だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


スポンサードリンク

歴史を感じる「旧岩崎邸庭園」は事前予約なし【館内写真撮影が可能な平日訪問がおすすめ】

サラリーマン時代に会社の同僚だった「赤い彗星のシゲ(あだ名)」はネームバリューに弱く権力には盲従するタイプ、そして滑舌が悪い鼻声で、汐留(しおどめ)と東雲(しののめ)の発音が全く同じに聞こえてしまいます(´・ω・`) 

そんなとある日に「赤い彗星のシゲ」はエレガンス(ブランド名)担当に抜擢され喜び勇んで出撃しますが、先方からは「御社はウチを馬鹿にしているのか?」と言われる始末…どうやらエレガンスと言っているつもりが相手には「ヘキサゴン」と聞こえてしまったみたい(´・ω・`)
シゲと昔のサラリーマン時代を懐かしみながら訪れた先は、台東区池之端にある「旧岩崎邸庭園」三菱財閥創業者である岩崎彌太郎の長男で三菱3代目社長の岩崎久彌(ひさや)の本邸として1896年(明治29)に造てられました。
f:id:earth720105:20230605192123j:image

仮にシゲが三菱グループ会社に営業に行く事があったら、相手には三菱が「デリヘル」に聞こえてしまい(以下略💧)
f:id:earth720105:20230605191625j:image

〈目次〉

旧岩崎邸庭園にはバラはありません

シゲに似た外人(真ん中)と仲間達がバラ庭園の前で微笑むビジュアルを想像してしまいがちな旧岩崎邸庭園ですが
f:id:earth720105:20230605191715j:image画像引用先:https://www.amazon.co.jp/Love-So-Fine/dp/B0084FIHW6

バラがあるのは古河庭園です
手元に古河庭園の写真が無かったので、当ブログでお馴染みの「御朱印ガール(あだ名)」のインスタ投稿から抜粋。
f:id:earth720105:20230605191839j:image

ヤシの木に似たシュロの木がある玄関は何となくシゲの南国テイストなルックスにマッチした洋館、シゲも権力者に尻尾を振りながら上級国民の仲間入りする事を夢見ているのでしょう。
f:id:earth720105:20230605192103j:image

その前にエレガンス担当という言葉が似合う事が先決問題だったのですけど
f:id:earth720105:20230605192821j:image

「旧岩崎邸庭園」建物内の写真撮影は平日のみで事前予約なし

入場料は大人400円(事前予約は不要ですが混雑時には待つ場合もあります)
比較的混雑もなく建物内の撮影が可能な平日の訪問がオススメ
f:id:earth720105:20230605192836j:image

以下の日の館内撮影はご遠慮ください
・土曜・日曜・祝日
・無料入園日・正月開園(1月2・3日)
・上記以外で園内が混雑することが予想される日
f:id:earth720105:20230605193650j:image

また平日の館内撮影においても事故防止や文化財保護のため、撮影に関して制限や禁止事項があります
・人物を中心とした撮影(モデル撮影など)
・建物内でのフラッシュを使用した撮影
・階段や踊り場上での撮影
・他のお客様の観覧の妨げとなる撮影
f:id:earth720105:20230605193733j:image

見学においての禁止事項もあります
・館内は冷房設備がありません。
・館内は飲食ができません。
・靴を脱いで見学するので靴下着用で裸足はご遠慮下さい(スリッパ・室内履きも安全上と畳保護のためNG)。
・階段の手すり以外には手を触れないでください。
f:id:earth720105:20230605195145j:image

旧岩崎邸庭園敷地は、江戸時代には越後高田藩榊原康政の屋敷でした、 明治時代に新政府へ上地された後に初代三菱社長の岩崎彌太郎が買い取りましたが家を建てる前に亡くなってしまい、その遺志を継いで建築して住まいにしたのは岩崎久彌。
f:id:earth720105:20230605195259j:image

ですが太平洋戦争後GHQによる財閥解体政策で岩崎久彌は3人の息子と共に財閥家族に指定され三菱傘下企業の全役職を辞任、千葉県の別邸で引退生活を送る事になり本邸はGHQに接収されてしまいます。
f:id:earth720105:20230605200658j:image

往時には約15000坪の敷地に20棟もの建物が並んでいましたが、現在は3分の1の敷地となり現存する建物は洋館・和館・撞球(ビリヤード)室の3棟のみ。
f:id:earth720105:20230605193835j:image

イギリス人建築家のジョサイア・コンドルによって設計・建築された洋館は、力強い重厚感や家具に細工が施され17世紀のイギリスで開花したジャコビアン様式の装飾が随所に見られます。
f:id:earth720105:20230605200447j:image

前期ジャコビアン様式は前時代のエリザベス様式の影響を受けつつも装飾に自由さがあり、後期ジャコビアン様式は更に前時代の華美で享楽的なバロックが復活したスタイル。
f:id:earth720105:20230605200415j:image

エレガンス担当が似合わないと揶揄されていたシゲも今更ながらですが館内を巡りじっくりと勉強するべきなのでしょう。
f:id:earth720105:20230605200511j:image

2階のベランダから見える広大な庭と重厚な装飾には目を奪われてしまいます。
f:id:earth720105:20230605201947j:image

当時シゲは出会い系サイトに登録し1人の女性と仲良くなったのですが当時は写メもないテキスト(文字)のみのやりとりで相手の女性の外見が分からないまま仲良くなり。
f:id:earth720105:20230605202000j:image

何とか出会いにこぎつけて指定の場所で待ち合わせ、シゲの目の前に現れたのは体重3桁オーバーの重厚な女性でした。
f:id:earth720105:20230605202010j:image

旧岩崎邸庭園和館のカフェ

社内で一番浴衣姿の似合っていたシゲはやっぱり洋館より和館がお似合い
f:id:earth720105:20230606073838j:image

洋館と繋がっている和館は当時建坪550坪に及び、洋館を遥かにしのぐ規模を誇っておりましたが現在は大広間の1棟だけが残ってます。
f:id:earth720105:20230606073904j:image

GHQの接収後は日本政府の所有になり、裁判所の書記官研修所として利用されましたが、職員増員の都合上殆どの和館を取り壊して土地を売却、敷地は当時の3分の1ほどになってしまいました。
f:id:earth720105:20230606073925j:image

「これで3分の1か~(`Д´)ノ」と叫びたくなってしまう和館ですが、岩崎久彌が手がけた小岩井牧場のスイーツが楽しめる茶屋があります。
f:id:earth720105:20230606073945j:image

小岩井農場は 1891年(明治24)当時の鉄道庁長官・井上勝が岩手山南麗の広大な荒地を目にして大農場を拓くという夢を抱き小野義真 (日本鉄道会社副社長)・ 岩崎彌之助(三菱第2代社長)と共同で開設しました「小岩井」という名前は小野・岩崎・井上の名字から1字ずつを取って「小岩井」と命名したものです。
1899年 (明治32) 岩崎久彌が農場経営を引き継ぎ農牧に情熱を傾け、事業拡大や経営の安定・多角化を実現しました。
f:id:earth720105:20230606080008j:image

小岩井キャラメルシュークリームセット(飲み物付) 850円
小岩井チーズケーキセットセット(飲み物付) 850円
抹茶練りきりセット 850円
コーヒーフロート 750円
f:id:earth720105:20230606080040j:image

洋館に比べてあんまり面白く無いから茶室でも作ったのでしょうか??
f:id:earth720105:20230606080144j:image

こんな和室がいくつかあったらちょっと位は壊してもイイやとなってしまう気持ちは何となくわかります(´・ω・`)
f:id:earth720105:20230606080416j:image

ちなみにシゲのFacebookプロフィール写真は、洋風でカフェ好きの洒落ている男をアピールしておりますが、出会い系目当ての下心が見え見え。。
f:id:earth720105:20230606074107j:image

当時としては珍しいスイスの山小屋風の木造建築は撞球室(ビリヤード場)洋館の地下室と地下通路で繋がっておりますが残念ながら中に入る事は出来ません。
f:id:earth720105:20230606080204j:image

1961年(昭和36)に洋館と撞球室、1969年(昭和44)に和館大広間、1999年(平成11)に敷地全体がそれぞれ重要文化財に指定されました。
f:id:earth720105:20230606080217j:image

三菱グループでは三菱商号に対する執着が強く、他社との合併後も三菱の冠を残す事に拘りを持ってきた歴史があります。
f:id:earth720105:20230606123732j:image

ですが近年は経営不振に陥った三菱石油が日本石油に救済合併された時に(1999年)社名は日石三菱となりましたが3年後には新日本石油と改称、その後も合併を重ねて現在はENEOSホールディングスとなってしまい三菱の名残はありません。
f:id:earth720105:20230606123756j:image

更には岩崎久彌の孫である岩崎寛弥に実子がいないまま他界したため、現在岩崎家嫡系は断絶の危機。
f:id:earth720105:20230606123815j:image

ここはひとつ「赤い彗星のシゲ」が養子縁組に名乗り出て、社名も三菱エレガンスシゲホールディングス(MESH)と改称するべきなのでしょう。
f:id:earth720105:20230606123832j:image

「本社はしおのめ~~(・∀・)」 汐留?東雲?
f:id:earth720105:20230606123845j:image

旧岩崎邸庭園へのアクセス

東京メトロ千代田線「湯島(C13)」下車・徒歩3分
東京メトロ銀座線「上野広小路(G15)」下車・徒歩10分
都営地下鉄大江戸線「上野御徒町(E09)」下車・徒歩10分
JR山手線・京浜東北線「御徒町」下車・徒歩15分

都道452号と仲町通りが交わる「天神下交差点」のひとつ先にある狭い路地を入ります
f:id:earth720105:20230606075938j:image

シゲが浴衣姿で出てきそうな渋い日本家屋を左に曲がれば旧岩崎邸庭園入口
f:id:earth720105:20230606075922j:image

真っ直ぐ行けば赤い彗星のシゲの代名詞「エレガンス」が店名のラブホテル(ノД`)
f:id:earth720105:20230606075908j:image

旧岩崎邸庭園
住所:東京都台東区池之端1-3-45
電話:03-3823-8340
H.P.:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html
営業時間9:00~17:00(入園受付は16:30まで)
休業日:年末年始
入園料:400円(一般)
無料公開日:5月4日・10月1日