僕が子供の頃は「♪伊東に行くならハ・ト・ヤ♪」という歌が印象的なTVCMが頻繁に流れており、相当高い知名度を誇っていたハトヤホテル。
画像引用先:TVCMを見る|ハトヤホテル・ホテルサンハトヤ・日帰り ハトヤ大漁苑
子供の頃はハトヤのCMが流れる度に「こうちゃんの好きなホテル!こうちゃん!」とヴァカみたいに叫んでいたウチの母。
こうちゃんとは小学校時代のクラスメイト、大衆ホテルに家族旅行で大衆ホテルに宿泊するこうちゃん一家を小馬鹿にしていたウチの母。
ちなみに我が家は団地住まいの低所得者、ホテルに宿泊なんぞ高嶺の花、いつも家族旅行は鎌倉にある父の会社の保養所ばかりで「お父さんが一流企業に勤めてるから泊まれるの」と毎年要らん事ばかり言い続けていたウチの母。
こうちゃん家の広い庭にある桜の木を恨めしそうな顔で眺めている母の表情が僕の原風景なのです。
〈目次〉
- 日帰りでも利用できるレストラン大漁苑や海底温泉があるホテル「サンハトヤ」
- 「サンハトヤ日帰り温泉プラン」はホテルの隣接施設が入口
- 貸切状態の大漁苑で伊豆の漁師鍋定食
- たくさんの魚とウミガメがいる海底温泉(お魚風呂)の利用客は僕ひとり
日帰りでも利用できるレストラン大漁苑や海底温泉があるホテル「サンハトヤ」
伊東にハトヤは2つあり日帰りプラン(2900円)が利用出来るのは海沿いのホテル「サンハトヤ」
1947年築のハトヤホテルは伊東の街並みや相模湾が一望できる高台にあり、ハトヤ通には「山ハト」とも言われております。
1975年築のオーシャンビュー&海に浮かぶスパ&リゾートのサンハトヤ、僕は勝手に「海ハト」と命名しました。
当時(70年代)は山ハトより海ハト色の強いCMが多く、僕達の世代にとってはハトヤといえば「サンハトヤ」こうちゃんもCMを見ながら毎年家族で入浴する海底温泉に思いを馳せていた事でしょう。
そんな事を思い出しながら降り立った先はJR伊東線の「伊東駅」宿泊する金銭的余裕の無い僕はせめてもと思い、大漁苑のランチと日帰り入浴でハトヤを訪れたのでした。
伊東駅からホテルまでは定時運行の無料送迎バスが利用出来ます(所要時間約5分・予約不要)
伊東駅からホテルサンハトヤ出発時刻【12:30・13:00・13:30・14:00・14:30・15:00・15:30・16:00・1630・17:00・17:35】
ホテルにチェックインする客向けに午後の時間帯での運行で、午前11時過ぎに伊東駅に到着した僕は仕方なく歩いて行きました。駅からサンハトヤまでの所要時間は約25分と少々遠めですが、線路沿いを通る国道135号線沿いにあり、電車の車窓からも見える分かりやすい場所にあります。
135号線はヤシの木が続いている南国気分の道ですが、僕にはこうちゃん家の広い庭先を見て悔しがるウチの母の顔を思い出して仕方ありません。
資産ではこうちゃん家に敵わないと思ったウチの母は、子供の学歴では上に立とうと野望を抱き「勉強しなさい!」とうるさく言い出したのもこの頃。「こうちゃんがハトヤで遊んでいる間にアンタは勉強するの(`Д´)ガオー」
時は流れてこうちゃんの最終学歴は旧帝大卒業で一方僕は高校中退、ヴァカと貧乏は遺伝・伝染するのです(´・ω・`)
「サンハトヤ日帰り温泉プラン」はホテルの隣接施設が入口
ホテルサンハトヤに隣接する立ち寄り温浴施設から入り、2階「レストラン大漁苑」のレジで料金を支払いましょう。
・海底温泉「お魚風呂」入浴のみ 2000円
・昼食+海底温泉「お魚風呂」入浴プラン 2900円
ご昼食可能時間 11:00~15:00
入浴可能時間 8:30~19:00(最終受付18:00)
こちらのホテル入口は宿泊するこうちゃん達のようなお客様だけ
会社の保養所にしか家族旅行に行けない出自の卑しい僕はこれ以上入る事は出来ません
日帰りのお客さんはこちらから入場してください(・д・)
「こうちゃんよりイイ学校に行ってイイ会社に入る様に勉強しなさい!」
繰り返しますが資産では敵わないと思ったウチの母は、子供の学歴と勤務先でこうちゃんのお母さんより上の立場になりたかったのでしょう。
時は流れて日雇いの僕が日帰りでやって来ました
貸切状態の大漁苑で伊豆の漁師鍋定食
大漁苑レジ前で料金を支払って名前と連絡先を伝えます、連絡先は忘れ物があった際に電話する為のものらしいですが、こういう所が旅館っぽい手続きですよね…もっとスーパー銭湯みたいに気軽に入れればイイのにと思ってしまう僕。。
オーシャンビューの海の幸を中心とした和食レストランは広々とした店内、200人以上の団体のお客様も一度に食事出来るそうですが、日曜日のお昼時に関わらず客は僕ひとりで貸切状態、これが一昔前ゴールデンタイムの時間帯にビシバシTVCMを打っていたホテル施設なのでしょうか??
団体旅行客に依存していた大型観光ホテルの栄枯盛衰っぷりを目のあたりにする光景。
夏期限定の屋外プールもハトヤH.P.ではリゾート感溢れる写真ですが
画像引用先:ホテル サンハトヤ | プール・釣り堀
シーズン外(5月)の休日はこんなもん
CMで「♪前は海~後はハトヤの大漁苑♪」海岸で少年が歌うTVCMは口パクで、実際はいる歌は幼少期の長山洋子が吹き込んでいるそう、そして少年は現在ハトヤホテルの現専務だそうです(ネット調べ)
僕も海に向かって歌ってみました「♪前は自己破産~後ろは生活保護のウチの家♪(とっても字余り)」
ちなみに母がこさえた借金は自己破産寸前で父の退職金を全額つぎ込みチャラにしたそうです(´・ω・`)
漁師鍋定食は金目鯛と黒はんぺんの鍋・イカ焼き・タコ刺身がおかず、思い返せば料理のキライなウチの母はスーパーで買って来て皿に移すだけの刺身定食を週に3回位食卓に出しておりました。
鍋が温まりイカが焼けるまでの間刺身を食べます、母はいつもワサビを醤油に溶かして食べる事を僕に強要していた反動からか、僕はワサビは身に置いて食べるスタイルを頑なに貫いております。
イカは焼けるまで待てずに半生状態で食べました
刺身同様に鍋に食材を入れ適当に温めるだけの鍋も母の得意料理でした
こうちゃんが大好きだった海底温泉に行ってみる事にします
たくさんの魚とウミガメがいる海底温泉(お魚風呂)の利用客は僕ひとり
1,000mの海底から汲み出した天然温泉の「お魚風呂」1階と2階にあり男女日替わりで利用できます。
まずは受付で名前を伝えフェイスタオルを貰います、脱衣場にはロッカーが無いので貴重品はココで預けましょう。
脱衣場には僕ひとり、誰もいないからイイのかも知れませんが、鍵付きのロッカーでないと何だか落ち着きません…
ハワイの海中レストランをヒントにして造ったというお魚風呂は海や水族館にいるような気分が味わえ、泉質はアルカリ性単純温泉で浴槽は熱めと温めに分かれており2種類の温度が楽しめます。
サウナと水風呂もあります
水槽の中で堂々としたウミガメにビビりながらチマチマと泳ぐ魚を見ていると、こうちゃんと僕はクラス(水槽)が一緒でしたが、クラス内でも確実にヒエラルキーがあったのでしょう。
現在こうちゃんは県庁に勤めており僕は日雇いバイト、貧困は親から子へ確実に連鎖するのです(´・ω・`)
露天風呂から海に向かって歌います「♪前は高校中退~後ろは受給なし無年金の僕の人生♪(とっても字余り)」
サンハトヤから伊東駅までの午後の送迎バス発車時刻は【12:45・13:45・14:45・15:45・16:45・17:30】と1時間おきに運行しており、日帰り客も利用できるありがたいバスのナンバープレートは4126。
バスの中でも僕ひとりでした「こうちゃん…(>_<)」
ホテルサンハトヤ
住所:静岡県伊東市湯川1-9-1
電話:0557-36-8111
URL:https://www.sunhatoya.co.jp/home/