多くの人達から苦情がありついには職場を永久追放になってしまった日雇いバイトのゴーヒー(あだ名)、現在は他の現場で働いているらしく「分かるか?オレはブロックされてんだよ!」と皆にしつこく語りかけているみたい。。
ブロックは解除するのが可能ですが永久追放は金輪際(職場に)出入りが不可能な事をゴーヒーに優しく諭してあげる人は新しい職場にいるのでしょうか??
そんな気持ちで訪れた先はJR木更津駅の4番線ホーム、ここは千葉県のJRで唯一の非電化路線「久留里線」が発着するホームなのです。
2022年7月にJR東日本は利用者が少ない路線と区間を対象に収支の状況を公表、結果は都内近郊路線でありながら久留里線「久留里~上総亀山」間が、100円の運賃収入を得るのに15546円の費用がかかる「営業係数ワースト1」の座を獲得して一躍注目の的になった区間。
現在JR東日本は検討会議を開いて存続を求める地元住民との話し合いを行っておりますが、廃止は仕方なしの風潮になっている今日この頃。組織から三行半を突き付けられる事がどれほど辛い事か…もう久留里線とゴーヒーは一心同体状態。
〈目次〉
Suica・PASUMO非対応の久留里線は「休日おでかけパス」利用がオススメ
久留里線はSuicaやPASUMO等のIC乗車カードは使えません
ICカードで乗車して久留里線の駅(木更津以外)で降りた場合、改札で出場記録を付けられないのでキセル状態になってしまいます。
そんな場合は駅に置いてある有人窓口で先のSuica・PASMO処理連絡票を利用して、降車する駅の有人窓口で理由を説明する面倒くさい事態になるのは必至。乗車している列車がワンマンでは無くツーマンであれば巡回する車掌に事情を相談するのも良いでしょう。
土日で運賃の元が取れるのであれば「休日おでかけパス(2720円)」を購入して、乗り放題状態で久留里線を楽しむのがオススメ。
ICカードが使えないワースト赤字区間「久留里~上総亀山」ですが、ちゃっかり都内近郊区間であり休日おでかけパス利用区間でもあります。
イラスト引用先:おトクなきっぷ:JR東日本
※「のんびりホリデーSuicaパス」はSuica未対応のため利用できません
地元では「パー線」と呼ばれている久留里線
元々県営の軽便鉄道として木更津駅から久留里駅まで開通、その後国有化となって上総亀山駅まで延伸した久留里線。
木原線(現・いすみ鉄道いすみ線)と接続する計画がありましたが、1934年(昭和9)に木原線と小湊鉄道線が上総中野駅で接続、結果この両線が房総半島の東西を横断する路線となりました。
そんな経緯もあり終点駅が他の路線と接続しない盲腸線となり、首都圏近郊とは思えないほど閑静なローカル線となってしまった不憫な久留里線。
そして地元では「パー線」と呼ばれ親しまれている久留里線、これは「くるり→くるくるパー→パー線」と語呂の似ている説
はたまた沿線高校の偏差値が低くてくるくるパーの学生が乗車している説
木更津から出て→袖ヶ浦→木更津→君津と線路図上で螺旋状に線路が走っている説
汽笛の音が「パーン」と鳴るからと色々な由来の説があるパー線
ゴーヒーは職場を永久追放後「伝説の男」という嘲笑じみた俗称で皆に語り継がれております。
地元民から「パー線」と呼ばれる久留里線と、職場の皆から「伝説の男」と呼ばれるゴーヒーは一心同体「分かるか!オレはブロックされてんだよ!」(`Д´)ノガオー
久留里~上総亀山の下り列車本数は1日8本
久留里駅のホームは1線スルー構造で上総亀山行きは殆ど1番線を使用、日中の列車は殆どが当駅止まりなので1番線と2番線を交互に使用します。
久留里線を走る車両はキハE130系100番台、正面が白地に黄色と緑色で側面の乗降扉は黄色、窓部分は明るい青と緑とカラフルな車体。E130系の0番台(水郡線)と500番台(八戸線)は寒冷地仕様で100番台が暖地向け仕様の気動車。
久留里駅から平山駅・上総松丘駅を経て終点の上総亀山駅に至る9.6kmの区間は、朝と夕方を中心に下り列車が1日8本と上り列車が1日9本運行されているのみ、これでも本日は大入り満員の車内なのでしょう。
久留里駅を出た途端に墓地が現れてドン引き、そしてやたら木の枝が列車に当たってパチパチ音がするのです(x_x)
車窓はのどかな田園風景から小高い山々へと変化していき、上総松丘駅を過ぎると車窓はさらに険しくなり、トンネルも多く線路は山間を縫う様に走りながら終点の上総亀山駅に到着します。
この区間は戦時中に不要不急線として休止され戦後に復活、その後も1968年(昭和43)の赤字ローカル線廃止勧告(赤字83線)を、将来性があるという理由でギリギリ免れましたが、その後も度々存廃を論議されております。
職場の社員から何度も「出禁にする」と言われ続け、最後には永久追放となったゴーヒーとこの区間は一心同体。
終点の上総亀山駅は他の路線と接続しておらず線路はここで終わり、ゴーヒーの職場最後の日と重ね合わしてしまい、涙なしには見られない光景です。
日中は5時間半待ちの上総亀山駅
列車は8:33に上総亀山駅に到着し15分後の8:48に木更津行きの折り返し列車として出発、殆どの乗客は再び折り返し列車に乗って久留里方面に戻っていきます。
何故なら次の列車は14:27発、もし乗り遅れた場合は、店ひとつない無人駅で5時間半も黄昏る事になるからです。
ちなみに僕は乗り遅れました(x_x)
そんな時には駅から徒歩100分(往復200分)の場所にあるハート型の光が差し込むことで話題の「濃溝の滝」を目指すのも一興かも知れません。
駅から10分程の場所にある亀山ダムを越え更に片倉ダムも越える長い道程、バス便は無く駅前にはタクシーも無かったので歩いていくしかありません。
距離は約8kmで途中歩道の無い県道もあり難易度はかなり高め、恋人と歩いて行くアクセスはやめた方が賢明でしょう。
清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)は、豊かな自然に囲まれた遊歩道が整備され四季折々の魅力ある隠れた秘境。
洞窟の中に差し込む日の光がスポットライトのように岩肌と川面を照らし出し、時間の経過や季節の変化と共に様々な自然の美しさを描き出す幻想的な場所。
ゴーヒーはかつて職場で好きな女性がいたのですが、直接連絡先を渡す勇気がなく知人の女性に「彼女に渡しといて…」と言付けた噴飯物の過去があります。
知人女性は紙に書かれたゴーヒーの連絡先を渡したのですが彼女はその場で捨てたらしくもうブロック以前の問題。。
そんな現実を知らずに好きな女性からの連絡を待ち続けるゴーヒー、本日の滝の光はゴーヒーの恋と同じくハート形ではありませんでした。。
ゴーヒー「分かるか!オレはブロックされてんだよ!」(ノД`)カナシイ