「鎌倉五山」は当時鎌倉幕府最高権力者の北条氏が寺院の影響力を利用しコントロールするために、鎌倉にある臨済宗の禅寺に序列を付けたと伝えられております。
第一位 建長寺
第二位 円覚寺
第三位 寿福寺
第四位 浄智寺
第五位 浄妙寺
鎌倉五山をリーダーとして他寺院は五山の下に置いて全体を管理するシステムを作ったと言われておりますが、日雇い現場でも仏門に入る寸前である落ち武者ハゲ「バンダナ(あだ名)」をはじめ五人衆がバイト内で勝手に序列を付けて勘違いしております(写真は鎌倉五山第一位の建長寺)。
鎌倉五山を一日で巡るモデルコースを案内している記事も多く見かけますが、大抵が北鎌倉駅前の鎌倉五山二位の「円覚寺」をスタート地点に定めている事が多め…僕は円覚寺をラストにする派なのです。
円覚寺を五山巡りラストにする3つの理由
①円覚寺は見どころが多くテンションがあがる場所、モデルコースでよくラストに推奨している寿福寺は内覧が不可、寿福寺ラストだったら尻窄み状態でショボンとなってしまいます(´・ω・`)
②円覚寺は北鎌倉駅前、もし駅からやや遠めの浄妙寺がラストだったら夕方に渋滞する鎌倉駅前をバスで通らなければなりません(>_<)
③山門を始め円覚寺境内には座る事の出来る場所が多いのが五山巡りラストにはありがたい限り、もし源氏山ハイキングコース入口の浄智寺がラストだったら座る場所はそんなにありません(x_x)
僕は特別公開期間を除き中門から先が見学不可の寿福寺を8時過ぎに訪問し、次の寺(浄妙寺)の拝観開始時間に合わせるフライングスタートを敢行。
〈目次〉
- 円覚寺を五山巡りラストにする3つの理由
- 源氏とゆかりの深い寿福寺
- 浄妙寺はランチや抹茶が楽しめるグルメスポット
- 建長寺「点心庵」でけんちん汁そば
- 源氏山ハイキングコース入口の浄智寺
- 北鎌倉駅前の円覚寺の国宝は舎利殿と洪鐘
源氏とゆかりの深い寿福寺
鎌倉五山第三位・拝観料無料・所要時間約30分
寿福寺へのアクセスは鎌倉駅徒歩10分ほど、江ノ電乗り場のある西口から北鎌倉方面に向かって線路沿いを進みます。
市役所前交差点を右折し住宅地全開の道を進み出鼻を挫かれるスタートですが、あやしげな民家や空き地っぽい神社が出てきたら寿福寺はもうすぐ。
拝観出来るエリアが参道から中門までと何ともがっかりスポットですが、源頼朝の父義明の屋敷があった場所と言われており、頼朝没後に妻の北条政子が栄西禅師を招き開山したのが寿福寺で、源氏とゆかりの深い歴史がある寺院なのです。
鎌倉随一の美しい石畳の参道、裏には墓地があり源氏山ハイキングコースにつながっております。
特別公開期間は、1月の元旦から7日までの期間と5月第1週間目、そして現在は御朱印休止中と記されたバリケードスタンドが横にありました。
【寿福寺の見どころ】北条政子・源実朝の墓
裏山を切り抜いたやぐらにある北条政子・源実朝の墓の周りは思いっきり墓地
中門の前で左に曲がり時計周りに迂回しながら向かうのですが
ラストが寿福寺だとここで五山巡りを終える事になりガッカリ度大幅UPは間違いなし、やはり最初に寿福寺を訪問するのが鉄板です。
鎌倉がっかりスポットはココに決定(・∀・)ノ
浄妙寺はランチや抹茶が楽しめるグルメスポット
鎌倉五山第五位・拝観料100円・所要時間約30~120分
浄妙寺のアクセスはバスの場合、鎌倉駅に戻り東口から京急バス4番のりば、金沢八景行き・鎌倉霊園正門前太刀洗行き・ハイランド循環のいずれかに乗車、バスは約10分間隔で発車しております。
約10分で浄明寺バス停に到着しました、浄妙寺なのに住所は浄明寺そして降車客の殆どは竹林で有名な報国寺の方向に歩いて行きます。
第五位という最下位ポジションの浄妙寺を創立した足利義兼は源頼朝の重臣だった人物で室町幕府初代将軍足利尊氏の祖先、鎌倉では珍しい足利氏ゆかりの寺院で室町幕府時代には大寺院だったみたいですが、現在は本堂の裏手に墓地がある程度で、寺自体より境内にあるグルメスポットに注目が集まってしまう不憫な浄妙寺。
報国寺での抹茶より落ち着いた雰囲気で楽しめる「喜泉庵」の記事がこちら
そして石釜パンで有名な「石釜ガーデンテラス」も浄妙寺境内にあります、メニューを見るとパスタセットで2700円とビンボーの僕にとっては激高の価格設定ですが、食事をしなくとも店内でパンを購入する事が出来るので、テュラムオリーブ594円を購入して庭で食べました。
ランチやお茶をするか否かで滞在時間が大きく変わってしまうであろう浄妙寺、ちなみにバンダナはいい歳して食べ歩きしながら日雇い現場に出勤する非常識オヤジ(x_x)
【浄妙寺の見どころ】鎌倉の地名の由来といわれる鎌足稲荷社
境内右手の坂道は鎌倉の地名の由来のひとつと言われている鎌足稲荷社へのルート
天智天皇と共に大化の改新を成し遂げた藤原鎌足がこの地に鎌槍を埋納した逸話から「鎌倉」という地名がついたといわれておりますが
鎌倉の地形は三方が山で南が海の形が「かまど」の様で「倉」の様に一方が開いている事から「鎌倉」となったといわれている説が有力です。
そして鎌足稲荷社は伝承の通りであれば646年(大化2)に創祀されたことになり鎌倉周辺でも古い歴史のある場所なのでしょうが
非常識で何事も否定から入るバンダナは「そんなのテキトーに作った話だよ」とのたまう事でしょう(´・ω・`)
建長寺「点心庵」でけんちん汁そば
鎌倉五山第一位・拝観料500円・所要時間約180分
鎌倉駅行きのバスに乗り終点2つ手前の八幡宮で下車し
鶴岡八幡宮前の道を左折し道なりに北鎌倉方面に進むと徒歩15分程で建長寺にたどり着きます
鶴岡八幡宮へ向かう観光客を見送るバスガイドさん、職場で女性を眺めながら鼻の下を伸ばしながらニヤニヤする「惚れオヤジ(あだ名)」もバイト五人衆のひとりです。
巨福呂坂(こぶろざか)洞門を越えれば建長寺はもうすぐ
右手に見えるのが堂々の鎌倉五山第一位の建長寺、隣の鎌倉学園が男子校だと知ったら、自称バイト序列第一位セクハラ全開の惚れオヤジはさぞかし残念がる事でしょう。
建長寺での滞在時間は3時間程を予定する僕は総門手前の点心庵で早めのランチ(けんちん蕎麦・1020円)
鎌倉幕府第5代執権北条時頼が禅によって国の興隆をはかるため、執権北条時頼公の発願により、宋の高僧蘭渓道隆を迎えて創建した日本最初の禅宗専門道場で、幕府と強く結び付きがあった建長寺、建築は総門・三門・仏殿・法堂・方丈が一直線に連なる中国の禅宗様式にもとづいております。
【建長寺の見どころ】奥にある半僧坊はプチ登山
明治時代半ばに当時の建長寺住職が半分僧侶で半分一般人の姿の半僧坊が夢の中に現れこう告げたそうです「私を関東のいずれか清浄な処(ところ)に招いてくれるならその処いよいよ栄えありがたいことが絶える事がない」住職はお告げの通りに、寺で最も景色の良い場所に、半僧坊を鎮守(その土地や寺などを守る神)として安置しました。
階段を登ると突如現れる天狗の像、奥深い境内はそのまま天園ハイキングコースへと続いていきます。
そして日雇い現場で天狗になっている五人衆を思い出してしまう僕
ちなみに序列はおっちゃん(社員)の気分次第でコロコロ変わります
現状最下位でくすぶるバンダナは4人しか仕事に入れない日は干されてお休み…
展望台から富士山の方向に向かって「来週の日雇いなん~にん~」と叫んでみますが富士山は何も答えてくれません(´・ω・`)
源氏山ハイキングコース入口の浄智寺
鎌倉五山第四位・拝観料200円・所要時間約30分
建長寺から徒歩10分程の場所にある浄智寺は北鎌倉方面に進みフジカラーのレトロ看板のある場所を左折します。
浄智寺は、鎌倉幕府第5代執権北条時頼の三男である北条宗政が29歳の若さで亡くなった折にその菩提を弔うために創建されました、当時は広大な境内だったのですが現在はこんなもん。。
画像引用先:鎌倉五山 浄智寺
建長寺のボリュームに若干疲れた僕は手短に拝観、北鎌倉側からの場合ここが源氏山ハイキングコースのスタート地点でもある浄智寺。
惣門は高麗門という形式の門で「寶所在近」(大切なものは遠くではなく身近にあるとの戒め)の額が掲げてあります。
五人衆もおっちゃんへの忠誠心を支えにバイト序列の順位を上げて欲しいものです
【浄智寺の見どころ】布袋尊
おっちゃんからの庇護を後ろ盾にセクハラ全開の惚れオヤジは仕事中に女性バイトの尻を眺めながら鼻の下を伸ばしてニヤニヤ(ノД`)
お腹をなでるとご利益があると言われている布袋尊の石像、周りからドン引きされてもお咎めナシの惚れオヤジもおっちゃんの御利益があるからなのでしょう。
北鎌倉駅前の円覚寺の国宝は舎利殿と洪鐘
鎌倉五山第二位・拝観料500円・所要時間約120分
朝早くから半日で五山巡りとなるとラストは相当疲れてきます、見どころが多いながらも駅チカ寺で五山巡りのラストに相応しい円覚寺。
夕方の鎌倉駅は平日でも混雑しております、円覚寺参拝後に北鎌倉駅で帰りの電車を待っていれば五山巡りの思い出も一層深いものとなるでしょう。
円覚寺は鎌倉幕府8代執権北条時宗が国の鎮護と禅を広めることを願い建てられた禅寺で、元(モンゴル帝国)が日本に攻めてきた「元寇」で亡くなった戦死者を弔うためという意味もありました。
鎌倉を含め神奈川県で随一の国宝建造物「舎利殿」以前僕はそんな円覚寺の記事を書いた事があるのですが、かなり乏しいアクセス数で黒歴史ブログ状態(ノД`)
仕事では自らのパフォーマンス優先で休日はソシャゲ課金やギャンブルばかりの五人衆に伝えてやりたい言葉を見つけました
【円覚寺の見どころ】弁天堂の洪鐘は鎌倉最大
北条貞時が父時宗の志を継ぎ大鐘を鋳造しようとするが、鋳造師は大きな鐘の為に失敗を繰り返してしまう、貞時は七日七夜江の島弁財天に参籠しその加護によって3回目の鋳造で成功したと伝わっている洪鐘がこちら。
洪鐘鋳造の成功に感謝して弁天堂を建立し江の島の弁財天を勧請(分身分霊を他の地に移して祀る事)して円覚寺の鎮守として祀られ現在に至ります。
弁天堂と聞いてハァハァハァする惚れオヤジ
そしてバンダナが富士山の方向に向かって「来週の日雇いなん~にん~」と叫んでいる姿が目に浮かびます(ノД`)