは、山寺ホテル前を右折して、左手に見える橋を渡りまた右折。
観光地っぽい飲食店が立ち並んでいるので分かりやすいルート、僕は登山口近くの「信敬坊」というお店で蕎麦を頂きました。
オススメのいも煮そば大盛(1300円)を注文、山形県産の蕎麦粉「でわかおり」を自家製麺したオンリーワンの麺は太くコシがある僕好みの食感。
更に里芋と牛肉のハーモニーがとても新鮮、普段お店で食べる蕎麦は量が少なくて物足りない食後が多い僕なのですが、いも煮そばはお腹いっぱいで大満足(^_^)ノ
手持ちが無ければここで飲料も購入出来ます。ちなみに山寺山頂の自販機はボッ○クリ価格なので要注意 ↓
山寺の階段の注意点
1015段ある石段は割と緩やかで、歩き慣れしている人であれば難なく頂上(奥之院)まで行けるコースですが
注意点:柵なし崖っぷちの場所があったり
注意点:天候によっては足元が滑りやすかったりします
ここが公道に面している登山口ですが、根本中堂・宝物殿等を通り過ぎた先にある山門が実際の入口でここは序章コース、山門まではゆっくり参拝して休みながら体力を温存させましょう。
因みに山門からの本編コースは750段辺りの地点まで腰掛ける場所すらありません(>_<)
山寺(立石寺)は860年清和天皇の勅願によって慈覚大師が開いた天台宗の寺、登山口を登った正面の大きな建物は、国指定重要文化財の「根本中堂」惚れオヤジも職場で自身を重要人物であると自負しているみたいですが
女性の後ろから階段を登りながら鼻の下を伸ばしているセクハラ寸前の要注意人物。因みに根本中堂は200円で内覧が出来ますが、撮影不可なのでスルー。
左手に見えるのは松尾芭蕉と弟子の曽良、芭蕉は「奥の細道」で山寺に立ち寄って"閑さや岩にしみ入る蝉の声"の有名な句を詠みました
"静けさで茸にシミ入る股のぞき" 惚れオヤジ
「仕事が出来るんですね」女性バイトの社交辞令を真に受けて自分に好意があると大きな勘違いをする惚れオヤジ、そしてコイツは甘やかしとけば全力で尻尾を振ってくると高を括っている社員連中も同罪、念仏堂(修業道場)に行って皆で座禅を組みながら己の愚と向かい合うべきなのです。
いよいよ山門の入口で300円を支払って入山、気になる石段の所要時間は途中立ち止まらず足早に登れば20分程度。
携帯の電波はバッチリ入りますが(当方au)、惚れオヤジには「(電波は圏外で)メールは届かなかったよ」と嘘八百をかますつもりです。
因みに惚れオヤジは「自分に嘘はつけない」が口癖ですが、職場で連絡先すら教えて貰えなかった女性に腹いせで、犬猿の仲の金ちゃんと手を組み嫌がらせをした黒歴史があります。
振られた腹いせに嫌がらせの時点で思いっきり圏外ですが、何事も周りに依存してばかりで単独行動が出来ないのです(´・ω・`)
最近は週1で来る日雇いバイトの彩ちゃん(仮名)がお気に入りらしく「最近良く目が合うんだよね」とノロケておりますが、彩ちゃんからしてみればネチっこい視線に身の危険を感じてしまうのでしょう。。
そんな惚れオヤジを庇ってえこひいきする社員「あいつは心がキレイだからな」
弥陀洞(みだほら)
ながい歳月の風雨が直立した岩をけずり、阿弥陀如来の姿をつくり出した。一丈六尺(約4.8m)の姿から丈六の阿弥陀ともいい、仏のお姿に見ることができる人には、幸福がおとずれるという。
仏のお姿には全然見えません…僕は惚れオヤジとは違って心が汚れているのでしょう。。
休憩ベンチがあるのは性相院そして修業の岩場は立入禁止
芭蕉の句をしたためた短冊をこの地に埋めて石塚を建てた「せみ塚」は右上に小さく写っている石碑です(x_x)
仁王門は左右に安置された仁王尊像は邪心を持ったものは登ってはならないと睨み付け、更には後方の閻魔王がこの門を通る人達の過去の行いを記録するそうですが、連絡先すら教えて貰えず玉砕のパターンは過去の恋愛にカウントされるのでしょうか??
観明院横の階段は先も見えず休憩ベンチも無く苦しい場所、ここで700段を越えた辺りですがビルに置き換えれば30~35階程度の階段数との事、普通は30階まで階段なんか使いませんよね。。
ようやく休憩ベンチのある性相院前に到着、右は奥之院で左は五大堂(展望)ですが、僕は奥之院を行った後に開山堂と五大堂を目指しました。
性相院(しょうそういん)と書かれた看板(扁額)を見てニヤニヤする惚れオヤジの顔を妄想してしまいます。
性相院ボッタクリ自販機の先には「これより先は修業の場所につき危険ですので一般客の登山を禁止します」と立て看板。
正面の岩に巌をかさねた岩場は、釈迦ヶ峰(しゃかがみね)といい、危険な岩場を通って、お釈迦さまのみもとにいたる行場で出世や欲望のための修行者が、岩場から転落死したことも多かったと伝えられており、今では修行者以外の登山を禁じております。
現在でもここで修業をする人がいるのですね…そして真剣に徳を積んで修業しても1回でもツルッと滑ってしまえばダークサイド堕ち扱い。。
「みんな世渡りが下手だね」好きな女性から連絡先を教えて貰えなかった腹いせに嫌がらせをしても転落する事無くのさばる惚れオヤジは職場共々ダークサイド(´・ω・`)
山寺山頂付近の重要文化財と開山堂からの眺望
左手に金乗院を見ながら登る石段が奥之院までのラスト階段
最奥部でラスボスが生息していそうな佇まいのある奥之院は正式には如法堂という写経道場で建物は明治5年に再建されました。
「あいつは中卒だからな」と職場の川ちゃんを小馬鹿にする惚れオヤジですが自分も定時制高校卒、今からでも遅くないのでここで一緒に写経に励むべきでしょう。
奥之院近くにある「立石寺三重小塔」は重要文化財、こんな岩のどこがイイのか?と疑問に思っていたら、中にある高さ2.5mの木造小塔がお宝なのでした(後で知りました)
そしてもう1つのラスト階段五山堂に移動、緩やかな連絡路(?)は開山堂に続いております。
開山堂(右)は立石寺を開いた慈覚大師のお堂で大師の木造の尊像が安置され建物は1851年(嘉永4)の再建、そして小さな赤い堂(左)は写経を納める納経堂で山寺のなかでも最も古い建物で1599年(慶長4)の建立。
山頂の五大堂からの眺めは抜群、先程下車した山寺駅や蕎麦屋が真下に、そして遠くには奥羽山脈が見え、長い石段を登った充実感を感じる眺めです。
惚れオヤジも【日雇い現場→パチンコ屋→自宅】【好きになっちゃった→連絡先を拒否られる→嫌がらせ】ループから脱して山寺を参拝し石段を登って煩悩を消し去るべきなのでしょう。
貴重な文化財に下品な落書きをする人達は山寺に参拝する資格が無いのです。
あっ‥これは間違いなく惚れオヤジの落書き(ノД`)
宝珠山 立石寺(山寺)
住所:山形県山形市山寺4456-1
電話:023-695-2843
H.P.:https://www.rissyakuji.jp/index.html
営業時間:4月~11月8:00~17:00・12月~3月8:00~16:00 (気象状況により閉門が早まる場合あり)
入山料:大人300円