だいだらボッチの激安おでかけバンザイ

都内近郊に(たまに遠出)出かけた時の戯言が多めで9割9分がひとり行動、そして無料・安い料金で楽しめるスポットに訪問しております。僕の記事を見て「行ってみたい」「以前行ったけどまた行きたくなった」と感じて頂けたらとても嬉しいです。


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鎌倉の奥座敷「二階堂」で復元された瑞泉寺庭園と幻の寺永福寺(ようふくじ)跡

古参の日雇いバイトで人生をひとつの現場に捧げていたのですが、7年前に会社(現場)は閉業してしまい共に流れ星になってしまった高木君(仮名)。
鎌倉二階堂にある瑞泉寺の庭園を眺めていると、当時仕事を干された他のバイト連中に「(明日の仕事を)削られたんだって( ゚Д゚)」と勝ち誇る高木君に見えて仕方ありません。
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〈目次〉

瑞泉寺の禅宗様庭園とどこも苦地蔵

入口は滑りそうな苔の階段が(写真左)ありヒィヒィ言いながら登りましたが、隣に普通の階段が(写真右)あるのを後で知りイライラ(`Д´)ノ
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山間にある静かな寺院で鎌倉観光スポットでは珍しい秘境感の味わえる瑞泉寺
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本堂前の庭園は水仙・梅・桜・紫陽花・紅葉と花の種類が豊富で、一年を通して様々な草花を楽しむことが出来る花寺であり
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鎌倉時代後期に禅僧であり作庭家の夢窓疎石が創建した庭寺でもあります。
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本堂裏は岩盤を削って作られた禅宗様庭園で以前は荒廃しておりましたが、1969年(昭和44)に発掘しその後復元しました、背後の山頂には景勝地の徧界(へんかい)一覧亭は現在立入禁止。
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瑞泉寺の庭の一角に地蔵堂があります、元は鎌倉市扇ガ谷にあった智岸寺(廃寺)の本尊だったそうですが、色々な寺を渡り歩き瑞泉寺にたどり着いた「どこも苦地蔵」。
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堂守が貧しさに耐えかね寺を逃げ出そうとした時に、夢枕にお地蔵様が立ち「どこもどこも」と告げ、堂守は苦しいのはどこへ言っても同じだと悟ったそうです。
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「いつまでもこんな所に居ちゃ駄目だよ」と言っておきながら会社と一緒に運命を共にした高木君はドコモの携帯でした。
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当時高木君はのめり込んでいた課金ゲームがスマホに移行出来ないらしく頑なにガラケーを使用しており、元気玉をゲーム仲間に送っていた禅僧のごとく徳のあるお方でした。
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ちなみに瑞泉寺の拝観料は200円の課金
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高木君「元気玉をあげるよ」(・∀・)ノ
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幻の寺鎌倉二階堂「永福寺(ようふくじ)」跡

瑞泉寺は鎌倉駅から約2km離れた鎌倉市二階堂にありアクセスは、京急バス「大塔宮行き」終点の大塔宮バス停(鎌倉宮前)から約800m離れた場所にあります。
f:id:earth720105:20230814202035j:imageイラスト引用先:鎌倉地図ー二階堂

バス停と瑞泉寺の途中には一見公園に見えますが、1405年に炎上して姿を消し、現在は国指定史跡となっている「幻の大寺院」永福寺(ようふくじ)跡があるのです。
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源頼朝が奥州合戦の戦没者の慰霊の為に建立した永福寺は、奥州遠征の際に見た中尊寺や毛越寺をはじめとした絢爛豪華な浄土世界に影響を受けた外観で、当時の鎌倉では鶴岡八幡宮・勝長寿院(こちらも炎上後に廃寺)と並び鎌倉幕府の威厳を文化的側面から見せる存在でもありました。
f:id:earth720105:20230814202132j:image画像引用先:【特別展】源頼朝が愛した幻の大寺院 永福寺と鎌倉御家人―荘厳される鎌倉幕府とそのひろがり― | 神奈川県立歴史博物館

炎上した後の近年まではススキが生い茂る湿地帯でしたが、1983年(昭和58)から開始した発掘調査で、二階堂を中心に阿弥陀堂や薬師堂の翼廊を従えた史跡が確認され復元整備工事に着手し、2017年(平成29)に基壇(基礎)と池の復元が完了して一般公開されました。
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復元と言っても基礎部分だけで炎上した建物はありません、当時のめり込んでいた課金ゲームのチャットで未成年女性に「添い寝しよう」とメッセージを送って炎上してしまった高木君と現在の永福寺の風景を重ね合わしてしまいます。
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そしてかつて人生を捧げた日雇い現場が今や更地になってしまい悲しい目で見つめていた高木君、もう昔の事は思い出として心の中にしまってスマホに機種変する事を望むばかりです。。
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高木君「コ‥ココで添い寝しよう」(;´Д`)ハァハァ
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史跡永福寺跡
住所:鎌倉市二階堂209
入場時間:4月~10月 9:00~17:00・11月~3月 9:00~16:30
入場料:無料