子供の頃は料理の嫌いなウチの母が作るナポリタンが大嫌いでした、ドバドバかけたケチャップに胸焼けして、無性に喉が乾く麺は多分ボケた味を誤魔化すのに化学調味料をふんだんにふりかけていた激マズスパゲッティ。。
そんなトラウマを払拭しようと思って向かった先は、ナポリタン発祥の場所と言われている横浜山下公園前にある「ホテルニューグランド」でした。 
〈目次〉
横浜「ホテルニューグランド」は昭和2年開業の由緒あるホテル
横浜港を臨む山下町界隈は開国後の明治時代に多くのホテルが軒を連ねておりましたが、大正12年の関東大震災の被害で華やかだったホテル街は一面が瓦礫状態になってしまいました。
復興への期待を受けて1927年(昭和2)震災の瓦礫で埋め立てた山下公園の正面に「ホテルニューグランド」が開業、100年近く経った今も変わらぬ佇まいを留めているクラシックホテル。
そんな由緒あるホテルは入り辛い雰囲気もあるかもですが「ザ・カフェ」は本館1階にあり、特に休日は多くの客で賑わっている場所なので怯まずに入って行きましょう。
日曜日の午前11時過ぎで満席の8組待ちでしたが、ホテル1階は中庭ありニューグランドの歴史を語る貴重な写真ありで、退屈せずに待つ事が出来ます。
中庭で子供の頃を振り返って思えば、昭和のレストランのスパゲティはナポリタンとミートソースの2択状態、そして料理が嫌いなウチの母は「ナポリタンの方が美味しいの！」が口癖でミートソースを注文する事を許してくれませんでした。
多分僕が家でもミートソースが食べたいと言い出して余計なレシピが増えるのが嫌だったのでしょう(´･ω･`)
外食でもネームバリューに弱く料理を値段で判断するウチの母は、ホテル内の飲食店にはひれ伏しており一方リーズナブルな大衆店では文句ばかりのクレーム付けまくりで、いつでもどこでも飯マズ気分にしてくれるウチの母。
20分程で店員から声がかかり店内の席に案内されました、店頭にあるQRコードからLINEお気に入り追加で待ち時間がスマホで確認出来るシステムもあります。
ホテルニューグランド伝統の3料理の1つ「ナポリタン」
ホテルニューグランドで誕生して日本全国へ広がり知られていった伝統の3つの料理は「シーフードドリア」「ナポリタン」「プリンアラモード」
ゆったりとしたテーブル席でお水がウマー(･∀･)
山下公園を臨む人気の窓側席はカップルにオススメですが、ぼっちの僕はどの席でも結構ですよ (｀Д´)ﾉｶﾞｵｰ
～スパゲッティナポリタン ¥2,277～
太平洋戦争敗戦後にGHQに接収されていたホテルニューグランドで、軍用保存食であったスパゲッティとケチャップを和えて食べている軍人の姿を見た2代目総料理長入江茂忠が、ケチャップでは無くトマトを使用して作られたソースと合わせた元祖ナポリタン。
ケチャップは調味料なのでそれだけで味が決まってしまいます、手間暇かけて作り上げるホテルらしいメニューにする為、生のトマトやトマトペーストを使った伝統とこだわりのある逸品。
トマトの酸味と甘みのバランスが絶妙なソースがモチモチの麺に絡まりマッシュルームやベーコンなど具沢山でウマー
粉チーズは好きなタイミングや好きな量をかけて味変、子供の頃に食べたナポリタンは本体より粉チーズの方が好きだった事を思い出してトラウマ再発。
ちなみに本場イタリアにはナポリタンと呼ばれる料理は無く日本独自のスパゲッティ、各地で広まったケチャップ和えパスタのナポリタンはイタリア人からすれば「けしからん！」状態。
写真引用先:やっぱり 王道！ フォークが宙に浮く？！ : 食品サンプル模型の製造メーカー イワイサンプル
家に帰って冷蔵庫の中を見てみれば母が買ってきたナポリタンの素が入っておりました(>_<)
ホテルニューグランドコーヒーハウス「ザ・カフェ」
住所：神奈川県横浜市中区山下町10番地1階
電話：045-681-1841
H.P.：https://www.hotel-newgrand.co.jp/the-cafe/
営業時間：10:00～21:30(L.O. 21:00)
営業日：年中無休
座席：100席(全席禁煙)
