都心へのアクセスが容易な割には家賃が安い僕の住む地域、そんな場所にある築40年の団地に子供の頃から住んでいるボンビーな僕、ニンジン畑を宅地にそして森を切り開いて、家や集合住宅をボンボンと建てた地域の為、いわゆる街のコンセプトが明確なニュータウンではない場所、故にこういう街並みには憧れと嫉妬の気持ちを抱いてしまいます。
しかし多くのニュータウンは分譲後のアフターケアは管理会社にお任せの分譲撤退型が殆ど、そして一定期間に分譲する為に住人の年齢層が固まってしまい、将来的に高齢者タウンになる恐れがあります、これらのニュータウンの諸問題とがっぷり四つに取り組み、街全体をプロデュースしている地域と会社があります。不動産会社 山万が運営するニュータウンユーカリが丘です。
特定の年齢層に偏らない計画的な住居供給、福祉やライフサポートへの取り組みも積極的な山万、その一環として地域住民の足となる新交通システムが山万ユーカリが丘線。そんな路線を見学しようと真夏に未来の見える夢の街ユーカリが丘におじゃましました。
〈目次〉
京成本線のユーカリが丘駅北口を出ると
イナバウアー銅像の先に堂々とユーカリが丘線の駅が見えてきます。ニュータウンに住む子供達の情操教育の一環でしょうか、アートなオブジェが所々に見られます。
話は逸れますが公団に住む貧民層のウチの母は情操教育を上層教育と勘違いしておりました(>_<)
とりあえず改札口に行き一日乗車券を購入(500円)、駅員さんがびっくりしておりました、普段は全然売れてない乗車券である事が伺えます。
オリジナルグッズも販売しておりますが、まぁ興味を惹かれるアイテムといえばでんたま(800円)位なのです💦
ユーカリが丘線オリジナルグッズ情報 | ユーカリが丘 公式タウンポータルサイト
ユーカリが丘線
ユーカリが丘線は全部で6駅、環状部から枝分かれしている部分もあるラケット状路の路線、地域住民の足替わりに頑張って走っております、駅名には「女子大」やら「中学校」などがあり、まるでローカルバスの停留所みたいです。
ユーカリが丘駅ホームで電車を待っているとやって来ました、ただ本日の運行車両は「こあら3号」でちょっと残念。
僕は運転席横の青コアラのイラストがかわいい「こあら1号」お気に入り(写真は前回訪問時の撮影)
ユーカリが丘線はモノレールとは似ている様で異なる「案内軌条式鉄道」案内軌条から給電してモーターが稼働、高架線上の専用軌道をゴムタイヤで走行するシステムです。
絵心のあるラッピングを眺めながら出発を待ちます
3両編成の「こあら3号」ですが何と冷房なし。送風が申し訳程度に涼しく、なんとか我慢できる暑さでいよいよ出発。
隣駅の地区センターまではあっという間
ここの区間はユーカリが丘の中心的なエリアで、商業施設や娯楽施設が連なります。
地区センター駅直結のスカイプラザ(マンション)の下層階には数々のクリニック・住まいの総合センターがあり暮らしやすそうな街だと実感(帰り道に撮影)。
ちょいと先にはイオンも
次の公園駅に向かう頃には外の風景も一気に住宅街になっていきます。
公園駅
公園が目の前にある「公園駅」で途中下車
駅改札、お隣はお好み焼き屋
ユーカリが丘線はここから環状線になり、反時計回りに進みながら(左路線)元の場所(右路線)に戻ってきます。路線的には重要な位置を占めておきながら、1日平均乗車人員は106人(2017年度)でユーカリが丘線6駅の中で一番少ない駅なのです。
さっきから薄々と感じていた事なのですが、ここは家庭を持ち一定の収入以上がある人が住みやすい街なのであって、日雇いの一人暮らしなんぞは論外である気がするというかそれが事実なのでしょう。。
そんな事を考えると天気のせいか妙に青すぎる空や家族で楽しむ光景が架空の事みたいに感じてしまいます、夢の街のココは僕を求めていないのをヒシヒシと感じてしまいます。
次の駅「女子大」まで歩いて行きます、女子大を目指す夢の街にそぐわないぼっちの日雇い、女子大生から石を投げられたり警察から職質されたりしないか不安でたまりません。
ここら辺に住む意識高めの奥さま方が買い物するブティックや
ドラッグストア、人生や家族計画をしっかり立てている人達が住む街なのです。
僕にとっては使用する機会すら無い無用の長物…
環状線内側のユーカリが丘中心部は雑木林や田畑が広がっております、ここは未分譲地なのでしょうか?いや原風景を残しておきたい山万の配慮なのでしょう。
今までは戸建てエリアばかりでしたが、チラホラと集合住宅も見えてきます。
もしかしてあれは女子大生を乗せてイオンに向かうマイクロバスなのでしょうか?真夏ですからね~。女子大生も「イオンでキャミソール買いに行こ」とか言ったりしてるのでしょうか?(´д`;)ハァハァ
駅前に和洋女子大学の佐倉セミナーハウス(研修棟・宿泊棟・食堂・グラウンド)が存在す。なお佐倉セミナーハウスの敷地は、当初は市川にあるキャンパスの移転予定地であった。この移転は中止となったが、当駅の駅名はキャンパス移転を見越して先に名づけられたものである。
女子大駅・中学校駅
駅改札、お隣はコインランドリー
行き急いで名前だけ付けて結局キャンパスは建てられずじまいの駅💦この駅前広場(?)も本来なら女子大生で賑わっていた筈です。
関連施設のセミナーハウス、ぶっちゃけアクセスは悪いですからねココ…なので和洋女子大も市川キャンパスのままで結果オーライ。
女子大生・・・
気を取り直して次の駅に向かいます、何だか歩いてばかりで、折角の一日乗車券を無駄にしてしまいそうな気もしますが…それにしても無駄に空が青くてメチャクチャ暑い真夏日。
次の駅名は「中学校」近くにちゃんと中学校はありましたが、暑いのでマップで確認しただけで行かずじまい。。
駅改札、お隣はカフェ
近くのスーパーに行って涼もうと思いましたが残念ながら開店前、ここが奥ユーカリが丘(失礼)の中心的商業施設なのでしょう。
てらおの向かいに緑道があり、神社に繋がっております。
八社大神(はっしゃたいじん)
およそ500年前(室町時代後期)の井野周辺は、関東に勢力を築いた桓武平氏の流れをくむ千葉氏の勢力下にあり、印端沼に面した臼井城を千葉氏の一族である原氏が治めていました。八社大神が鎖座するこの台地上にも、臼井城の支城として築かれたと推測される井野城があったとされ、発掘調査によって城の遺構の一部が確認されていることから、八社大神は城の守護神として創建された可能性があります。
駅へ戻る道で次の駅「井野」に向かう先にトンネルを発見、ここがユーカリが丘線のハイライト地点(勝手に妄想)是非とも走破しなければなりません。
中学校駅で電車を待ちます、ちなみに写真に写っている先は橋の下でトンネルではありません。
駅にはアプリの告知
インストール画面で確認すると開発元は山万、アプリ開発まで手を広げるグローバル企業の山万なのであります。(写真はインストール画面のスクショ)
電車に乗っていよいよ井野トンネルへ(勝手に命名)
緊張が走ります
ゴッ~~~
無事トンネルを抜けて井野駅へ
井野駅
駅改札、お隣には何もナシ…
南公園通りを歩いて公園駅に向かいます、女子大駅に向かって歩いた時と似た景色、当然ですよね戻ってきたのだから。
暑い中ぐるぐる回って頑張っているこあら3号、明日はゆっくり休んで下さい。
地区センターで途中下車してユーカリが丘駅まで歩いて戻りました。
ニュータウンを回って思ったのですが、全てにおいてとても良い環境の住んでハッピーになれそうな夢の街、ただ家庭や年収等一定の条件を満たした人達でないと肩身が狭いのではないか?と個人的な感想もあります。。
日雇いぼっちの僕には今日の日差しも含め少々眩しいエリアなのでした(^。^;)