だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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奈良井宿の観光は「五ヶ寺巡り」参拝と「五平餅食べ歩き」で所要時間は1時間

江戸の日本橋と京都の三条大橋を内陸経由で結ぶ街道であった「中山道(なかせんどう)」街道沿いには69の宿場がありましたが、江戸から数えて34番目「奈良井宿」は南北約1kmにわたる日本最長の宿場町でした。
f:id:earth720105:20240812174551j:imageイラスト引用先:中山道歩き旅。日本橋から京都まで歩く旅

現在でも江戸時代にタイムスリップしたかのような景観が残されており、四季折々の情緒あふれる宿場町の雰囲気を楽しみに多くの人が足を運びます。
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ただ僕は思うのですょ…観光地然した雰囲気で示し合わせかの如く同じ様な建物。
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「レトロっぽさが素敵」とか言ってもココで髪を切りたいと思いますか?
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「歴史的雰囲気に浸りたい」とか言ってもココで電化製品を購入したいと思いますか?
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「自然との調和に癒される」とか言ってもココで炎天下の中で並び、観光地価格の割高そばを食べたいと思いますか?
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そんな屁理屈を並べながらもつい魔が差してしまい、JR中央本線(西線)奈良井駅にやって来てしまった僕の夏休み。。
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〈目次〉

奈良井宿の五ヶ寺巡りコンプリートは1時間が目安

かつては中山道最大の難所といわれた鳥居峠をひかえ、峠越えに備えて宿をとる旅人が多く「奈良井千軒」とよばれるほどの賑わいをみせた奈良井宿。
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選定地区は南北約1km・東西約200mの範囲で、南北両端に神社があり、町並みの背後の山裾に5つの寺院が配され街道に沿って南側から上町・中町・下町の三町に分かれ、現在でも宿場当時の姿を残した建物が街道の両側に建ち並んでおります。
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奈良井宿に点在する宗派の異なる5つの寺「専念寺・法然寺・大宝寺・長泉寺・浄龍寺」「奈良井宿 五ヶ寺」と呼ばれており、約1kmの町並みの中にいくつもの寺がある理由は、街道の中心地という事もあり各大名が自ら信仰する宗派の分院を設けたと考えられます(写真は専念寺)。
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五ヶ寺と聞けば鎌倉五山巡りみたいな広い境内を歩き回り御朱印が出来るのを待ったりとか思いがちですがこちらは1時間弱でコンプリート、奈良井宿見物と食べ歩きに飽きた時に脇道へ入って立ち寄るイージー参拝。
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ついでにスタート・ゴール地点に2つの神社までもあるのだから参っちゃいます…まずは駅近くにある奈良井宿の下町に鎮座し氏神として信仰されてきた八幡神社を参拝しました。
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八幡神社は奈良井駅前奈良井宿入口とは反対側の登り坂を登り上がった場所にあります。
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神社への石段を右に曲がると杉の巨木が並ぶ古道が当時の中山道
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近代になって周辺の国道の開削や鉄道敷設の際に行き場の失った石仏194体が集められた二百地蔵とご対面すれば、ますます奈良井宿が嫌いになる事請け合い(´・ω・`)
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専念寺(浄土真宗)

気を取り直して駅から一番近くの五ヶ寺「専念寺」に向かいますが、山肌にある数々の墓石を見てもうテンション下がりまくり。
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入口横にあるのは「うなり石」その昔に石が夜になるとうなり出し、釘を打ち付けても止まらなく、お酒をかけたらやっとうならなくなったという言い伝えがあり、今でも打ち付けた釘が残っております。
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うなり石とは対照的にとっても入りやすい雰囲気の民家っぽい本堂
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そして本堂内は奈良井宿の賑やかさとは全く無縁の静かな畳部屋、てか奈良井宿に来る人は五ヶ寺をあまり参拝しないのですかね?住職さんもいなさげだしここで爆睡したいものです。f:id:earth720105:20240813123631j:image

法然寺(浄土宗)

2代目将軍の徳川秀忠が関ヶ原の戦いの時に陣屋に定めた寺と言えば聞こえがイイのですが、実際は中山道ルートで進軍していた秀忠は、真田昌幸が籠る上田城攻撃に時間が掛かって結局関ヶ原合戦に間に合いませんでした。
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多分この場所で「関ヶ原まで絶対間に合わないよ!」とイラついていた事でしょう。
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住職さんは今日も「間に合わない…」とか言ってどっかに行ってるのですかね?入口には鍵がかかっておりました(´・ω・`)
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大宝寺(臨済宗)

右手の小屋の中で拝観料100円を支払うのですが誰もいなく、ヘタクソな地図が置いてあるだけ。
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境内にはキリシタン禁制の江戸時代に首が無い抱かれた赤子が手にしている蓮の花が十字の、隠れキリシタンが密かに祈っていたマリア地蔵尊があります。
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そして墓地の奥にあるマリヤ地蔵を見に行けば更に奈良井宿を嫌いになってしまう事請け合い、ご利益がある実感がまるで無しの五ヶ寺巡りはもう残り2寺、そしてまだ奈良井宿に入ってから30分程しか過ぎておりません。
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長泉寺(曹洞宗)

入口前でオラついたDQNが警官にイチャモンをつけておりました
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徳川家光時代宇治茶を江戸まで運ぶ「お茶壷道中」の本陣だったという由緒ある寺院の長泉寺
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本堂の天井に描いた龍の絵ですが、オラついたDQNにとっては背中に描いた龍の絵の方がお気に入り。
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そして白い粉を運ぶ仕事がバレて皆で仲良く塀の中(´・ω・`)
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浄龍寺(浄土真宗)

見るべき所があまり無い五ヶ寺コンプリート参拝の最後は浄龍寺、ちなみに奈良井宿に入ってからまだ1時間も経っておりません。
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ぶっちゃけ金持ちで植木好きの家っぽい寺、そして入口は鍵がかかっており参拝できず、何とも尻切れトンボな終わり方。
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近くにあるボロい公園の置物が「お前は何をしに奈良井まで来たんだ?」と言っている気がしてなりません。
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五平餅を店頭で食べられるリーズナブルな店3選

五平餅は主に日本の中部地方で親しまれている郷土料理、つぶしたご飯やもち米を木の棒に平らに押しつけて成形し、甘辛い味噌タレたれを塗って焼き上げたものです。

大宝寺入口前「てずから」

五ヶ寺巡りの途中で五平餅を食べ歩きしておりました、五平餅がなければあまりにものつまらなさに寺巡りは途中で断念していた事でしょう。
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大宝寺入口前の「てずから」は五平餅300円・おやき250円とリーズナブルな価格、トウモロコシも販売しており店内・店頭のイートインスペースがあります。
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甘さやや控えめで米の粒が際立った五平餅、個人的には楕円形だったのが残念、僕は丸3つの団子状五平餅が好みなのです。
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長泉寺入口前にある「さつき庵」

「さつき庵」の五平餅は350円、軽井沢の店と提携したジョン・レノンが愛したという触れ込みのソフトクリーム(450円)が人気で多少の待ち時間が発生する店。
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こちらも店内・店頭のイートイン、てずから五平餅と比較して米の粘度が高く甘めのタレそしてこちらもやっぱり楕円形。
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「きむらや」のゴマ五平餅

「てずから」と「さつき庵」のほぼ中間に位置する場所にある「きむらや」の五平餅は団子状でとてもリーズナブル価格な250円。
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団子にも力を入れている事もあり、タレの味や米の食感にも団子っぽさがあるのが特徴の五平餅。
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イートインスペースは店頭のみ、ゴマ・えごま・クルミをたっぷり使用した醤油味噌タレの三ツ玉五平餅。
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米も程よい固さで黒ゴマ盛りだくさん、この一品のおかげで「奈良井宿に来て良かった」と思ってしまう様な五平餅でした。
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奈良井観光(五ヶ寺+α)の締めとして、浄龍寺の先にある鎮神社に向かいます、元々は鳥居峠に建立されていた神社でしたが、1582年に戦火で焼失し奈良井義高によって現在の場所に移されました。
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そして1618年に奈良井宿で疫病が流行った時、病を鎮めるために千葉県香取神社から主神を招き祭祀を始めた言い伝えがあります。
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毎年8月11日・12日の両日には氏子総出による盛大な例祭がとり行われ、11日の今日は1年でもっとも賑やかな時らしいですが、それでこんなもんですか(´・ω・`)
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なんだか屋台も付き合いで出店している感じ…
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あっ…五平餅が水の上に浮かんでる(・∀・)
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