近鉄橿原線「西ノ京」駅からほど近くの場所にある薬師寺
遠い昔に日雇い先で一緒だった薬師寺さん、彼女も日雇いで職場や事務所(派遣会社)の愚痴・文句を日雇い仲間にメールするのですが、ほとんどが文字数3000文字超えの長文メール。
まだ音声入力等は無かった(多分)15年前のガラケー時代に、物理キーをポチポチしながら相手が嫌になっちゃう位の長文を送信していた薬師寺さん(゚Д゚;)コワー
令和6年の1月15日まで東塔・西塔の初層内(1階)を特別公開しておりますが、通常拝観料1100円に上乗せ(プラス)500円の【特別料金1600円】少し調子が悪くて短文になった時の薬師寺さんが送信するメール文字数位の料金。
少し高すぎる気もするのですけど…
〈目次〉
奈良薬師寺の歴史と拝観料が高い理由
薬師寺は法相宗(ほっそうしゅう)の大本山、白鳳時代の680年に天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願し発願されましたが、完成を待たずして天武天皇は死去。完成は病気が治った皇后が即位して持統天皇となった697年、大伽藍(寺院の建物の総称)は壮麗さを誇り「龍宮造り」と呼ばれるほどの美しさでした。
創建当初は飛鳥の藤原京にあった薬師寺ですが、奈良の平城京への遷都に伴って718年に現在地の西ノ京に移転、その後奈良時代の火災や戦国時代の兵火で東塔以外は全て焼失してしまいました。
本格的な再建は割と最近の1968年(昭和43)で、薬師寺の宗派「法相宗」は今を正しく生きてゆくには人はどうあるべきかを考える学問仏教、そんな都合上により薬師寺は葬式が行えず墓地も無く檀家もいません。
つまり法事がないのでお布施が入りません、再建にあたっては企業や団体の寄付にも頼らず、一般の人々に般若心経を写経してもらい、その写経を薬師寺で永代預かるという形で寄進を集めました。
地道な活動を続け1976年(昭和51年)に金堂を再建、その後西塔や大講堂を平成までかけて再建復興していきます。そんな涙ぐましい努力を続けてきた薬師寺に拝観料が高いとかあまり文句を言ってはいけません。
ちなみに薬師寺さんの長文メールに「何て返信していいか分からない…」と皆さん文句を言っておりました。
薬師寺の国宝の数々
~国宝~
東塔(建物)
金堂(建物)
薬師寺三尊像(仏像)
十一面観音立像(仏像)
虚空蔵菩薩立像(仏像)
不動明王像(仏像)
大日如来坐像(仏像)
金銅阿弥陀如来立像(仏像)
金銅弥勒菩薩立像(仏像)
中でも有名な薬師寺三尊像は金堂内にあり、造形の優美さや歴史・文化的価値いずれにおいても国宝に相応しい仏像ですが、残念ながら撮影は不可。
時の流れを超え今でも輝き続ける国宝の数々を見ていると薬師寺さんメールの常套句「私達は所詮使い捨てなのでしょうか?(16文字)」を思い出してしまいます(写真は金堂)
国宝「東塔」は築1300年を超える木造建築で平城京創建当初から現存する建造物、全く凄まじい耐久性ですね。。
一方の西塔は昭和56年の再建、最初はカラフルだしこっちの方が価値があるのかな?と思ってしまった僕はとっても素人目。
東塔・西塔共に初層内を見学する事が出来るのですがやっぱり撮影不可、特別券を持っていない拝観客は入場する事が出来ません。
追加料金の為にバリケードを置き両塔にスタッフを配置して皆さん仕事熱心ですね(`ヘ´) プンプン
ちなみに「こんなに尽くしているのに(12文字)」も薬師寺さんメールの常套句、尽くすのなら日雇い先では無く僕にして欲しいものです。
玄奘伽藍の玄奘塔は撮影不可
金堂や東塔のある白鳳伽藍と公道を挟んで少し離れている場所にある玄奘伽藍は、通常料金でも見学可能、当日であれば各伽藍の出入りは自由ですが僕的には1回だけで結構。
今回一番閉口したのは玄奘塔の撮影が不可だった事、仏像や堂内ならまだしも建物が撮影不可なんて一体何なのでしょうか?薬師寺さんならこの件だけで文句メールが軽く1000文字オーバーな事でしょう。
「ここでなら大丈夫だろ!」と思い伽藍の外から写真を撮りました
そして薬師寺さんとは違い、こちらはいつにも増して文字数少なめ(1870文字)のブログになってしまいました(x_x)
法相宗大本山 薬師寺
住所:奈良県奈良市西ノ京町457
電話:0742-33-6001
H.P.:https://yakushiji.or.jp/
交通:近鉄橿原線「西ノ京駅」から下車すぐ
営業期間拝観:8:30~17:00(受付は16:30まで)
料金:大人1100円(通常料金)