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都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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法起寺(ほうきじ)の三重塔は斑鳩三塔の1つで高さ約24mの国宝

現在では聖徳太子が実在していなかった人物という説が論じられおります
文部科学省は2022年度の歴史教科書の検定基準を改訂し「厩戸王(聖徳太子)」と表記するように変更しました。これは聖徳太子が実在したのか架空の人物なのか、明確に判断できないことを踏まえた措置でしょう。

〈聖徳太子が実在しなかった説の主たるものは〉
・「古事記」「日本書紀」などの文献に残されている聖徳太子の記述は、1世紀以上も経ってから書かれた物である。
・古事記の編纂を命じた天武天皇は、厩戸王と同時代に行われた数々の政策を誇大評価し「聖徳太子」という架空の人物を作り上げ、神代から続く自らの血筋の優位性と統治者であるという正統性をアピールしたかった。
・聖徳太子によって建立されたとされる法隆寺などの遺跡は、聖徳太子の死後数十年から数世紀を経て建てられた可能性がある。
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お馴染みの聖徳太子像ですが左側の皇子のつまらなそうな顔が、職場で責任者には媚びへつらいながらも、心の中では謀反を起こす気満々の日雇いバイト「コウモリ(あだ名)」に思えて仕方ありません。
f:id:earth720105:20240106202624j:imageイラスト引用先:【探訪】聖徳太子と法隆寺展 ①太子のお顔 – 美術展ナビ

〈目次〉

法隆寺・法輪寺・法起寺の塔は斑鳩三塔

法隆寺の創建は607年で聖徳太子が父である用明天皇の病気平癒を祈って建立したと教科書で習った僕ですが
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近年の研究では、創建当時の法隆寺は670年の火災で焼失したと考えられており、現在の法隆寺は7世紀末から8世紀初頭にかけて再建されたものであるという説もあります。
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法隆寺再建説が一般的になれば、706年に創建され大修理を繰り返しながらも現存する法起寺三重塔が、法隆寺五重塔を押しのけて日本最古の塔として名乗りをあげる可能性もあるかも知れません。
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ですが存在感が希薄で周りの景色と同化しまくっている三重塔より、圧倒的な存在感を放つ法隆寺の五重塔を支持する多くの人達が絶対に認めない事でしょう(´・ω・`)
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ちなみにコウモリの日本史的興味は成り上がりストーリーに憧れての豊臣秀吉一択(´・ω・`)
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斑鳩三塔のもう1つ「法輪寺三重塔」は、7世紀末に創建され明治時代には国宝に指定されましたが1944年(昭和19)の落雷で焼失、現在の塔は1975年(昭和50)に再建されたものです。
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斑鳩の里巡りは法隆寺~法輪寺~法起寺のコースがおすすめ

斑鳩の里は奈良県生駒郡斑鳩町にある古都で、古代の飛鳥時代には政治と仏教の中心地で、数々の寺院が建立し仏教の布教が進んだ重要な場所でした。
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世界遺産の法隆寺から法輪寺そして法起寺と回るコースが所々に親切な案内標識もあり、距離も把握出来て迷う事なくたどり着ける筈です。
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まぁ…僕は少しだけ迷いましたが(´・ω・`)
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法輪寺は斑鳩の北方・三井(みい)の地に位置することから三井寺とも呼ばれ、創建には2説があり、1つは622年に聖徳太子の病気平癒を願い息子の山背大兄王が建立したという説、もう1つは670年の斑鳩寺焼失後に建立したという説です。
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戦後に行われた発掘調査から、法隆寺式伽藍(がらん・寺院の建物の総称)配置で出土瓦の文様が法隆寺と類似することが判明、このことから7世紀末頃には寺観が整ったとみられております。
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7世紀の創建十一体の仏像が一堂に会する講堂の見学には拝観料500円が必要で、建物内は撮影NGですが、見応えのある仏像が安置してあります。
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https://ikaruga-horinji.or.jp/about/statue/
作業ミスを指摘されてすっとぼけているコウモリの顔みたいな仏像もありました(´・ω・`)
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法起寺の読み方は「ほうきじ?」「ほっきじ?」

法起寺の拝観料は300円

両方の読み方がある法起寺ですが、1993年(平成5)の世界遺産登録時に、法隆寺の「ほう」と一貫性を持たせる為「ほうきじ」が正式な読み方となりました。
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法隆寺の陰に隠れながらも、どさくさ紛れに世界遺産になってしまう所が何ともコウモリっぽい法起寺。
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聖徳太子ゆかりの岡本宮を息子の山背大兄王が638年に寺にして創建したと伝わっており、金堂と塔の位置が法隆寺と逆になった法起寺式と呼ばれる配置、写真はかつて金堂のあった場所に創建された聖天堂。
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創建当時の建物としては706年完成の高さ24mの三重塔のみであり、現存する三重塔の中ではわが国最古の国宝、塔の柱間は法隆寺五重塔の初重・三重・五重とそれぞれ同じ寸法で模したと考えられております。
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残念ながらやっぱりこちらが後から創建された可能性大なのですね(ノД`)
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ですが知名度が低い割(失礼💧)には世界遺産登録の国宝ありで勘違いっぷりが何ともコウモリっぽい法起寺。
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かつては講堂の本尊にありましたが現在は収蔵庫に安置している「木造十一面観音菩薩立像」建物の写真はOKだけど仏さんの写真はNGとの事なので撮影は控えました。
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法起寺 | 聖徳宗総本山 法隆寺

隣には民家があります…三重塔とは違って築40年(多分)のコウモリと同い年の家屋はもうボロボロ(ノД`)
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法起寺
住所:奈良県生駒郡斑鳩町岡本1873
電話:0745-75-5559
H.P.:http://www.horyuji.or.jp/sp/hokiji/
拝観時間:8:30~17:00(11月4日~2月21日は16:30まで)
休日:無し
交通アクセス:【近鉄 郡山駅】法起寺経由法隆寺前行バス「法起寺」下車すぐ・【JR・近鉄 王寺駅】奈良行バス「法起寺口」下車 徒歩10分
駐車場:無し