富士山を見る度に以前の職場の日雇いバイト「バンダナ(あだ名)」を思い出します、何事にも否定から入ってくるオヤジで「○○なんか対した事ないよ！」が口癖、そしていつも来週の仕事が気になるみたく「来週の日雇いは何人？」と社員に尋ねるのも口癖、富士山に向かって来週の日雇いの人数を聞いても富士山は何も答えてくれません(´･ω･`)
JR身延線の富士宮駅はご当地グルメ「富士宮やきそば」のメッカ、独特の食感が癖になる古くからこの地で食べられているやきそばなのです、まぁバンダナは今頃家で特売品で購入した激辛ペヤングでも食べて家でヒーヒー言っている事でしょう(>_<)
富士宮やきそばの特徴
①一般の麺に比べるとコシの強い麺を使用
②ラードを絞った後の肉かす(油かす)を入れて調理
③やきそばの上にはイワシの削り粉がたっぷり
富士宮市は大正・昭和時代の初期は富士登山口として旅館が栄えており、また製糸業が発展していたことから、工場で働く若い女性や従業員なども多く浅間大社を中心に街が賑わっておりました。
戦後に街中の駄菓子屋の一角で鉄板で焼くお好み焼き・やきそばが皆に親しまれ、当時は冷蔵庫などが無かった事から日持ちのする麺を仕上げる為に、水分を極力少なく油でコーティングする製麺製法を考案し、富士宮へ来た買い出し客や店舗に提供しておりました。
そんな一味違う富士宮やきそばを駅近で手軽に食べる事の出来る店を4店ほどご紹介します。
〈目次〉
- ファーストフード感覚なら「富士宮やきそばアンテナショップ」
- 富士宮やきそばのルーツ駄菓子屋魂あふれる「前島」
- 観光地系ジジババ横柄接客には避けつつ駅近の店なら「虹屋ミミ」
- 安定の「まとや」で静岡名物「マルちゃんハイラーメン」とのコラボ
ファーストフード感覚なら「富士宮やきそばアンテナショップ」
観光地にありがちな横柄な態度の店員が対応する店もあったり、逆にフレンドリー接客で話好きの店員がいたりもする、あまり店の人と関わりたくない人も多いかと思います、そんな時は混雑はありますが、ファーストフード感覚で利用できる「富士宮やきそばアンテナショップ」がオススメ。
アンテナショップ | 富士宮やきそばの株式会社プロシューマー
町おこしの一環として富士宮市内の有志やボランティアの協力の元に2000年に設立した「富士宮やきそば学会」は、2006年から2年連続で「ご当地グルメでまちおこしの祭典！B-1グランプリでゴールドグランプリ」を受賞した経歴もある富士宮やきそば。
並は550円で大は750円で僕は並を注文、屋外フードコート形式でオーダーしたメニューが出来あがるとお知らせが入ります。
焼そばといえば大手食品メーカーの提供する柔らかい茹で麺が一般的ですが、富士宮では固めの麺が市民に定着しており地元民には受け入れられませんでした。こうした経緯もあり富士宮やきそば学会は地元製麺会社の「マルモ食品」「曽我めん」「叶屋」「さのめん」の麺を指定麺としております。
富士宮やきそばのルーツ駄菓子屋魂あふれる「前島」
富士宮やきそば学会の人気投票で1位になった店がココ前島、ネットでは「まずい」「接客態度悪い」「最悪」やらもっぱら否定的コメントが多い前島ですが、富士宮やきそばのルーツは駄菓子屋の鉄板からで現在は唯一となってしまった駄菓子屋で食べる富士宮やきそば、そんな歴史も踏まえて投票1位にしているのでしょう。
前島のメリットは駄菓子屋のこだわりである早朝早くからの営業をこの地で45年間守り続け朝8時からの営業で僕は11時前に訪問しましたがは客は僕ひとり、混雑している時間帯だと絶対ブチ切れそうな雰囲気のある女将さんがお出迎えです。
駄菓子屋と言っても雰囲気だけ残している感もあります…
つい入店後に鉄板のある席に座ってしまいがちですが、後ろ壁際の席で注文して女将さんが作り終わるとお声がかかるのでいそいそと前の鉄板の席に移動するルール。
大盛トッピングなしで610円、味は薄めでネットでのネガティブ意見も良く分かる一品、ですが駄菓子屋のやきそば、そして富士宮やきそばのルーツを感じる店の認識で訪問するべきでしょう。ちなみに僕は食べ終わった後で「美味しいから」と鉄板の上に残った焦げかすを食わされました(x_x)
観光地系ジジババ横柄接客には避けつつ駅近の店なら「虹屋ミミ」
第1回富士宮やきそば鉄人グランプリ受賞店「虹屋ミミ」は富士宮らしさ溢れる麺の食感を生かしながらも、余分な油やお水を使わないあっさりとした味わいが持ち味で、目玉焼きがのったミックス(700円)は人気メニュー。
カウンター8席ですがソーシャルディスタンスが推奨されている今は実質4席程度、おしゃべり好きのテイクアウトの客も含めて満席でしたが何気にホッとしました…なぜなら若いマスターは話題も豊富で話し上手、以前訪問した時は夕方前の客は僕ひとり状態だったので、もうマスター色々話す話す(x_x)
これから4時間かけて埼玉県まで帰らなければならず次の日は仕事なんですと心の中で叫び逃げる様にして退店した僕、ちなみにバンダナも話好きで職場の惚れオヤジ(日雇い)といつも競馬の話ばかりしております。
安定の「まとや」で静岡名物「マルちゃんハイラーメン」とのコラボ
やっぱり富士宮の中心は浅間大社、そんな大社通り宮町商店街にある「まとや」は落ち着いてやきそばを食べる事の出来るオススメ店。
店内はカウンター4席・テーブル4名×3席・座敷4名×1席で白を基調とした清潔感のある店内で好印象、僕自身カウンターと向かい合わせだったり鉄板が置いてあったりするとストレスになる事が今回良く分かりました。
まとやは2020年オープンの富士宮界隈では比較的新しい店ですが有名店と比べても遜色ない出来のやきそば、老舗の名に胡座をかいている観光客目当ての有名店に危機感を持たせて欲しいものです。
麺は叶屋の「やきそ番長」という銘柄を使用しており、この麺はモチっとして味わい深い食感、麺に絡まった肉かすを見つけるとラード好きの僕は嬉しくなってしまいます。
そして何より1962年の販売から静岡県内で根強い人気を誇る即席ラーメンの「マルちゃんハイラーメン」を調理・提供しており、今の感覚だと伸びているのかと勘違いする程に柔らかく煮込まれたラーメンはとても昭和風味。
「マルちゃんマークが初めて使われた商品で昔は全国で売っておりましたが、新商品が出たことでどんどん置かれなくなり今では静岡県内の店でしか置いていないハイラーメン」は現代の即席麺と比較すると一見のびているのと勘違いする程柔らかく煮込まれておりました。即席ラーメンの元祖はチキンラーメンですがこちらは鍋で煮込み丼の中に粉末スープを入れるタイプの元祖。
そういえば以前バンダナと惚れオヤジはチキンラーメンが旨いか不味いかで討論しておりました。
帰り道に富士宮駅前で撮影、バンダナばりに富士山に向かって叫んでみます
「来週の日雇いなんに～ん(ﾉД`)」
・富士宮やきそばアンテナショップ
住所：静岡県富士宮市宮町4-23 お宮横丁
電話：0544-22-5341
営業時間：10:00～17:00
定休日：無休・前島
住所：静岡県富士宮市矢立町195
電話：0544-27-6500
営業時間：8:00～18:00
定休日：無休(不定休あり)・虹屋ミミ
住所：静岡県富士宮市中央町3-9
電話：0544-24-0791
営業時間：11:00～19:00
定休日：火曜日・まとや
住所：静岡県富士宮市宮町3-4
電話：080-3620-5020
営業時間：11:00～20:00
定休日：月曜日・金曜日
